旧二月二十八日。昨日、東京の最高気温は24度。少し動いただけで汗ばむ、夏をも感じさせられるような、まさに春爛漫の日でした。
9回目を迎えた“居酒屋寄席~春爛漫の会”たくさんのお客様に来ていただき、感謝・感激です。ありがとうございました。(→寄席文字を勉強されている菅野さんが書いてくださいました。ぐっと見栄えが良くなります。ありがとうございました)
出演いただいたのは、お馴染みの立川文都師匠と、居酒屋寄席初登場の立川志雲さん。お二人とも東京を拠点に活躍する関西出身の落語家ということで、東京では珍しい上方落語の会のような雰囲気になりました。
ちょっと貴重な体験です。噺は文都師匠が『くっしゃみ講釈』。江戸落語では『くさめ講釈』と呼ばれています。志雲さんは『桜の宮』でこれは江戸では『花見の仇討ち』です。お二人とも素晴らしい熱演でした。(←高座の上がり口から覗いた文都師匠。→初登場の立川志雲さん)
この夜は、女流長唄三味線方、松永鉄六さんと松永鉄駒さんが素敵な三味線を聴かせてくれる、大変嬉しいハプニングもありました。
お二人との出会いは昨年11月に観に行った松永鉄九郎さん主宰のライヴでした(その時の模様は→こちらを)。その後ある落語会の打ち上げ会場で鉄六さんにお会いして、お話しをしたのがきっかけとなりました。お二人は『スクイーズ☆ハジキーズ』というユニット名で、三味線音楽の魅力をわかりやすく伝えていこうと、活動されています。三味線はとてもデリケートな楽器で、棹を接ぐ楽器の場合、演奏する数時間前には組んで馴染ませなければなりません。「せっかくなのでぜひ」という無理なお願いに快諾いただいて、うっとりするような長唄三味線を披露してくださいました。鉄六さん、鉄駒さんありがとうございました。“暮らしのリズム”では『スクイーズ☆ハジキーズ』のライヴも実現に向けて企画しています。どうぞお楽しみに。(左・松永鉄六さん、右・松永鉄駒さんです。写真提供水野くん)
居酒屋寄席のお楽しみには第二部の酒宴も欠かすことが出来ません。旧暦の雛祭り(今年は4/19)を目前にした今回は、祝いの白酒に見立てて高知のお酒『美丈夫純米吟醸活性うすにごり』で乾杯です。
京都・山城産の竹の子をふんだんに混ぜ込んで羽釜で炊いた竹の子ごはんと、淡い緑が目に鮮やかな新潟産の女池菜のおひたしが、ニュー信州のご厚意で振る舞われました。
酒宴のメニューには春の味覚、ふきのとうや行者にんにく、こごみが並びます。
次回居酒屋寄席は、秋の気配が濃くなって、天然のきのこが美味しくなる頃に開催しようと思っています。どうかお楽しみに。