旧五月十九日。梅雨空が続いています。昨日は雑節の【半夏生(はんげしょう)】でした。もともとは二十四節気をさらに三つに分けた七十二候の一つです。農家はこの日までに田植えを終えましょう、という頃です。
“半夏”は「からずびしゃく」というサトイモ科の野草で、これが生えてくる頃なので半夏生と言います。これとは別にこの頃に葉が白く変化することから“半夏生”と名付けられた野草があります。テレビのお天気キャスターが間違えているのを耳にすることがありますが、それほど紛らわしい半夏生の由来です。いずれにしても、夏半ばの頃、梅雨もこれから後半戦です。(鎌倉・海蔵寺の庭に群生する半夏生)
これませでに告知をしてきました【つるとかめアルバム『しゃっきとせ』発売記念ライヴ】が6/26火曜日に、吾妻橋近くのアサヒ・アートスクエアで行われました。この夜はアルバムにもゲスト参加した細野晴臣さん、浜口茂外也さんをお迎えしたスペシャルなライヴです。
過去の二作を中心につるとかめの二人(澤田勝秋さんと木津茂理さん)だけで幕を開けた第一部。澤田師匠の津軽三味線をたっぷり堪能できる「山唄入り津軽三味線曲弾き」、木津さんの重厚な太鼓が響き渡る「八丈太鼓囃子」で早くも会場は熱くなっていくと、郡上踊りの「げんげんばらばら」で早くも細野さん、浜口さんがステージに合流。
第二部「隠岐の田植え唄」のスタートから4人がステージに顔を揃えて、自然と体が動き出すような楽しいレパートリーが次々に飛び出してゆきます。細野さん作(作詞は忌野清志郎)の「幸せハッピー」民謡ヴァージョンも見事なマッチングです。後半は民謡踊りのゲストも加わり、ぐんぐんヒートアップします。ラストの「阿波よしこの節」では場内に阿波踊りの輪が出来上がりました。「民謡はストレートに楽しい」ということが会場の隅々まで浸透した楽しい一夜でした。
興奮なかなか醒め止まない翌々日は、浅草のGallery-efで、木津茂理さんのソロライヴ。こちらは昨年12月につるとかめのライヴも行った蔵(そのときの模様はこちらです)での完全生音ライヴです。
曲によって妹さんの木津かおりさんが三味線、唄で加わり、同じ唄を聴かせても、つるとかめとはひと味もふた味も違った艶っぽい民謡です。時には詞を読んで、昔の人の暮らしぶり、感性を伝えたり、民謡の魅力、楽しみ方を感じさせる楽しいライヴでした。
民謡三昧の日々、梅雨が明ければ日本各地で夏祭りや盆踊りが行われます。ご当地の民謡や盆踊り唄に耳を傾けてみるの楽しいかもしれませんね。わが町でも【佃島盆踊りが】(昨年の模様はこちらです)7/13(金)~15(日)の三夜行われます。