とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

気になった表現 ~2語目

2008年03月01日 | 新聞×読み
《その1》
  新聞のテレビ欄を見てると、やたらに『生○○』としている番組があります。タレントが「生出演」とか、技の「生伝授」etc.
  前者はまだわからなくもないけど、後者は何?と思います。“直伝”じゃダメなの?
  さらには「生因縁」やら「生乱闘」なんてのも。やる気なさそうだし、思いっきり“やらせ”っぽいし。タレントが「生窮状」を告白、なんて、わざわざ追い込んでいそう。いずれ「生生々しい」なんてのまで出るのかな?
  最も笑ったのは「生温泉」でしょうか。ぬるくて湯冷めして風邪ひきそう。ちなみにその番組は一度も見たことありません。でも「生温泉」見たら、絶対入りたくなくなりそうです。


《その2》
  新聞広告などでたまに目につく『20%割引!』という表現。明らかに二重表現で、「20%引」または「2割引」でなんら問題ないと思います。
  小学校の算数で20%=0.2と教わりますから、「20%割引」では0.2割引きとなります。つまり1000円の品が、800円ではなく980円ということに。厳密に言えばですが。
  これは決して揚げ足を取りたいのではなく、放置しておくと悪徳商法に用いられかねないのではと感じたのです。つまり「50%割引」の広告文句に魅かれて商品を買い、支払いの段になったら高い金額を請求されるというものです。
  例えば10万円の買い物をして、50%引き(と買う側は思っている)だから5万円を用意したら、50%割引だから0.5割引、つまり9万5千円だということになってしまいます。かつて目立った「○○署のほうから来ました」というのと、表現として間違っていない点で同じですね。
  言葉は大切なコミュニケーション手段です。誤解のないように使いたいものです。自戒も込めまして。