三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

怒濤の1ヶ月回顧その1

2014年07月15日 10時18分22秒 | 民謡・尺八・笛

前回の郷民地区大会のブログアップから約1ヶ月、毎週イベントの連続でで超多忙な日々が続き、精神的にも全く余裕が無くて、ここ数年あまりブランクの空いたことがなかったブログの投稿もストップしたままでした。
その間多少はFacebookで生存証明は発信していたので、私が何をやっていたかご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、ようやくその超多忙な1ヶ月が終わり、体力的にも精神的にも少し余裕が出てきたので、遡って少しずつブログを書こうと思います。


まずは「その1、6月14日~15日編」

石川県の珠洲民謡会の発表会に、加賀山会の一員として参加しました。
加賀山昭家元、加賀山紋さん、加賀山昭輝さん、加賀山昭知世さんという偉い先生方に混ざって私のようなペーペーが尺八吹いてきました。




実は去年の暮れに加賀山昭先生から直々に電話があって、6月に珠洲市で発表会があるから、尺八を吹いてくれないかという依頼がありました。
特に断る理由もないので、わかりましたと二つ返事をしたのですが、それが大変な苦悩のはじまりだったのです。

予定曲目のリストをファックスしていただいてびっくり。
だいたい富山県内の民謡会ですと、ほぼお決まりの曲ばかりで、楽譜から起こして・・・ということはめったに無いのですが、加賀山先生のところはご存じ石川県、知らない曲が多くてまずは尺八譜を書くところからはじまりました。
仕事の合間を見て音源や三味線譜を頼りに尺八譜を書くこと11曲、実に大変な作業でした。
この他にも加賀山先生のところは、前奏や間奏が違う曲も多くて、全部チェックして確認しました。

それなのに、ああそれなのに・・・前日の14日と15日本番の前に合わせただけで、すぐに本番の舞台へと流れていってしまったのでした。
プロなら全然平気なのでしょうが、いい加減なアマチュアの私にとっては超緊張の連続でした。


当日のセットリストです(私の担当分だけ)

・三階節
・志賀青田もどき
・輪島青田もどき
・富来青田もどき
・万才くずし
・沢内甚句
・能登麦屋節
・謙良節
・りんご節
・長者の山
・あがらしゃれ
・シャンシャン馬道中唄
・道南口説
・隠岐祝い音頭
・秋田小原節
・森本ハイヤサンカサ
・津軽タント節
・祖谷の粉ひき唄
・秋田大黒舞
・池田追分
・上げ潮太鼓
・男なら
以下、加賀山昭・紋コーナー
・七尾まだら
・珠洲酒屋もとすり唄
・恋路舟唄
・出雲崎おけさ
・能登麦屋節
・南部追分

どうですか、知らない曲が多くありませんか。
でもおかげさまで、尺八譜を書くスピードと正確さが飛躍的に進歩しました。
音を出して確認しなくても平気でロツレチが書けるようになったのも進歩かと思います。


さて、14日土曜日の顛末から。




12時に珠洲市のラポルトすずに集合ということだったので、9時半に氷見の自宅を出発します。
石川県内の能越道、のと里山海道は4月から無料になったので、楽になりました。
有料の時は、10円単位の端数があって、バイクで走るときなどは料金所の通過が苦痛でしたから。
富山県内の能越道もとっとと無料に出来ないものなのですかね・・・・

会場に着いてどこへ行けばよいのかウロウロしていると、昭知世さんが声を掛けてくださいまして、事なきを得ました。
ぱぱっとカレーを食べて、午後からはリハーサルです。
事前の準備をしっかりしていたおかげで、珠洲民謡会の方々の唄は特に問題もなくリハーサル終了。
私にとっては大変なプレッシャーの加賀山昭・紋コーナーのリハは、時間切れで翌日の本番当日の午前中にやることになりこの日は解散。

解散とはいっても、その後の食事も、ホテルの部屋もずっと加賀山先生と同じで、ずっと緊張しっぱなしでした。
なんせその昔の私の加賀山会時代は、先生はあまりにも偉大すぎて近づきがたい存在で、加えて怖い人というイメージが定着していましたら・・・
でもあれから10数年、先生も歳を取られて丸くなられました。
夜は先生は早々と就寝、息子さんの昭輝さんとはたくさん喋りました。


翌15日は本番当日。

耳栓を忘れたので、なかなか熟睡できなくて睡眠不足のまま本番に臨みます。
午前中は、加賀山昭・紋コーナーのリハです。

ぜーんぶ始めて合わせますが、何とか大きな間違いもなくリハ終了。
七尾まだらは、一生懸命音を拾って楽譜を書きましたが、何とか無事に合いました。
紋ちゃんの恋路舟唄も、音源から音を拾って書きましたが、こちらも何とかセーフ。
出雲崎おけさの笛も音源から音を拾って今回始めて合わせましたが、何とかセーフ。
まるで綱渡りですがね・・・・(^^ゞ


午後からは本番です。

午前中のリハの最中に埃か何かを吸い込んだようで、咳が出るのをこらえながらのスタートでした。
粛々とプログラムは進行して、無事大きなミスもなく終了。
はて、こんな危なっかしい尺八吹きに頼んで、加賀山先生は後悔しているのでは無かろうかと思いますが、どうだったのでしょうか。




発表会終了後の打ち上げは、ノンアルコールビールで頑張りました。
なんたって、氷見まで2時間かけて帰らないと行けないので・・・
前日の晩はしこたま飲んだので、良しとしましょう。

土曜日の朝に自宅を出てから丸2日、緊張の連続で疲れ果てて帰宅しました。
しかし、良い経験をさせていただきました。
このような機会を与えてくださった加賀山昭先生ほか皆さんに感謝感謝です。
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4 コメント

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素晴らしい経験ですね(^_-) (バルタン)
2014-07-15 14:28:59
もう、ほぼ尺八のプロフェッショナルなのでは?(^O^)
私の風呂フェッショナルな温い三味線や太鼓とは雲泥の差ですね(^-^;

本当に神経を磨り減らす様な経験って大切ですよね。
お疲れ様でした!
返信する
♪バルタンさん (くまりん。)
2014-07-15 23:52:45
いえいえ何を仰います、まだまだペーペーのシロートですって・・・。
尺八も三味線もまだまだ道半ばにも達してません。
でも今回過酷でしたが貴重な経験をさせていただいて、良い勉強になりました。
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Unknown (あーや)
2014-07-16 05:47:41
大変お疲れ様でした。 知らない曲を楽譜に落とす作業やそれを吹く練習、そして合わせる技といい、大変なことだったでしょう

加賀山先生も喜んだことでしょう
返信する
♪あーやさん (くまりん。)
2014-07-16 10:36:39
ほんと、知らない曲を音を拾いながら楽譜にして、そしてそれをきちんと吹けるように練習するのは大変です。
三味線の方はほぼ100%どこからか楽譜が回ってきますが、尺八は大変です。

先生どう思ってるのかなぁぁ。
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