22日の日曜日は、地元氷見のお寺で津軽三味線ライブでした。
師匠のお伴の仕事だったのですが、実は私は午前中他のイベントのリハーサルがあったので、ちょっと間に合わないと思い弟子1号に代理出演を依頼していたのでした。
午前のリハが割とスムーズに進行して早めに終わったので、速攻で氷見まで帰ってきてとりあえずこのお寺をのぞいてみました。
師匠以下4名がスタンバイしていましたが本番まで1時間くらいあるので「おまえも参加しろ!」との師匠の一言・・・・・。
この寺から自宅まで5分ほどの至近距離だったので、大急ぎで自宅へ戻り衣装を準備して三味線と尺八を持って寺に戻りました。
地元富山では虚無僧の寺として有名な高岡市「国泰寺」の直系のお寺でして、なんと読経に尺八が入るのです。3人の僧侶が2尺管の尺八をずっと30分程吹き続けていました。大変貴重で珍しい読経を拝聴させていただき感激しました。
さて、読経が終わった後に私たちのライブです。
飛び入りの私も含めて5人による津軽六段の合奏で開演です。
続いて花笠音頭~外山節~ソーラン節~真室川音頭のメドレー、ここでは私は尺八担当でした。
その後、津軽三味線曲弾きバトル、津軽あいや節と続き、再び尺八に持ち替えて麦屋節~こきりこ節~越中おわらの富山県民謡メドレーを息絶え絶えになんとかこなして、最後は津軽じょんから節合奏曲で終演でした。
実は飛び入りでギャラも無いのに(他の4人はしっかりギャラがあったようです・・・)、良いように使われてしまったのですが、実に気持ちの良いライブでした。
やっぱり観客がしっかり聞いてくれて後からいろいろと声を掛けていただけるのが一番ですね。宴会の余興なんかはギャラはいただけるかもしれませんが、やり甲斐があまり無いです・・・・。
午前中のリハではストレス溜まりまくりだったので、ちょっとストレスの発散になったかもしれません。
ストレスって何かって・・・・いろいろありすぎて困ります・・・・・。
実は尺八での参加のリハだったのですが、どうも尺八ってのはあまりにも軽く見られてますね。そのくせ何でもすぐに合わせて吹けるだろうってな感覚しか無いようだし、困ったものです・・・・。
事前に曲目だけ知らされていて、調子(高さ)はわからなかったのですが、リハに行ってびっくり。秋田小原節と武田節が、男の人の唄で1本(2尺3寸)だって言われて、頭を抱えました(私は長い方は2尺1寸管までしか持ってません)。
そんなに長い尺八常備してる人ってプロでもなかなかいないだろうし、裏吹き(5度短い尺八で変換して吹く)を頭の中で変換してすぐに吹ける人なんてプロ中のプロでないと無理でしょう。
それでも何とか5度短い8寸管で音を探りながら吹いてはきましたが、しっかり楽譜に書いて練習しないとダメですね。本番まで2週間、悩ましい日々が続きます。事前に調子(高さ)も言ってもらわないと困りますっっっっ!!!!
もう一つ、伊予万才をやる言われていたので、藤本の三味線譜やNHK-FMから録音したライブラリーなどを参考に尺八譜を書いて万全を期してリハに行ったのに、全く違った節で唄われるもので、付いていけませんでした。
おそらく誰かの音源を元に練習されたのだと思いますが、そうならそうでその音源をあらかじめ下さいよ! そうでないのなら藤本の譜に出来るだけ忠実に唄って下さいよ!!!と心の中で文句を言ってみても始まりません。仕方なくレコーダーで録音して帰ってきました。本番までにしっかり手直ししないといけません・・・・・。
三味線と唄だけしか知らない人ってのは、尺八吹きの苦悩ってのをもっと解って欲しいと思います。
毎度の口直し画像です。
一見親子のようですが、実は赤の他人です。