毎年恒例、お盆休みの「命の洗濯ツーリング」に出ておりました。
今年はお盆の曜日の並びからして、うちの本業の得意先は間違いなく13日には診療するやろうなぁ、と推測されましたので、今年のお盆は14日~16日の3日間かなぁ、と漠然と思っていました。
が、何を思ったか家内が13日も休みにしよう!と言い出したのが7月半ば。
そうならば、12日~16日の長期休暇になるので、北海道もありじゃん!と思い、すかさずフェリーのチェックをしましたが時既に遅く、長距離フェリーは当然の如く空席無し、青森~函館の津軽海峡フェリーも全滅でした。
バイク仲間が、関東方面に来るのなら案内してあげるよ、と言ってくれていたので、急遽東北~関東のツーリングに変更して、4泊5日の計画を立てたのでした。
しかし、7月末になってから車検その他を依頼した私の旅マシーンが、なかなかバイク屋さんから返ってこなくて、そうこうしているうちにお盆の天気がとんでもないことになるぞ!というニュースが聞こえてきました。
なので、出発を2日遅らせて当初の予定の14日出発にして、2泊3日の東北南部~関東の旅ということに急遽再度変更しました。
私の旅マシーン、DR650SEはETCの移設やミニスクリーンの設置などを含めて、何とかお盆前に仕上がってきました。
去年までの私の旅マシーンBajaから、タンクバッグの固定方法の変更やシートバッグの固定方法の見直しをしたりして、思いのほか時間がかかりました。
一年ぶりのロングツーリングで、ガーミンのGPSにマップを転送しなければと思い作業をはじめようとしたところ、マップは以前のパソコンの中にあるではないですか。
実は以前使っていたパソコンはとうとうWindowsが立ち上がらなくなって放置されていたのです。
マザーボードのボタン電池を新品に替えれば動くかもしれないよ、とその筋の達人から言われていたので、お盆がせまっているにもかかわらず夜中にもそもそとパソコンをバラしておりました。
100均で買ってきたボタン電池に付け替えたら、何とかWindowsが立ち上がったのでほっとして、すかさずガーミンのGPSに今回の行程の地図を転送、上手くいってラッキーでした。
このガーミンのGPS、マップがバージョンアップできないし、全国地図がすべて本体に転送されるわけでもないので結構不都合になってきました。
今まで3回の北海道ツーリングのお伴をしてくれて大変役に立っていたのですが、そろそろ新機種に買い換えかなぁ、と思ったりしています。
数年前、このガーミンには10万円以上も注ぎ込んだのに、今ではバージョンアップした最新の後継機種が定価でも6万円台、安いところでは5万円台で手に入ります。
やっぱり時代の流れでしょうか、何だか虚しいものがあります・・・。
8月14日
天気予報では明け方まで雨が残るということだったので、天候の回復を待って午前8時30分に自宅を出発します。
DR650SEに乗るのは1年ぶり、低身長・短足の私にしてみればBajaでさえもバレリーナ状態だったのに、いくらローシートを装着しているとはいえ、Bajaよりもシートが2センチほど高いし、重量も20㎏ほど重いのです。
いくら頑張っても片足しか届きませんが、「オフ車は片足が届けば大丈夫!」という私の師匠の教えをもとに、頑張って3日間コケずに走ってきましたよ。
さてこの日の宿泊地は茨城県水戸市。
普通に考えると、富山からは北陸道~上信越道~北関東道と走るのが距離的にも時間的にも最短なのですが、この日の天気は北から少しずつ回復ということで、一気に南へ走るということは雨の中に飛び込んでいくようなもの。
また関東方面に近づくにしたがって渋滞も考えられます。
そこで私の選択したルートはというと、北陸道~磐越道~常磐道というちょっと遠回りのルート。
これが大正解だったようで、雨にもほとんど遇わず、渋滞にも巻き込まれず、順調に水戸まで走り続けたのでした。
明るいうちに水戸駅近くのビジホに到着。
吉野家で夕食を済ませ、ホテルに帰ってアルコールチャージをしてとっとと就寝しました。
ホテルからの夜景
昨年の地震で駐車場付近はこんな感じ、復旧するのは大変なことのようです。
走行距離592km
8月15日
この日はネットでの友人が一日茨城~千葉方面をエスコートしてくれるということで、早々に待ち合わせ場所の「道の駅たまつくり」へ向かいます。
大洗から南へ走るR51は、左に太平洋が見えてずっとまっすぐで、北海道の道と錯覚します。
と思っていたら、R51から霞ヶ浦方面にR354へ入ると、「セーコマート」があるではないですか。
ここは北海道?と疑いましたが、待ち合わせの時間に遅れているので写真も撮りませんでした。
北海道へ行っていたよという偽アリバイ写真にもなったのに、惜しいことをしました。
ここからは、この日一日彼に先導してもらって、茨城、千葉を巡ります。
実は私がバイクで訪れていない都道府県が3つ残っていまして、それが茨城、千葉、沖縄だったのです。
今回そのうちの2つを制覇してしまおうという、半ば強引な理由づけのツーリングだったのでした。
道の駅たまつくりから、霞ヶ浦沿いの堤防上の細い道をくねくねと南へ走ります。
さすが名ナビゲーター、途中道が切れていたり、ダートになったりしながらもマニアックな道をかなりの距離走りました。
その後は幹線を避けて県道を進みますが、前方に嫌ーな感じの黒い雲が現れ、そのうちとうとうザーザー降りに。
たしかこの日の関東地方は降水確率10%で雨マークは無かったはずなのに・・・
仕方なくカッパを着用、しかし通り雨程度で大したことがないだろうと思ってレイングローブとオーバーブーツは付けませんでした。
ところがどっこい、しばらく走るうちに雨は強くなる一方で、しまいには前の車のテールランプが見えなくなるくらいのゲリラ豪雨に。
やっぱり私の超雨男伝説は、バイクが変わっても続いているようです。
海岸線に出た九十九里浜でもゲリラ雨が来ましたが、九十九里道路を抜けるとようやく空もすっきりして、カッパを脱ぐことができました。
しかし、オーバーブーツを付けなかったのでブーツの中は水浸し、大失敗でした。
ここから海岸線の国道を走りますが、信号毎に大渋滞。
しばらくは我慢してすり抜けたりしていましたがあっという間に我慢の限界で、いすみ鉄道沿いに内陸のR465へエスケープすることに。
このR465、交通量も少なく適度にコーナーもあるし実に快適で、ひたすらこの国道をトレースして房総半島を横断します。
途中、これが国道かと思うような狭いところもありましたが、千葉の山深いところをしっかり堪能して東京湾沿いに出ました。
10年前のツーリングGoGo!の0円マップに、なめろうの美味しい食堂が紹介されていたので、そちらへ向かいます。
程なく店を発見、小さな店かと思いきや大きな食堂でした。さっそく店内へ。
なめろう定食をたのみましたが、これがまた絶品でした。
これを食べただけで、今回の旅の目的が達成されたような気がします。
当初はアクアラインを通って東京へ抜けようという話をしていたのですが、この食堂から東京湾フェリーの乗り場がすぐ近くなので、フェリーで対岸へ渡ることに変更。
フェリーの時間もちょうどいいタイミングだったので、久里浜まで35分の船旅で休息をします。
あとは都心を突っ切って彼の秘密基地へ向かうのですが、この辺りは私には全く未知の領域なので、完全にお任せで彼の後を走ります。
横浜横須賀道路、第三京浜、環八、関越道と走って、無事に秘密基地へ到着。
近くのスーパー銭湯で汗を流し、今日の予定は終了。
走行距離、384km
8月16日
お盆休み最終日、この日は途中親の墓参りをして帰るだけです。
すっかりお世話になった彼に別れを告げ、関越道へ。
関越道の下りは帰省ラッシュの反対方向になるので空いていると思っていたのですが、結構な渋滞です。
どうも高速道の渋滞のすり抜けは得意ではなくて疲れます。
先行するバイクがいれば付いていくのですが、バイクなんて走ってないし・・・
結局藤岡JCTの手前まで渋滞してました。
上信越道に入ると渋滞も解消、北へ走るにしたがって交通量も減ってきて快適に走ります。
上越JCTの手前で一雨来ましたが、ゲリラ雨というほどでもなく、そのままカッパは着ないで着干しで走りました。
途中で高速を下りて親の墓参りに。
コンビニで墓参りセットを探しますが、売り切れだとか。お盆も16日にもなると売り切れても補充しないのでしょうねぇ。
仕方なく、ロウソク・線香は無しで、お参りをします。
汗まみれの格好での墓参りですが、親も仕方ないと思っていることでしょう。
そのまま暑い中、国道を走って明るいうちに自宅へ到着。
短い私の夏休みは無事に終了しました。
走行距離 394km
総走行距離 1370km
今回、DRで高速を走るのも初めてでしたが、Bajaとの排気量の差は歴然で、100~110km/h辺りで巡航するのは実に快適なのでした。
Bajaでの高速移動は実に過酷なもので、ストレスがたまりましたが、DRでは余裕で青森や九州までも一気に走れそうな気がします。
ただBajaと比べるとタンク容量が少なくて、200~220kmでリザーブになるので、長距離を走るとそこがネックになります。
ビッグタンクという手もありますが、とりあえずはこのままで行こうと思います。
来年の夏は何とか休みをゲットして北海道へ行きたいものです。