裁判所へ行ってきました。
決して悪事をはたらいて被告人として行ったわけではありません。
実は得意先の歯科医院の院長が自己破産の申告をしまして、わがラボは結構な金額の売掛金があったのです。
その債権者説明会とやらで、裁判所に行ってきた次第です。
裁判所の話では債権者説明会には出ても出なくても変わらない、と言われましたがこれも社会勉強だと思って行ってきました。
1号法廷は結構大きな法廷で、テレビドラマなどで見るのとほぼ同じです。
たった15分の説明会では、本人の負債が一億弱だということと、財産が20万円ちょっとだと言うことがわかっただけでした。
ってことは、我がラボの配当金はほぼ皆無ということです。
自己破産なんて、都合の良い制度ですね・・・債権者はみんな泣き寝入りですから。
被告人はわずかな弁護士費用を払って、債権者に頭を下げて、それでチャラですから。
この歯科医院とは開業当初しばらく付き合いがあって、そのままずっと自然消滅状態だったのですが、3年前からインプラントの技工でまた付き合いが復活しました。
当初は毎月しっかり集金できていたのですが、昨年はじめからだんだん支払いが滞るようになりました。
夏には院長の高級ワンボックスカーが、ボロボロのワゴンに変わって、この時に何か妙だと思い知人に相談して、内容証明を送ろうか、少額訴訟の手続きでもしようかとしていた矢向に、自己破産の申請をしたという文書が届いたのでした。
この業界で自己破産なんて想像もしていなかったし、いくらなんでも2代続いた歯科医院の院長が自己破産するなんて夢にも思っていませんでしたので、怒り心頭でしばらくは仕事も手に付かなかったのは言うまでもありません。
インプラント初心者のこの院長に一生懸命アドバイスをしたり、英語のカタログを翻訳してパーツを注文したり、印象時や試適時にはアシスタントをしたり、私の努力はいったい何だったのでしょうか。
説明会での破産管財人の話では、患者数が減少して売り上げがダウンしたのが原因とか。
はたしてそうなのでしょうか、いろんな噂も流れていますので、どうなんだか・・・という感じです。
事前に車の名義を移したり、財産をすべて無しにして自己破産するのは計画的としか言いようがありません。
ま、いずれにせよ、わがラボは泣き寝入りと言うことで終わりそうです。
腹が立ってやってられません。