三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

「味真野茶もみ唄全国コンクール」に行って来ました。

2023年11月09日 00時05分03秒 | 民謡・尺八・笛
11月5日(日曜日)

福井県越前市で開催された「味真野茶もみ唄全国コンクール」に、尺八伴奏で平林火山先生のピンチヒッターとして行って来ました。

夏頃に加賀山昭先生から電話があって直接依頼されて、唄は一応知っていたもののそんな全国コンクールの大舞台でとは思って一瞬躊躇したのですが、引き受けることにしました。
尺八譜は数年前にたまたま書いていたのですが、男性用の低い調子もあると言うことで裏吹きの「チ一」の楽譜も書きました。

会場の越前市「いまだて芸術館」までは、自宅から2時間ちょっと。
北陸道はあちこちで工事をしていて流れが悪いということなので、余裕を持って出発したら会場に一番乗りでした。












出場者名簿を見ると、音程の低い方から順に裏吹きの2尺2寸からあります。2尺2寸管はめったに使うことが無くていつもはケースに入れてないのですが、今回もしやと思って持ってきて良かったです。

10時からコンクール開始。
午前は予選。
新人の部7名、シニアの部15名、一般の部17名の伴奏です。
例年は1コーラスなのだそうですが、今年は参加者が少なかったので2コーラスです。

午後からは決勝、新人の部とシニアの部は各5名、一般の部は8名が決勝進出です。
やっぱりあまり使わない2尺2寸管は午前の予選ではあまり良く鳴ら無かったので、午後からは1尺5寸管の「ロ一」でオクターブ下げて吹きました。こちらの方が選手の方は唄いやすかったと思います。
なかなかすぐ換算して持ち替えて吹けないので困ったものです。きっとプロは換算表が頭の中にあって即座に対応出来るのでしょうけど。

結局味真野茶もみ唄の伴奏は、優勝者のアンコール、前年度チャンピオンを含めてのべ59人分吹いたことになります。

一般の部優勝は、山﨑美保さん。
シニアの部優勝は、直江稔さんで、いずれも良く知っている富山の方でした。
おめでとうございます。

アトラクションでは前年度チャンピオンの2曲と、加賀山先生のコーナーも尺八を吹かせていただきました。

加賀山先生のコーナーは、
・漆かき唄
・越前馬子唄
・長柄節
・珠洲ちょんがり
・越前紙すき唄
でした。

体力勝負の一日でした。


で、これで終わらないのが私です。
せっかく福井まで来たので、少しだけでも無線をやっていかないとどうも気が済みません。

ちょっと遠回りになりますが、新しくできた道の駅「越前たけふ」に立ち寄って短時間ですが移動運用をしてきました。
こちらの道の駅の隣には、来年3月に開業する北陸新幹線の「越前たけふ駅」があります。
道の駅もまだ新しくて気持ち良いです。












いつもはIC-7300+サブバッテリーで運用するのですが、設営している時間がもったいないので車載のIC-7100で運用しました。
7MHzCW、30分で29QSO。
JCC2909 RS29-19でした。

新しい道の駅と知ってコールしてくるのか、越前市が珍しいのかは定かではありませんが途切れなくよくコールされました。
効率よく運用終了、道の駅スタンプを押してささっと撤収しました。

アウト・ドア賞の毎月のノルマには少し足らなかったので、今月はもう一度移動しないといけません。

帰りの北陸道は連休最終日とあって工事箇所ごとに渋滞が発生していて自宅到着は20時でした。
実にハードな一日でした。

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高岡市芸術祭でした。

2023年11月04日 13時01分44秒 | 民謡・尺八・笛

11月3日(文化の日)

高岡市芸術祭・芸術舞台公演でした。








私の出番は3曲。
「正調高岡なき荷方節~宝船」「弥栄節」「帆柱起し祝い唄」の尺八でした。

「なき荷方節~宝船」は民謡民舞のトップバッター。
大村さんの唄と私の尺八で、華の会さんの踊りです。
唄は2週間前に1度合わせたのですが、踊りは午前中のリハで合わせただけ。
前奏を少し伸ばしてOK。

トップバッターで尺八唄は少し緊張しましたが、先月の日民全国大会ほどの緊張感ではありませんでした。
やはり地元と全国区の差なのでしょうか。

「弥栄節」は大体男の人の唄で二上がりの手ですが、この日は女性用の本調子の手。
こちらは何度かやったことがあったので、無事に演奏が終了。

「帆柱起し祝い唄」も女性の唄だったので、てっきり本調子の手だと思い込んでいたら、なんと男性用の二上りの手でした。
二上りで1尺6寸ですが二上がりの帆柱起し祝い唄は2度短い管で「リ一」で吹くのが一般的。
6寸管で吹くとやたらと半音ばかりになるし、低い音域になるののでいまいちパッとしません。

こんな日に限って必要最小限の尺八しか持ってきていません。
リハと本番の間に結構時間があったので、一旦自宅へ戻ってフルセットのケースを持ってきました。
4寸管の尺八で吹いても良かったのですが、本調子の手で2尺1寸の笛で吹きました。

無事に高岡市芸術祭は終了。

先週の原田先生講習会の時は、会館裏の近くに車を停めることが出来ましたが、今回は美術館裏の駐車場。
それも自宅へ尺八を取りに帰ったりしていたので、会館と美術館裏の駐車場を2往復しました。
高岡文化ホールの駐車場問題は何とかしてもらいたいものです。
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原田直之先生の講演会がありました。

2023年11月04日 11時43分51秒 | 民謡・尺八・笛
高岡文化ホールにおいて、民謡界のレジェンド原田直之先生の講習会がありました。
とやま民謡民舞団体協議会の主催です。

私は講習での尺八伴奏をお願いされました。
講習の曲目は「相馬二遍返し」と「相馬流れ山」の2曲です。

「相馬二遍返し」は以前に1度伴奏したことがあるので、何とかなるとは思っていましたが、「相馬流れ山」は尺八唄で米谷会の尺八譜も無く、かくなる上は音源よりコピーして譜面を起こすしか方法がないので、余裕を持って1週間前に耳コピ作業を始めました。

たまたま所有しているCDに収録されていましたので、まずはパソコンに取り込んでからキーを確認して耳コピ作業を開始。
まずは前奏から節の細かさで身構えます。
原田先生の講習会の中でもおっしゃってましたが、相馬の唄は節が細かいのだとか。

それでも1時間ほどでほぼ耳コピの第一段階が完了。
続いて節と歌詞と合わせて行きます。
後は清書して完了。
日常的に行っている作業ならもっともっとスムーズに出来るのだろうと思いますが、たまにしかやらない作業なので慣れてくるまで時間がかかります。

前日にもう一度作成した楽譜を見ながら音源に合わせて数回練習して準備は完了したのでした。


10月29日(日曜日)

講習会は午前と午後の2回行われました。
午前の部に合わせて早めに会場へ向かいます。
高岡文化ホールは会館裏手にある駐車場のキャパが小さくて、遅くに行くと高岡市美術館の裏の駐車場へ駐めることになり500mほど歩かなくてはならないのです。
早く行ったおかげで会館に近いところに停めることができました。

講習はまず「相馬二遍返し」からスタート。
三味線は同じリズムの繰り返しですが、尺八は唄に合わせて細かい節を吹きます。
男性用「チ一」なのでやたらとツの半音が出で来ますが、すぐに慣れました。

続いて「相馬流れ山」。
尺八唄なので責任重大です。
相馬の国歌と言われているそうです。

原田直之先生は尺八唄だからといってただ淡々と唄うのでは無く、大きくリズムを取りながら唄われていまして、尺八吹きとしては大変参考になりました。
音はほぼ耳コピ通りで、採譜して楽譜にした甲斐がありました。
テレビでしか見たことが無い先生の尺八伴奏が出来るなんて、夢のような時間でした。

驚いたのが約1時間半の講習の間、原田先生はずっと立ってお話をされていて、びっくりでした。立ってお話しになった方が調子が良いのだそうです。
先生が立ってお話しされてるのに、椅子の背もたれに寄りかかって座っているのも失礼なので、1時間半背もたれに頼らず座っていたら結構疲れました。

お話の内容も素晴らしくて、 参考になることが多々ありました。
大変有意義な一日でした。


数日後、原田直之先生からはがきが届きました。
名刺交換させていただいて、尺八伴奏を少ししただけなのに。
大変律儀な先生で、見習わなくてはいけないと思いました。
皆さんに慕われる所以ですね。
ありがとうございました。





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