三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

8N1MORSE運用顛末記

2021年08月24日 14時11分54秒 | アマチュア無線
8月12日(木曜日)~18日(水曜日)の7日間、「8N1MORSE」の運用担当でした。
ここ数年、「8J9VLP」「8J9IC」「8N9C」など、ローカルな記念局の運用は何度も担当していますが、全国規模の記念局の運用は今回がはじめてで、それも1週間というちょっと長い期間だったのでいろいろと大変でした。

「8N1MORSE」は、「モールス符号の歴史に係るアマチュア無線記念局」という事で、いろいろと節目の年に当たるのでそれにちなんで開局されました。
どんな節目かというと、

・今年がサミュエルモールス生誕230年
・国際モールス符号の原型標準化170周年
・和文モールス符号と我が国初の電信規則の制定150周年
・アメリカ大陸横断電信システム開通160周年
・日本の国際電信業務開始150周年
・マルコーニ・大西洋横断電信成功120周年
・アマチュア無線電気通信術試験全廃10年
などです。

運用は全国の「A1CLUB」の雄志によって全エリアをリレーする形で4月より行われています。
全エリアの移動局との交信や、10バンドで交信するといったアワードも発行されているようですので、調べてトライしてみてください。




さて、以下は私の担当の一週間の総括です。


8月12日(木曜日)

運用開始初日ですが、我が社はまだお盆休みに入っていないので、仕事の合間を見てシャックに来て運用するというパターンです。
とりあえず前日に今日の午前中の仕事は終えていたので、朝8時半頃から運用開始。

イオノグラムを見ると、10MHzあたりまで調子よさそうなので、10MHzCWで運用開始。
そのうちにJクラスターにアップされたのかすごいパイルになってきました。
10MHzは比較的紳士的に運用される方が多いので、パイルの割には順調に運用を続けます。

10時頃からしばらく14MHzで運用してその後7MHzへQSYしてCWでお昼頃まで運用しました。
10/14MHzに比べると7MHzは指定無視や、ロングコール、フライングコールなどの運用マナーの悪い局が多いですね。
ま、人の振り見て我が振り直せ、で教訓にしたいと思います。

午後からは本業で運用できず、夜になって3.5MHzで1時間弱運用しました。

この日は、3.5MHz、7MHz、10MHz、14MHzで計257交信


8月13日(金曜日)

お盆休みスタートです。
午前9時過ぎから運用開始。
イオノグラムを見ると結構高い周波数までコンディション良さそうなので、とりあえず14MHzCWでスタートします。
順調に呼ばれて1時間弱で66交信でした。

だんだんコンディションが落ちてきたので、10MHz、7MHzと下がって運用を続けます。
お昼近くなって徐々にハイバンドのコンディションが良くなってきたので、18MHzへQSY、44交信できました。

昼食後運用再開。
コンディション上向きなので、午後は21MHzでスタート。
その後24MHz、28MHz、50MHzとQSYして運用しました。

この日は、7MHz、10MHz、14MHz、18MHz、21MHz、28MHz、50MHzと運用して、295交信でした。


8月14日(土曜日)

お盆の真ん中なので、早朝より毎年恒例の墓参りツアーです。
例年はほぼ一日がかりの墓参りツアーですが、8N1MORSEの運用もあるし、夜はJA9VUコンテストもあるので、いつもより早くスタートしてお昼過ぎには墓参りツアーは終了しました。

14時頃から運用開始。
前日と同じ感じで午後からハイバンドのコンディションが上がってきたので、14MHzでスタート。
その後18MHz、21MHzとQSYします。

しばらく休憩して夕方からは7MHzで再スタート。
21時からのJA9VUの準備などもあるので、18時過ぎでこの日は終了。

7MHz、14MHz、18MHz、21MHzで、148交信でした。


8月15日(日曜日)

前日21時よりこの日の12時まで、JA9VUコンテストをやってました。
コンテストの詳細は別にアップします。

お昼でコンテストは終了。
お昼ご飯を食べてしばらくしてから、8N1MORSEの運用のためお隣の七尾市(JCC3002)へ向かいます。
富山県は、県境を越えての不要不急の移動は自粛と言ってますが、県内でも富山市や高岡市といった感染者が激増してる地域への移動の方が遙かによろしくないのではないかと思います。
七尾市は隣県ですが、氷見市とは境を接するお隣の自治体で、加えて人のあまり来ない公園の駐車場は問題なしと判断して移動しました。









久々に青空を見た気がします。

14時過ぎに目的の公園へ到着、お手軽に7MHzCWのみで運用開始します。
約2時間の運用で154交信でした。
なかなか効率的な運用でした。

8N1MORSEのCWでの運用では、1QSO-1IDを心がけて、毎回自局のコールサインを送出しています。
またQTHは概ね5回に1度はコールサインの後に送出するようにしています。
が、なのになのにこの日は「JCC?」攻撃を2度も受けました。

ついさっきJCCナンバー送出したところだろう、とムッとしたので「URCALL?」と打ちましたが当然返事が返ってくるわけも無く、後味の悪いことをしてしまったと後悔しました。
「QTH?」とか「JCC?」と打たれると、「雑魚なら要らないんだけど、どこで運用してるんだ?」と言われてるようで気持ちの良いものではありません。
とりあえず普通に交信して「BT UR QTH?」と尋ねられる方が100倍ましです。


8月16日(月曜日)

我が社のお盆休み最終日。

さすがに連日の無線疲れで、もう少し早く起きてスタートするはずだったのに、ちょっと出遅れてしまいました。

この日も富山・高岡方面では無く、氷見市と隣接する自治体への移動です。
まず午前中は羽咋市(JCC3007)へ。

メジャーな移動地として「道の駅千里浜」とかありますが、人の多いところは避けて、以前一度運用したことがある国道沿いのパーキングへ向かいます。




この生け垣の向こうは日本海です。





イオノグラムを見るとイマイチ。
こんな日は7MHzでしぶとく頑張るしかありません。
10時少し前から運用開始。
そんなパイルにはなりませんが、ポツポツ呼ばれてお昼過ぎまで、3時間弱で117交信でした。
やはり昨日までのコンディションはどこかへ行ってしまったようです。

午後は国道を南下して、同じく氷見市と境を接する宝達志水町(30007E)へ移動します。
羽咋のスイカを一度食べてみたいものだとずっと思っていたので、ネットで調べた直販所へ行ってみたけど、閉まっていました。
もうお盆過ぎだし終わりかな、、、来年こそは、と思うのでした。

宝達志水町も人を避けて国道沿いのパーキングで運用します。
午後は少しコンディションが上がることを期待して、ハイバンド用にRADIXのVダイポールも設置しましたが、18MHz、21MHzはCQの空振りの連続でした。







結局午後も7MHzCWのみ、ほぼ3時間運用して134交信でした。
コンディションに恵まれず我慢の一日でした、こんな日もあります。


8月17日(火曜日)

昨日までで盆休みは終わり、本業開始です。
なので、仕事優先でお昼休みに運用しました。

前日まではすべてCWでの運用でしたが、この日はCWへのPRの意味も込めてSSBで運用しました。
前日同様あまりコンディションが良くないので、7MHzで運用開始します。
SSBに出るのは今年春のJARL富山県支部主催のQSOパーティー以来です。
慣れないSSBで悪戦苦闘でした(笑)

1時間半弱の運用で79交信でした。
まあまあのペースですが、本来ならもっと良いペースで交信できるはずだと思います。

久々のSSBでの記念局運用で思ったことをいくつか書いてみます。

・指定無視でコールする局が多い。
・ロングコール・フライングコールが多い。ここまではCWと同じ。
・サフィックスだけ連呼する局が多い。こんな局は絶対にピックアップしません。
・正規の欧文通話表(フォネティックコード)とは違うコードでコールする人が多すぎ。
こちらからはあえて皮肉を込めて正規のコードでコールバックします。
・記念局相手なのに、いちいちQTHと名前を送ってくる局が非常に多い。
・いちいち当方の「8N1MORSE」を復唱する局が多い。それもフォネティックコードを使って復唱する局も多い。
・ご丁寧にJCC/Gナンバーを復唱したり、名前は和文通話表で漢字解釈まで送ってくる人も多い。
・当方のオペレーターネームは5~10回に一度はアナウンスしているので、しばらくワッチしていればわかるはずなのに、記念局のオペレーターネームを聞いてくる局も多い。
CWで記念局をかなりの数で運用していますが、「OP?」とか聞かれたことはまずありません。
・パイルになっているのに「何の記念局ですか」と聞いてくる局がいる。記念局の名称や趣旨も10~15回に一度はアナウンスしているので、これもしばらくワッチしていればわかるはずです。

・・・とまぁ、いろいろありました。
私がCWに住み続けている所以でもありますが・・・(笑)


夕食後に、3.5MHzと1.9MHzCWでしばらく運用して、この日は終了。


8月18日(水曜日)

私の担当の最終日です。

この日も仕事の合間の運用です。
午前中の仕事がちょっと少なかったので、9時前から前日に続いて7MHzSSBで運用開始します。

午前中は11時前頃まで約2時間で123交信。
まあまあのペースかな。
相変わらずほとんどの局がQTHや名前を送ってくるので、無視するわけにもいかず手早く復唱したりするのでなかなかペースが上がりません。
記念局で猛パイルになっているので、CWの移動局やコンテストなどと同じようにレポート交換だけって訳にはいかないのでしょうか。

午後はお昼休みに1時間半ほど運用、84交信でした。

これにて、私の担当は終了。
一週間のトータルは1404交信でした。
交信いただいた各局、ありがとうございました。




ローカルな記念局と違って、呼ばれ方が半端でなくパイルの度合いがすさまじく、良い経験をさせていただきました。
加えて一週間の長丁場だったのでかなり疲れも蓄積して、この週末にあったKCJコンテストはどうも参加意欲が沸かなくて回避して休養に充てておりました。

ログは翌日に本部と、9エリア総括のJA9BSL野村さんに送ってあります。
QSLカードは野村さんのほうで印刷されるようで、今回はちょっと楽できました。

次は10月に8N1C「電波障害クリーン月間」の運用があります。
2~3日の運用担当ですので、今回のようにハードでは無いと思います。
お楽しみに。



~2021年9月1日追記~

ふと思い出したので、追記します。
7MHzSSBで運用していて思ったことの追加分です。

パイルになっていて1文字か2文字しかコピーできなくて例えば「アルファブラボーどうぞ」とアナウンスすると、「J***AB」局が自分のコールサインに続けていきなりRSレポート、QTH、名前などを送信してくるということが度々ありました。
「****AB」局は他にもいる場合があるじゃないですか。

CWの場合はこのような時「J***AB」とコールサインのみ手短に返信のが常ですが、SSBでのこのパターンにはちょっと面食らいました。

つい先日CWで移動運用していたときですが、サフィックスのみコピーできたので「***?」と打ったら2局からコールバックがありました。
「SRI ***AGN」と打ってもまた同じように2局からコールバックがあります。
とりあえず強い方から交信してもう一度「***AGN?」
と打つとコールバックあり、実は同じサフィックスの方2局からコールバックがあったのでした。珍しいことがあるものです。

というわけで、SSBの不思議シリーズ追加編でした。





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