三味三昧 笛三昧

津軽三味線奏者、笛・尺八奏者、たまに胡弓奏者、なぜかアマ無線家
音楽好き趣味三昧人間「くまりん」のお気楽日記です

とやま青少年伝統芸能祭

2018年01月22日 18時53分43秒 | 民謡・尺八・笛

昨日は毎年1月恒例の「とやま青少年伝統芸能祭」でした。






前任の尺八の先生からバトンを引き継いではや7年、青少年の尺八後継者が出現すれば私の役目も終わるのですが・・・。
唄・三味線・お箏の若者は結構いるのですが、どうも鳴り物と尺八・笛は魅力が無いのかなぁぁ・・・


さて、20日(土曜日)がリハーサル、21日(日曜日)が本番という慌ただしいスケジュールです。
miyuはというと、弟がサッカーを始めたものでママは手一杯のため、両日共に自宅で着物を着て私が会場まで連れて行くというジャーマネ兼伴奏者でした。

毎年この伝統芸能祭の時期は、雪が降って大変な思いをするのですが、今年は雪ではなく雨で楽ちんでした。
でも今週半ばからまた雪のようで、気が重いです。
また、これも例年インフルエンザの流行する時期で、この舞台でインフルエンザをもらってきたこともあるので、気休め自己防衛のマスクを着用して会場へ行きました(実際あまり効果はないそうです・・・)。


私の担当は7曲

・長崎のんのこ節・・・笛(miyuの唄です)
・出船音頭
・麦屋節
・祇園小唄
・黒田節
・越中おわら節
・南部俵積み唄・・・笛

たった7曲なのですが、リハも本番も待ち時間が長くて疲れました。
と、毎年書いているような気がします。
結構音響がしっかりしていて、気持ちよく吹くことが出来ました。


画像は家内がこっそり撮ってくれました。












miyuインタビュー中





松博会の青少年メンバーです。


例年のアングルで撮ろうと思ったら雨のため看板がちょっと遠い位置になりました。










今週末は土曜日がリハーサル、日曜日は新年会。
なかなかゆっくり休む暇は無さそうです。
去年は術後のため行けなかったスキーも行きたいのですが・・・

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「越中荷方節」

2018年01月19日 23時46分06秒 | 民謡・尺八・笛

一昨年の秋に、北日本民謡舞踊連合会の副理事長の坪内先生から一本のカセットテープを預かりました。
坪内先生の唄で「越中荷方節」という民謡が録音されていました。
ん十年前の録音だそうです。

先生からの指令は、この「越中荷方節」の三味線をコピーして弾いてもらいたいという宿題でした。
もともとは尺八唄だったそうなのですが、秋田荷方節のように軽快な三味線の手が入っていて実に素晴らしい演奏です。

とりあえずデジタル化して、コピーがしやすいようにして、暇を見て少しずつ作業を始めたのですが、唄に消されて三味線が聞こえないところがあったりでなかなか作業は進みません。
おまけに次から次から宿題の山に忙殺されて、ついつい忘れ去られようとしていました。

こんな事ではいけないと思い、昨年末から今年の正月にかけて忙しい合間を縫って、何とかやっとこさ三味線パートのコピーが完了。
せっかくなので、そのまま和楽器の楽譜エディター「和楽一筋」を使って、デジタル化を完了しました。
デジタル化しておけば、修正も楽なのでこれで一安心です。

何と楽譜は5枚になりました(^^ゞ


これが5ページまで続きます。

唄は6番目まであって、1~3番と4~6番がほぼ同じ節なのですが、三味線はほぼ即興で弾いておられるようで1番から6番まで全部違う手を弾いておられます。
これだけの三味線を即興で弾かれるなんて、コピー作業をしながら感心するばかりでした。

津軽三味線の手も入っているし、瞽女さんの三味線の手も入っているようです。
まだご健在らしいのですが、なぜか三味線はぱたっとやめてしまわれたようで、残念な事です。


これからの作業は、即興でバラバラに弾いておられる三味線の手をなるべく統一して、誰でも弾けるように手直しをすることと、私がしっかり伴奏できるように練習することです。
まだまだ先は長いのですが、もうひと頑張りしなくてはね。


せっかくの素晴らしい演奏を皆さんにも聞いていただきたいと思い、富山の風景をスライドショーにしてYouTubeに公開しました。
ぜひ皆さん聞いてみて下さい。

こちら



今年中にはぜひどこかで演奏出来ればいいなぁ、と考えています。
ご期待下さい。


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氷見市連合婦人会の初会で演奏してきました。

2018年01月18日 00時41分31秒 | 民謡・尺八・笛

14日(日曜日)は、氷見市連合婦人会の初会で演奏してきました。

家内が氷見市連合婦人会の役員をしている関係で、3年ほど前から毎年オファーをいただいていたのですが、きまって他のイベントと重なってなかなか出演することが出来ませんでした。
今年は連合婦人会のほうで日程を合わせていただいたようで、ようやく初会での演奏をすることが出来ました。

胡弓と太鼓を誰かにお願いしなければいけないかとも考えていたのですが、「お孫さんと二人でお願いします」との事でしたので、なんとmiyuと私、爺孫での演奏でした。


当日は週末からの大雪もようやく峠を越して、朝から大変良い天気でした。
道路の除雪はというと、幹線は何とか除雪出来ているものの、我が家の周辺は全然除雪が追いついてなくてあちこち凸凹のびどい状態です。
なんせ、氷見市で60センチ近く積もったらしいので、ちょっとビックリでした。
息子の家は高岡市伏木ですが、こちらはもっと多くて80センチはあったようです。


さて、20分ほどでお願いしますとのことでしたので、メニューは次の通り。

・麦屋節
・津軽よされ節独奏
・越中おわら節
・津軽じょんから節独奏
・道南口説

でした。


miyuの唄は、麦屋節、越中おわら節、道南口説です。
続けて唄うのはしんどいかなと思いましたので、一曲おきに私の独奏を入れました。
私はいつもの如く休み無しなのですが・・・・

最近のmiyuはあまり調子が良くなくて、越中おわら節を唄ってもイマイチだったのですが、この日は何とかきちんと唄えて、久々に本番に強いmiyuを見たような気がします(笑)

音響はカラオケセットがあるからそれを使えば良いだろうと言われましたので、お言葉に甘えました。
でも、自前で持って行った方が良かったような気がしました。












市長さんです。




演奏終了後は、皆さんと一緒に御膳について下さい、と言われていたので、大慌てで着替えて会場へ戻ります。
で、幹事のおねーさんの言葉にびっくり、氷見市長の隣の御膳に座って下さいとの事。
市長の隣なんて、私ゃ何を話せば良いのやら、と思いましたが、仕方ありません。

まぁ市長は気さくな方で、いろいろとお話させていただきました。
私の中では、ちょっと市長を見る目が変わりました。
カラオケも無理矢理うたわされたりで、なかなか有意義な2時間でした。
連合婦人会の皆さんも、楽しんでいただけたようで、良い一日でした。


会場は富山湾がすぐそばの小高いところにある民宿です。
晴れていれば富山湾越しの立山連峰が望める事で知られていますが、この日は前日までの荒天が嘘のように穏やかな日で、ばっちり立山連峰が見えました。

宴会の前、午前中は逆光になって、こんな感じで見えます。



宴会終了後の午後は順光になって、こんな感じできれいに見えます。






少し雲はかかっていますが、氷見からこれだけきれいに見える日はあまりありません。
加えて富山湾というと大体高い波があるのが普通ですが、こんな静かな鏡のような富山湾はなかなか見られません。
ラッキーでした。




というわけで、今年は正月から週末丸つぶれです。
今週末もイベントで、3週続けてです。
あまり無理をしないようにぼちぼち頑張ります。



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新春民謡の祭典

2018年01月10日 23時52分24秒 | 民謡・尺八・笛
8日(成人の日)は、毎年恒例の「新春民謡の祭典」でした。






例年は、その年にはじめてお目にかかる方に新年のご挨拶をして、数曲演奏してくるだけの案外気楽なイベントなのですが、今年はちょっと違って大変な一日でした。

話は遡って昨年11月の終わり頃。
鼠径ヘルニアの手術で入院する当日、北日本民謡舞踊連合会の事務局からテープとCDが届きました。
新春民謡のゲスト藤田かおりさんご一行の尺八・笛の伴奏を、民謡舞踊連合会の固定伴奏のメンバーでやって欲しいとのこと。

とりあえず入院の予定がだったので、そのまま病院へ向かいました。
入院中に尺八固定伴奏のリーダーのS氏から自宅に電話があったそうで、退院後に電話をして確認すると、私の担当は「伊予万歳」「伊予節」「阿波よしこの」に決まっていました。
とりあえず年内は再検査もあったりドタバタしていたので、年末から年始にかけて採譜をして練習することにしました。

さて年末に音源をチェックすると、「伊予万歳」は当地で演奏している伊予万歳とは、節も音程も違うし一瞬固まってしまいました。
とりあえず、当地で演奏している楽譜(これも自前です)とはあまりに違いすぎるので、それをもとに違っている所をチェックして楽譜を書き直しました。

「伊予節」は演奏したことがなくて、私のライブラリー(過去約20年分のNHK日本の民謡、民謡をたずねて、を録音したテープ・MD等)から笛の入っている音源を探して、笛の音を拾って譜面を書きました。
音を拾って譜に書くのはそんなに面倒な作業ではありませんでしたが、ライブラリーから伊予節を探し出すのが大変でした。

さて、問題だったのが「阿波よしこの」・・・はやい話、阿波踊りです。
当然笛や尺八の譜面を持っている筈もなく、これまたライブラリーから音源を探し出してきて聞いてみますが、イマイチ笛の音が唄に埋もれて聞き取りにくいし、困りました。
で、恥を忍んで米谷会の大先輩の米谷大輔先生にたずねてみました。
正月早々でしたが、先生の自演の音源と参考資料を送っていただいて、それを元に譜面を起こして何とかこちらも無事完成。
いやはや大変な年末年始でした。


公演前日の7日の夜にゲストの皆さんのリハーサルのため会場へ向かいます。
順調にリハは進みましたが、最後の「阿波よしこの」の前に「阿波風景」を入れるとのこと。
それは聞いていなかったので、急遽リハから戻ってからまたまた膨大なライブラリーの中から「阿波風景」を探します。

「阿波風景」はラッキーにも我が米谷会会主、小杉真貴子先生の唄、米谷智先生の笛という音源があったので、大急ぎで米谷智先生の笛の音を拾って三味線譜の下に書き入れて、何とか一夜漬けで事なきを得ました。
当日公演の休憩の間にパッパッと2度ほど合わせていただいての、ほぼぶっつけ本番でしたが、何とか無事に終了しました。
どうもこういうのって心臓に悪いです・・・(^^ゞ
こんな綱渡りみたいな事ばかりやってるから、術後に不整脈が起きたのかもしれません・・・(~_~;)


さて、この日の私の出番はというと、

・岡崎五万石・・・笛
・越中おわら節・・・尺八(miyuの唄)
・関の五本松・・・尺八
・伊予万歳
・長崎ぶらぶら節・・・笛
・花笠音頭
以上、連合会

以下は特別ゲスト
・伊予万歳
・よさこい鳴子踊り
・伊予節
・阿波風景~阿波よしこの

でした。
曲数の割に疲れました・・・



三味線の川崎雅女さんと私。


沖玲奈さん


藤田かおりさん


同じく藤田かおりさん


ステージ袖より、沖玲奈さん


藤田かおりさんとmiyu


川崎雅女さんとmiyu


川崎雅女さんと私





翌日の北日本新聞の記事


大体年の初めからドタバタしていると、年中ドタバタになるのだとか。
てことは、今年も楽譜を書くことに追い回される一年なのでしょうか・・・(^^ゞ

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