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市議会特別委員会 定数14、報酬39万円「多い」6割 厳しい声「見えない、分からない」  〈2019年12月8日〉 

2019年12月07日 08時30分00秒 | 記事

 委員会にアンケート調査結果を報告


  御坊市議会議員定数等調査特別委員会(田端卓司委員長)は6日に開き、10月から11月にかけて18歳以上の市民2000人(無作為抽出)を対象に行った議員定数等に関するアンケート調査結果を報告した。1049人(回収率52・45%)から回答があり、現行の定数14、報酬月額39万円ともに「多い」と答えた人が6割いた。自由意見では「議会、議員の活動が見えない、分からない」が大半を占める厳しい結果となった。

 
 定数14は「多い」が646人で全体の61・6%を占めた。「適当」は220人(21%)、「少ない」は23人(2・2%)、「分からない」は155人(14・8%)だった。適当と思う定数は12が246人(36・8%)、10が245人(36・6%)と最も多かった。ほかに11が56人(8・4%)13が51人(7・6%)15が9人(1・3%)16が5人(0・7%)。
 報酬39万円は「多い」が606人で全体の57・8%を占めた。「適当」は222人(21・2%)、「少ない」は23人(2・2%)、「分からない」は192人(18・3%)。適当と思う額は30万円が175人(28%)と最も多く、次いで35万円が135人(21・6%)25万円が59人(9・4%)36万円が20人(3・2%)と続く。
 自由欄の意見では「議会、議員は何をやっているのか分からない、目に見えない」との趣旨の意見がほとんどを占めており、この結果に、すべての委員が「重く受けとめなければならない」「議会、議員として常に改革、活性化に努めなければならない」との共通認識を共有した。
 一方、今後の取り組みとして昨年12月議会で議員定数削減案を提案、賛同した複数の委員から「委員会のたたき台としてすでに4人削減を提案した。アンケート結果がどうであれ、議会改革の一つとして何人削減するか決めるべき」「改革は永遠のテーマ。まず定数を決め、その後、議会改革の取り組みを検討すればいい」と主張した。
 これに対し、削減反対の委員長は「定数はもっと時間をかけて慎重に調査、議論すべき。先に定数を決めるのではなく、議会改革を検討する中で考えるべき」と主張し、議論は平行線をたどった。堂々巡りの末、今後の進め方は委員長が次回までに委員長案を提案することで落ち着いたが、今議会中に委員会の方向性を打ち出すのは日程的にも難しく、年越しとなりそう。 

 柏木市長が提案理由説明
 12月定例議会開会
 
 御坊市12月定例議会は6日に開会。柏木征夫市長が今年度一般会計補正予算など議案9件と報告1件の提案理由を説明し、散会。10日に再開し、一般質問を行う。


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国際サッカーT出場 塩崎悠司選手が全日本大学選抜入り 守備の要で準優勝に貢献 〈2019年12月6日〉

2019年12月06日 08時30分00秒 | 記事

 背番号20でメンバー入りし活躍の塩崎選手


  日高町高家出身の塩崎悠司選手(20)=日高中-興国高-中央大、180センチ、76キロ=が、守備の要のセンターバックとして初めてU-20全日本大学選抜入りし、ベトナム遠征に参加。11月上旬まであったU-21国際サッカートーナメント2019で、塩崎選手は持ち前のカバーリングやロングフィードのパスなど攻守に活躍してチームの準優勝に貢献した。

 大会は韓国の漢陽大、ボスニアヘルツェゴビナのU19FKサラエボ、U-21ベトナム代表、全日本大学選抜の4チームのグループリーグで実施。上位2チームが決勝戦、3、4位チームで3位決定戦を行った。
 全日本は10月31日にあった初戦のサラエボ戦を4-0と快勝し、11月1日の漢陽大に塩崎選手も先発で初出場を果たし3-2で勝利。11月3日のU-21ベトナム代表との対戦で出場機会はなかったがチームが2-1で勝ったため、グループリーグ1位で突破。決勝戦は塩崎選手はスタートから入り、ベトナムに前後半1点ずつ献上して惜しくも敗れた。
 塩崎選手は2試合ともフル出場で、ともに攻撃面では再三、ビルドアップさせるロングパスで左右に展開するなど攻撃の起点を作りチャンスメイク。守備でも持ち前のカバーリングで抑え、ヘディングの競り合いにも負けず対応。「決勝は負けたものの、出場した2試合で出来ることは多くあり、学んできたことは正解だった。良い収穫があり、最後のボールへの寄せ、ポジションの修正など細かな部分で意識してプレーしたい」と振り返った。
 小学1年から元エストラッサ湯川でサッカーを始め、中学は田辺市が拠点のカナリーニョFCリオに所属して関西大会を経験。高校は名門の興国で2年からレギュラー入りし、現在は2019年に関東大学リーグ1部復帰を果たした中央大でポジション争いを続け、春には関東選抜にも選ばれた。
 塩崎選手は「関東大学リーグ、冬のインカレ、夏の総理大臣杯などの試合に出て、ポジションを確定できるようPRを続け、将来はプロ入りを目指したい」と話した。


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印南町 補欠選に木村栄一氏(新人)名乗り 町長選は日裏勝己氏(現職)の無投票濃厚 〈2019年12月5日〉

2019年12月05日 08時30分00秒 | 記事

  任期満了(令和2年2月23日)に伴い2月4日告示、9日に投票(即日開票)が行われる印南町長選挙まで2カ月。町長選と併せて町議の補欠(定員1人)選挙も行われるが、4日に新人の木村栄一氏(62)=島田=が出馬を表明した。若手男性も出馬を検討しており、選挙戦が濃厚だ。熱を帯びてきた補欠選挙だが、一方の町長選は3選出馬を表明している現職の日裏勝己氏(68)=皆瀬川、2期目=の他に動きはなく、平成9年以来の無投票の公算が大きくなっている。

 町議補欠選挙に出馬表明したのは木村氏が初めて。4日に自宅で記者会見した木村氏は、以前から「選挙に出てみたら」との声をいただいていて、自分も興味がありチャンスがあれば出馬しようと思っていたとし「印南町は全国の地方の町が抱えている第一次産業の衰退、人口減少、高齢化など多くの問題を抱えている。農林水産業の振興、災害に強いまちづくりの推進に向けて町と住民の間に立ち、将来にわたり町が発展できるよう、いろんな人の意見を聞いたり、全国の自治体で成功している政策を参考に、印南町で実践できるものを提案していきたい。印南町の明るい未来になるよう尽力したい」と意欲的に話した。木村氏は元印南中校長。昨年、定年退職後、農業や漁業に従事。紀州日高漁協代表監事、近畿地区公立中学校修学旅行委員会顧問を務めている。
 町選挙管理委員会(楠本勝彦委員長)は町長選挙と町議補欠選挙の立候補予定者説明会を1月10日午後1時30分から、町役場3階大会議室で開く。


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プロ格闘技 キックボクシングヘビー級初防衛 入田和樹選手(日高川町)の右拳炸裂1RKO 〈2019年12月4日〉

2019年12月04日 08時30分00秒 | 記事

垣内代表(入田選手右隣)らチーム関係者と防衛を喜ぶ

 リング上で初防衛の声援に応える入田選手


  プロ格闘技家の入田和樹さん(33)=和歌山病院勤務、日高川町入野=が1日、福岡県で行われた国際チャクリキ協会武湧会主催の「ドリームゲート10」でキックボクシングのヘビー級初防衛戦に挑み、王座に就いた昨年のタイトルマッチ同様に1RKO勝ちで初防衛に成功した。総合格闘家を相手に序盤から入田選手の右の拳が炸裂し、3度のダウンを奪う圧巻のKO劇でチャンピオンベルトを日高に持ち帰った。

 総合格闘技チーム日高(垣内義秀代表)所属の入田選手(185センチ・92キロ)は、メーンの最終14試合ヘビー級タイトルマッチ(3分5R)に登場し、大道翔貴選手(岡山県・チームTED)と初の防衛戦に挑んだ。相手はレスリングの元学生王者で、キックボクシングでも王者の経歴を持つサウスポーの総合格闘家。
 サウスポーは得意ではないという入田選手は、ジャブを中心とした攻めではなく、普段とは違う右ストレートと右キックから攻める攻撃パターンの練習を積んできた。それが功を奏し、試合開始から約1分経過後、入田選手の右ハイキックが相手をとらえると、得意の右ストレートで1度目のダウンを奪う。ラウンド後半に差し掛かったところで再び右ストレートが相手のガードを引き裂いて右側頭部に決まって2度目のダウン。相手選手は戦意を喪失し、陣営はタオルを投げ込む姿勢を見せたが試合は続行。すると、入田選手はパンチとキックの連打で赤コーナーに追い詰め、最後は右ストレートが炸裂し、初防衛を見事なノックアウト勝ちで飾った。
 初防衛に成功した入田選手は「試合前は不安もあり、負けたら帰れない。何が何でもベルトを死守しようと思っていたので防衛出来て良かった。色んな団体の関係者も来ていたので、違う団体のタイトルも狙えるようにいつも戦えるように力をつけたい」と話し、リングサイドで見守った垣内代表は「相手も強かったが、緊張もせず、入田らしい持ち前の図太さで日ごろ通りの力を出してくれた。最高の結果を残してくれた。これでもっと試合のオファーが増えるはず」と愛弟子の初防衛を喜んだ。
 アマチュア界で数々の実績を積んだあと2年前に韓国でプロデビュー。入田選手のスパーリングを見た格闘技団体・ドリームゲートの池端光治代表の目に止まり、昨年6月に同団体が主催する「ドリームゲート9」にオファーが届き、ヘビー級タイトルマッチで圧巻の1ラウンドKO勝ちで王者の座に就いた。


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御坊LC 日高地方子ども暗唱大会 木戸綾音さん(個人)藤田小(群読)優秀賞  〈2019年12月3日〉

2019年12月03日 08時30分00秒 | 記事

 御坊ライオンズクラブ主催の第9回日高地方子ども暗唱大会は30日、御坊市民文化会館で開き、個人の部で「ぼくのこえがきこえますか」を発表した木戸綾音さん(御坊小5年)、群読の部では「広島からの平和への誓い~広島の小学生のスピーチ~」を発表した藤田小学校6年(小池奏空君、林美早季さん、京保春佑君)が優秀賞を受賞した。

(以上リード)

 日高地方の小学校から、個人の部には22人、群読の部には10組が出場。児童らは舞台の上で堂々と情感を込め、物語を暗唱した。
 審査員長の日高地方国語教育研究会会長・小川吉信さんは「すばらしい発表ばかりでなかなか差がつかない」と審査の難しさを述べながら、講評。詰まらずに読む、はっきりした発音で適当な音量と速さで読む、メッセージ性があり共感できるなど4つの観点から審査したことを説明した上で、優秀賞の2つの発表に「メッセージ性を強く感じた」。木戸さんの発表は「間の取り方、語りかけの上手さがあり、訴えかけてくる発表だった」、藤田小学校6年の群読発表は「まさに朗読劇。息もぴったり」と評価した。
 5回出場の4人と、3回出場の11人は、特別表彰された。
 審査を待つ間のアトラクションでは、地元のバイオリニスト・古久保有亜さとピアニスト・碇理早さんが、クラシックのミニコンサート。「G線上のアリア」など耳なじみのある曲を聞かせた。
 その他の入賞者と、特別表彰を受けたのは、次のみなさん。
【個人】奨励賞=小山悠斗(上南部3年)▽ライオンズ商=畑間心花(藤田5年)▽審査員特別賞=小山陸斗(上南部6年)
【群読】奨励賞=松原5年(谷口咲樹、北出結愛、稲葉千紗、杉本姫寿奈)▽ライオンズ賞=和佐2・4年(宮本昊季、宮本芽依)▽審査員特別賞=内原6年(柳木京梧、崎山誠弥、辻村悠利)
【5回出場】青木咲優(松原)岩崎正悟(清流)木戸綾音(御坊)崎山誠弥(内原)
【3回出場】小山悠斗(上南部)三原愛果、小川笑里(以上内原)宮井茉由(藤田)森口陽仁、稲葉千紗、北出結愛、杉本姫寿奈、谷口咲樹(以上松原)久保結子、中畑朋華(以上清流)。


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御坊市実施計画 学校・市立各体育館空調整備へ  新規7件 ひきこもり者SC開設も 〈2019年12月1日〉 

2019年12月01日 08時30分00秒 | 記事

策定委員会で92事業を採択


 御坊市総合計画実施計画策定委員会(会長・柏木征夫市長)が、総合計画後期事業計画(平成28年度~令和2年度)に基づき、2年度から4年度までの3年間で着手、実施する92事業(新規7)を採択した。議会や自治会から要望が強かった市立体育館空調整備が新規採択され、学校体育館空調整備も継続事業の中で新たなメニューとして計画に載った。それぞれ数億円の予算が必要なため、新庁舎建設、学校トイレ洋式化に取りかかっている中で実現までには年数を要する。
 
 市内小・中学校教室への空調整備はすべて終わったが、体育館は全校とも未整備。市立体育館は紀の国わかやま国体にあわせてリニューアルしたものの空調は未整備。いずれも災害時の一時避難施設のため、議会や自治会等から整備を求める要望が強く、今回、市立体育館は新規事業として採択され、学校体育館は継続の学校施設整備事業の中で新たにメニュー化された。
 ただ、市立体育館、学校体育館とも数億円単位の予算が必要で、財源確保が大きな課題となるため、着手時期は未定。今年度から学校トイレの洋式化にとりかかっており、空調は早くてもそれが終わるか、ある程度めどがついてからになるため、着手までにはあと4~6年かかる見通し。今後、整備方法、整備の順番など詳細を検討する。
 このほか新規事業では学校トイレ環境整備事業(洋式化)は、今年度の御坊小を皮切りに湯川小、塩屋小、野口小、名田中、河南中と順次行う。各校とも湯川中の洋式化率78%以上をめざす。
 御坊・日高圏域ひきこもり者サポートセンター事業は御坊医療圏域の御坊、美浜、日高、由良、印南、日高川6市町合同で実施。ひきこもり者やその家族への訪問支援を含めた相談支援体制を充実させ、社会復帰しやすい環境をつくるのが目的。NPO法人「ヴィダ・ビブレ」=美浜町和田=に委託し、来年4月から開設予定。県内は紀北、紀南で同様の事業を行っているが、紀中地域は初めて。
 農村地域防災減災事業は今年5月に県が追加指定した防災重点ため池27カ所のハザードマップを作成。来年度、地元住民が参加したワークショップを開き、同年度末までに避難場所や避難路などをまとめる。
 ほかに、土地改良施設維持管理適正化事業(日高川町若野地区の若野幹線水路補修に対する市負担分)次世代野菜花き産地パワーアップ事業(県既存事業の後継)公営住宅長寿命化計画策定事業(令和4年度までの計画更新)がある。
 前年度までに採択された御坊総合運動公園市民野球場屋内練習場整備、防災拠点施設建設、市営住宅マスタープラン作成、市立勤労青少年ホーム改修、市道中財部Ⅰ号線歩道設置の5件は、財源確保や内容の検討が必要で着手時期等は決まっていない。 


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