専用室を設けた「にっこりあ」好評
御坊市は、6月から健康福祉課内に子育て世代包括支援センター「にっこりあ」を開設し、妊娠期から子育て期までの総合的な支援態勢を整えたワンストップ拠点として助産師や保健師の専門職が各種相談、産前・産後のサポートやケアなどきめ細やかな支援を行っている。2カ月で来所や電話、訪問で108件の活用があり、特に産後間もない助産師相談を積極的に行うなど好評を得ている。「どんなささいなことでも一人で悩まず気軽にお越し下さい」と積極的な利用を呼びかけている。
利用対象は妊産婦から乳幼児及びその家族。開設日時は年末年始や祝祭日を除く月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時15分まで。主な業務は(1)妊娠、出産、育児に関する相談対応と必要な情報提供(2)妊産婦、乳幼児等の実情把握(3)保健医療など各福祉関係機関との連絡調整。専門職の助産師2人、保健師1人の計3人が輪番制で週1日ずつ常駐し、その他の日は母子保健係職員らが対応している。
健康福祉課内にある部屋を改修して専用室を設置。じゅうたんやカーペットを敷き、机や絵本を入れた本棚、おもちゃなどを置き、親子連れで気軽に訪れられるように工夫。パンフレット1000部をつくり、妊娠期から出産、生後1歳ごろまでに利用できる各種事業を分かりやすく紹介し、新しい試みとしてQRコードを掲載し、携帯電話のスマートフォンなどで読み取れば市のホームページにつながり、お問い合わせフォームを利用したメール相談ができる。専用電話(23・2525)も開設した。
開設2カ月で来所37件、電話46件、訪問25件の計108件の活用があり、15件は関係機関と連携をとって対応。子育て全般に関する相談があり、ゆっくり話ができる専用室の利用も週数件ある。特に助産師を配置したことで「おっぱい相談」を始めるなど、これまで手薄だった産後2週間~1カ月程度の母親に対するサポートが手厚くなったことが大きいという。助産師が生後2週間程度を迎えた母親に電話し、母乳の出方や子どもの様子、育児の悩みなどを聞き、必要に応じて訪問。母乳の出が良くなるようにマッサージをすることもあり、子育ての安心感につながっているようだ。
栄土新吾健康福祉課長は「職員が本当に頑張ってくれているのでありがたい。子育ての安心感に向けた相談事業を中心に行っているが、ニーズがあることを改めて感じた。さらに積極的にPRするとともに、口コミで利用が増えてくれることも期待している。どんなささいなことでも結構なので、一人で悩まず、気軽に相談にお越し下さい」と話している。
1カ月半で27件 60歳以上半数
日高地域消費生活相談窓口利用状況
管内7市町が共同で7月から始めた「日高地域消費生活相談窓口」は、18日現在で27件の利用があった。相談窓口は市役所に設置し、専門の相談員2人が常駐、各町を巡回して住民からの相談に適切に対応している。
27件のうち、生命保険関係など金融・保険サービス、架空請求やワンクリック詐欺など運輸・通信サービスに関する相談が多く、相談員が業者との斡旋も行うなど継続的にフォローしている案件もある。利用者の半数は60歳以上で、50歳代も含めると約7割を占めている。
商工振興課は「相談員が熱心に取り組んでくれているので安心して任せられます。相談窓口を設けたことで、一人で悩んでいた方の掘り起こしにつながっていると思う。今後もPRに努めたい。どんなことでも相談してください」と積極的な活用を呼びかけている。
その他の主なニュース
● 池田明彦医師(御坊市)救急医療功労で知事表彰
● 滝本善夫さん(日高川町)方で果実の女王マンゴーが収穫最盛期
● 県道田辺印南線改良整備へ促進協が23日 仁坂知事に事業採択要望
● 日高町社協夏のボランティアで日高中生徒が西山清掃活動