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御坊市子育て支援「にっこりあ」2カ月実績108件、助産師相談好評 〈2017年8月20日〉

2017年08月21日 08時30分00秒 | 記事

専用室を設けた「にっこりあ」好評


 御坊市は、6月から健康福祉課内に子育て世代包括支援センター「にっこりあ」を開設し、妊娠期から子育て期までの総合的な支援態勢を整えたワンストップ拠点として助産師や保健師の専門職が各種相談、産前・産後のサポートやケアなどきめ細やかな支援を行っている。2カ月で来所や電話、訪問で108件の活用があり、特に産後間もない助産師相談を積極的に行うなど好評を得ている。「どんなささいなことでも一人で悩まず気軽にお越し下さい」と積極的な利用を呼びかけている。
 
 利用対象は妊産婦から乳幼児及びその家族。開設日時は年末年始や祝祭日を除く月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時15分まで。主な業務は(1)妊娠、出産、育児に関する相談対応と必要な情報提供(2)妊産婦、乳幼児等の実情把握(3)保健医療など各福祉関係機関との連絡調整。専門職の助産師2人、保健師1人の計3人が輪番制で週1日ずつ常駐し、その他の日は母子保健係職員らが対応している。
 健康福祉課内にある部屋を改修して専用室を設置。じゅうたんやカーペットを敷き、机や絵本を入れた本棚、おもちゃなどを置き、親子連れで気軽に訪れられるように工夫。パンフレット1000部をつくり、妊娠期から出産、生後1歳ごろまでに利用できる各種事業を分かりやすく紹介し、新しい試みとしてQRコードを掲載し、携帯電話のスマートフォンなどで読み取れば市のホームページにつながり、お問い合わせフォームを利用したメール相談ができる。専用電話(23・2525)も開設した。
 開設2カ月で来所37件、電話46件、訪問25件の計108件の活用があり、15件は関係機関と連携をとって対応。子育て全般に関する相談があり、ゆっくり話ができる専用室の利用も週数件ある。特に助産師を配置したことで「おっぱい相談」を始めるなど、これまで手薄だった産後2週間~1カ月程度の母親に対するサポートが手厚くなったことが大きいという。助産師が生後2週間程度を迎えた母親に電話し、母乳の出方や子どもの様子、育児の悩みなどを聞き、必要に応じて訪問。母乳の出が良くなるようにマッサージをすることもあり、子育ての安心感につながっているようだ。
 栄土新吾健康福祉課長は「職員が本当に頑張ってくれているのでありがたい。子育ての安心感に向けた相談事業を中心に行っているが、ニーズがあることを改めて感じた。さらに積極的にPRするとともに、口コミで利用が増えてくれることも期待している。どんなささいなことでも結構なので、一人で悩まず、気軽に相談にお越し下さい」と話している。
 
 
1カ月半で27件 60歳以上半数
日高地域消費生活相談窓口利用状況
 
 管内7市町が共同で7月から始めた「日高地域消費生活相談窓口」は、18日現在で27件の利用があった。相談窓口は市役所に設置し、専門の相談員2人が常駐、各町を巡回して住民からの相談に適切に対応している。
 27件のうち、生命保険関係など金融・保険サービス、架空請求やワンクリック詐欺など運輸・通信サービスに関する相談が多く、相談員が業者との斡旋も行うなど継続的にフォローしている案件もある。利用者の半数は60歳以上で、50歳代も含めると約7割を占めている。
 商工振興課は「相談員が熱心に取り組んでくれているので安心して任せられます。相談窓口を設けたことで、一人で悩んでいた方の掘り起こしにつながっていると思う。今後もPRに努めたい。どんなことでも相談してください」と積極的な活用を呼びかけている。


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夏の甲子園 同郷対決で大星(智辯和歌山)泉口(大阪桐蔭)ともに3安打 〈2017年8月19日〉

2017年08月19日 08時30分00秒 | 記事

甲子園に立つ智辯・大星(2塁走者)、
大阪桐蔭・泉口(遊撃手)


 4万7000人の大観衆が見守る聖地・甲子園で実現した同郷対決で、日高地方出身の2選手がともに3安打を放ってみせた。17日に行われた第99回全国高校野球選手権大会の2回戦第2試合、今大会注目の智辯和歌山対大阪桐蔭は、大阪桐蔭が2-1で激戦を制したが、智辯の大星博暉選手=3年、松洋中出身=が3安打を放つと、大阪桐蔭の泉口友汰遊撃手=3年・河南中、日高ボーイズ出身=も負けじと3安打を放って好走塁で決勝の本塁を突くなど、今大会一番の試合と言われた熱戦を2人が演出した。

 小学生時代は、大星が松原少年、泉口が野口少年のエース投手として活躍。中学時代は松洋中(軟式)、日高ボーイズ(硬式)と違う道に分かれたが、6年ぶりの対決は聖地甲子園で実現した。大会注目のカードに甲子園は、第1試合が始まる1時間前に満員通知が出された。大観衆が見守る中で始まった試合は、智辯の先頭打者で打席に入った大星が会心の左前打で口火を切った。
 大阪桐蔭の1点リードで迎えた2回裏、今度は泉口が俊足を生かして遊撃手への内野安打で出塁する。3回表には、2死2塁から大星が再び左前に運び、同点適時打かと思われたが、大阪桐蔭の好守で2塁走者が本塁憤死で追いつけない。4回裏に今度は泉口がの中前打を放って見せた。1-1の同点で迎えた7回表1死1塁から大星がこの日3本目の右前打で好機を広げると、2死2塁となったあと、一塁手がゴロを弾く間に本塁生還を試みるも逆転に一歩届かない。
 日高地方出身の2選手が試合を動かして大熱戦を演出。そんな試合に決着を付けたのは大阪桐蔭・泉口だった。7回裏、先頭の泉口は右翼線に会心の2塁打を放ち、犠打で三進すると2死から智辯投手の暴投で判断よく本塁を突き、1-1の均衡を破る決勝点をもぎ取った。大星、泉口ともに3安打ずつを放つなど走攻守で甲子園をわかせた2人は試合後にがっちりと握手を交わし、4万7000人の大観衆から大きな拍手が送られた。


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切目川漁協が清流小学校でアユの体験学習会 〈2017年8月18日〉

2017年08月18日 08時30分00秒 | 記事

アユの生態について前田さんから話を聞く児童


 切目川漁業協同組合(廣原敏弘組合長)は17日、清流小学校(川端浩次校長、全校児童65人)で、つかみ取りや試食などを行うアユの体験学習会を開いた。地域の魚であるアユに触れて感触を体感するとともに「命を頂く」という感謝の気持ちを持ってもらおうと平成25年度から実施しているもので、児童はアユを捕まえ、焼きたてを食べるなど楽しみながらアユの生態や自然の摂理を学んだ。

 アユは校歌の歌詞にも出てくるなど同校のシンボル的魚でもあり、食育も兼ねて今年も日高川漁業協同組合(大杉達組合長)、県内水面漁業協同組合連合会の協力を得て登校日に合わせて行った。体育館で日高川漁協参事の前田豊温さんが「卵は1ミリもなく、ふ化直前まで体を丸めている。体を伸ばして6ミリ~8ミリの大きさで生まれてくる。ふ化すると海まで流されて、プランクトンを食べて大きくなり、春先に川の上流をめざしてそ上する。今の時期はおいしいアユがたくさん泳いでいる。秋になると産卵のために川を下る。これを落ち鮎という」などと生態について分かりやすく話し「1年しか生きない魚はアユぐらいしかない。アユは1年で一生を終える魚ということを知っておいて下さい」と児童に呼びかけた。
 続いて全校児童は、グラウンド脇に設けた特設プールでアユのつかみ取りを楽しんだほか、漁協関係者が炭火で塩焼きした焼きたてのアユを食べた。つかみ取りでは「捕まえた」と歓声をあげて喜び、試食では「おいしい」と笑顔でほお張っていた。つかみ取りでは「ヌルヌルしてつかみづらかったけど6匹捕まえた」という森悠稀君(2年)は「塩が効いていてとてもおいしい」と笑顔で話した。廣原組合長は「アユを通して郷土の自然などに興味や関心を持ってもらえればうれしい」と児童がアユをつかみ取りしたり、食べる姿を見守っていた。
 切目川漁協は21日に切目小学校でも同様のイベントを実施する。


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興国寺(由良町)で伝統の灯ろう焼き 〈2017年8月17日〉

2017年08月17日 08時30分00秒 | 記事

先祖を偲び、灯ろうを焼く


 由良町門前の開山・興国寺(山川宗玄住職)の灯ろう焼きが、うら盆の15日夜に行われ、檀家が持参した切り子灯ろう(45基)を焼き先祖の霊を供養した。県無形文化財に指定され、750年続く伝統行事をカメラに収めようと、アマチュアカメラマンらも訪れてシャッターを切り伝統行事を見守った。

 午後8時過ぎから檀家が切り子灯ろうを灯して集合し、9時過ぎから法堂で虚無僧が尺八を献奏、法要を行い、山川住職や檀家らが法堂を3周。虚無僧を先導に六斎念仏衆、檀家らが灯ろうを手に境内から約500メートル離れた無常堂へ練り歩いた。
 無常堂では、たいまつなどをくべた釜場を囲み、六斎念仏衆が唱える「えーなー あむーあ アーミーだー」の念仏、太鼓、笛の音に合わせ地元の子どもたちが「松明踊り」、地元の青年が土傭担ぎを披露。
 土傭は干したシダを青竹で巻いて青笹をさした大たいまつ(長さ約4・2メートル、重さ約150キロ)で、両端に火がついたまま担ぎ釜場を3周し、4本同時に立てる「線香立て」、2本ずつ上部を合わせる「拝み合わせ」、投げて転がす「俵返し」などの儀式を行って力自慢し、見物客から声援や拍手が送られた。
 最後に大たいまつを井げたに組んで灯ろう焼きを行い、尺八と読経が響く中、檀家の岡良次さん、裕加里さん=門前=が奉納した高さ4メートルの大灯ろうを皮切りに、初盆の白張り、3回忌、7回忌を迎えた色張り灯ろうを投げ込み、檀家らは高く上る火柱に手を合わせ先祖を送った。


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日高川町夏まつり賑わう 〈2017年8月15日〉

2017年08月15日 08時30分00秒 | 記事

1000発の打ち上げ花火が
日高川上空を彩る


 日高川町夏まつり実行委員会(黒田量也会長)主催の「夏まつり」は12日、高津尾の日高川ふれあいドーム周辺であり、1000発の花火が日高川の夜空に大輪の花を咲かせた。恒例のアユとウナギのつかみ取りはじめ、バンドやダンス、あすなろ倶楽部絆の星のステージでにぎわった。
 午後から日高川ふれあいドーム内に設けた特設プールで、恒例のアユとウナギのつかみどり大会を開催。アユとウナギがプールに放たれ、子どもたちが水しぶきを上げながら魚を捕まえて歓声をあげていた。
 午後6時からはドーム前ステージで、バンド演奏やエンターダンススタジオ御坊校のダンスがあったほか、19日に日高川交流センターで開催する第3回公演に出演する「あすなろ倶楽部絆の星」と一般公募の「日高川ごんぱっちーず」のメンバー29人が、同公演で発表する踊りを披露して盛り上げたあと、午後8時からあやめ橋下流で打ち上げ花火を開始。スターマインや仕掛け花火など1000発が大音響とともに打ち上げられ、日高川の上空を彩った。


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御坊市、家具転倒防止やブロック塀撤去の補助事業創設も低調 〈2017年8月12日〉

2017年08月13日 08時30分00秒 | 記事

家具転倒防止講座(写真)を開くなどPRするも利用は低調


 御坊市は、防災対策の一環で平成29年度に家具転倒防止金具取り付け事業とブロック塀等撤去改善事業の2つの補助事業を創設し、5月から申請を受け付けているが、3カ月を経過しても利用は少なく低調。東海・東南海・南海3連動地震など大規模地震発生時の人的被害を軽減するのが目的で、広報誌や各種防災訓練、出前講座、自治会行事など機会あるごとにPR。特に金具取り付けは高齢者や障害者世帯を対象に無料で実施しており、積極的な活用を促している。

 家具転倒防止金具取り付け事業は、65歳以上の1人暮らし・夫婦世帯、障害者世帯を対象に1世帯あたり家具3竿(たんす、食器棚、本棚が対象)の転倒防止金具取り付けを補助する。個人負担がいらないように金具代(金具は市が指定)と取り付け費用をあわせて1世帯あたり7500円を上限に補助するため、無料で利用できる。補助枠は年間100件。
 家具の固定は正しい知識を持って行わないと、地震の揺れで金具が外れたり、壁や天井の強度が足りずに止めている下地がはがれるなど、きちんと機能しない場合があり、取り付け作業は市が指定する市シルバー人材センター、市内の県家具等固定工事登録事業者が行う。
 ブロック塀等撤去改善事業は、津波から迅速に避難できるように平成26年度に全戸配布した津波ハザードマップで避難路に指定した道路(市道、県道、国道)に面したブロック塀を撤去、改善する場合、それぞれ10万円を上限に助成。地震発生時に倒壊、転倒の危険性のあるブロック塀等が対象。撤去後に生け垣等に改善すれば撤去費用と改善費用であわせて上限20万円の助成がある。補助枠は年間撤去が10件、改善が5件。
 5月から申請を受け付けているが、金具取り付けは9件、ブロック塀撤去は問い合わせはあるものの申請はゼロと低調。特に金具取り付けは無料で、対象も約3500世帯と多いにもかかわらず、利用が少ないことに市防災対策課は「人が集まる場所などことあるごとにPRしているが、まだ知られていないのか」と困惑気味。阪神淡路大震災では亡くなった人の73%が住宅の倒壊や家具の転倒などで窒息、圧死していることから住宅耐震化とともに力を入れており「積極的な活用」を促している。
 両事業とも補助枠に達した時点で打ち切る。30年度以降も継続する。問い合わせは同課(電話23・5528)へ。


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近畿中学総体ソフトテニスで印南男女(団体)そろって全国へ 〈2017年8月11日〉

2017年08月11日 08時30分00秒 | 記事

男女そろって全国大会出場の印南中


 第66回近畿中学校総合体育大会ソフトテニスの部は9日、京都府宇治市の山城総合運動公園テニスコートで開幕し、初日は団体戦が行われ、県大会を制して出場の印南中は女子が準優勝、男子も3位に入り、そろって全国大会出場を決めた。全国大会出場は女子が昨年に続いて、男子は29年ぶりで男女そろっての出場は初めて。

 団体は男女とも各府県2校の12校が出場し、3校ずつの4ブロックに分かれて予選リーグのあと4校がトーナメント戦で競った。印南女子は予選リーグで摂津一(大阪)を3-0、和田山(兵庫)を2-1で下して決勝トーナメントへと駒を進めた。準決勝で甲賀(滋賀)を2-0で破って全国大会出場を決めた。決勝は昇陽(大阪)と対戦し0-2で敗れ、連覇は逃したものの準優勝と健闘。
 印南男子は予選リーグで城南(京都)、香芝北(奈良)と対戦し、ともに2-1の接戦を制して決勝トーナメントへ。準決勝で上宮(大阪)に0-2で敗れたが、3位決定戦で大津(兵庫)を2-0で破って全国大会出場権を獲得した。
 男女そろっての全国大会出場をめざしていた部員は目標達成に「うれしい」と大喜びで、全国大会にむけて女子の青木美宥主将は「昨年は1回戦で敗れたのでまずは初戦突破が目標で、一つでも上をめざしたい」。男子の鈴木秀幸主将は「全国制覇をめざし頑張りたい」と意気込む。
 全国大会は19日(個人戦)、20日(団体戦)に長崎市総合運動公園かきどまり庭球場で開かれる。
 印南中男女団体メンバーは次の皆さん。
【男子】川村脩人、大原礼慈、鈴木秀幸、小原雅也、辻浦壱経、門脇亮磨、片山剛志、川村幸大、岡本啓秀。
【女子】青木美宥、川口真歩、嶋田実南、樫尾陽和里、山崎あかり、川村妃香留、林李々花、畑中望来。


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20日 日高町産湯海水浴場で新イベント「納涼夏祭りinうぶゆ」開催 〈2017年8月10日〉

2017年08月10日 08時30分00秒 | 記事

濱一也部長がポスターを手にPR


 日高町商工会青年部(濱一也部長)と町地域振興(株)(山田理司社長)は20日、初タッグを組み、産湯海水浴場で夏の新イベント「納涼夏祭りinうぶゆ」を開催する。これまで続けてきた催しを一新して地域振興にと取り組んできており、人気だった「ゆかたコンテスト」を盛り込んだほか、水風船キャッチゲームや大声コンテスト、市販の打ち上げ花火でミニ花火大会など催し、クエ鍋ペア食事券が当たる抽選会、射的などの模擬店も出す。

 商工会青年部は「ひだかニッコリゆかたフェスタ」を11年間開いてきたが、地域振興へ新しく発展させようと、中紀随一の美しさを誇り、地域の観光資源である産湯海水浴場の有効活用に着目。同海水浴場海の家を運営する同社も快諾し、県の「地域ひとまちづくり補助金」を活用し、営業最終日の20日に午後3時から8時までで計画した。
 催しには「ゆかたコンテスト」も入れ、浴衣や甚平を着た来場者の中から希望者を募って出場してもらう。審査員に山田社長らも入り、青年部長賞、元気で賞、キュートで賞を贈る。水風船キャッチゲームは投げ手、受け手の2人ペアで募集。あらかじめ設定した5メートル以上の3パターンの距離から決めて投げてもらい、キャッチ。割れなければ景品がもらえ、距離が遠いほどいい品になるという。
 大声コンテストは音量を測るスマートフォンアプリでデシベルを計測し、トップの人に景品を贈呈。フィナーレのミニ花火は浜辺の一角に市販の打ち上げ花火を設置して、駐車場側から見てもらうようにする。
 模擬店は射的、スーパーボールすくい、輪投げ、ストラックアウト、懐かしいゲームコーナー、唐揚げ、ジュースなどを用意。日高町旅館民宿組合が協力し、クエ鍋ペア食事券が当たる抽選会を午後5時と7時に企画して抽選券は当日イベント会場本部で配布。定員20人で町の特産品である黒竹の民芸品づくり体験コーナーも設ける。
 交流から由良町商工会青年部もイベント運営に協力。同部、同社はチラシやポスターを作ってPRし、夏の思い出作りにと、子どもから大人まで幅広く楽しめるイベントを考え、同浴場ならではの催しにと期待している。
 問い合わせは、町商工会(電話63・3611)へ。


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台風5号で鳴滝(日高川町)観光吊り橋が傾く 〈2017年8月9日〉

2017年08月09日 08時30分00秒 | 記事

下流側のワイヤーが垂れ下がり大きく傾く観光吊り橋
(7日午後4時)

吊り橋がねじられるように傾いた状態に
(第1キャンプ場側から)


 7日午後3時30分ごろ県北部に上陸した台風5号は、管内各地で200ミリ以上の豪雨をもたらし、道路の冠水や土砂崩れなどが多発。台風が上陸した時刻前後には、日高、由良、日高川町で避難勧告も出された。日高川町では、台風の突風のためか、鳴滝キャンプ場前の日高川に架かる観光吊り橋「鳴滝橋」のアンカーが切断され、大きく傾くなど無惨な姿となり、落下の危険性も出ている。

 午前5時から午後5時までの12時間で250ミリ近い雨量を観測した日高川町では、基幹県道御坊美山線の数カ所で山側から土砂が流れ込んだり、数カ所で道路が冠水。坂本橋付近では通行をあきらめて引き返すドライバーの姿もみられた。
 高津尾地内では、鳴滝第1キャンプ場から日高川対岸を結ぶ観光吊り橋「鳴滝橋」が大きく傾いた。同キャンプ場管理人の男性の話によると、午後0時30分ごろ周囲にガタガタと大きな音が鳴り響き、「最初はクレーン車のような重機が倒れたのか、裏山が崩れ出すのかと思って驚いて外に出てみると吊り橋が大きく傾いていた」という。
 同吊り橋は、町が町づくり総合支援事業で建設し、平成20年春から供用開始した長さ約80メートル、幅員2メートルの全国でも珍しい片側タワーの吊り橋。ワイヤー2本を対岸の山に渡し、合計4基のアンカーで山肌に固定して橋を吊る仕組みだが、下流側のワイヤーを固定しているアンカー2基が切断され、片側が宙ぶらりんの状態に。台風による突風が原因と思われ、現在は上流側のワイヤーだけで橋を支えており、残っているアンカーにも大きな負荷がかかっているうえ、タワーにもひびが入っており、落下する恐れもある危険な状態が続いている。
 この観光吊り橋は、バンガローが建ち並ぶ第1キャンプ場と隣接する温泉館側から、対岸にある第2キャンプ場方面を結び、主に観光客が利用している。夏休みということもあり、吊り橋に近い第1キャンプ場には、この日も1組の利用客が居たが、けが人など被害にあった人はいないとみられる。
 御坊市 湯川町丸山や西富安、吉田などで道路、田畑が冠水。島の69歳男性がごみ箱を拾おうとして階段で風にあおられて転倒し、胸部打撲の軽症。9世帯12人が市福祉センターに自主避難した。
 美浜町 8日夕方、西川が増水したが、目立った浸水被害はなかった。三尾280世帯、和田880世帯で一時停電した。町内5カ所に避難所を開設し、一時数人が非難した。
 日高町 原谷で土砂等流入により倉庫が一部損壊したほか、同地区で1件、小中で1件が床下浸水する被害があった。町内各所で避難所開設後、一時7世帯9人が避難した。
 JR紀勢線 8日も下りの特急くろしお2本(御坊駅午前7時22分、同55分発)が白浜駅-和歌山駅間で部分運休した。


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Uターンフェア過去最多35社、求人141人も参加57人 〈2017年8月8日〉

2017年08月08日 08時30分00秒 | 記事

企業担当者と面談する参加者


 御坊日高地区雇用対策協議会、県、ハローワーク御坊、県経営者協会就職支援センター主催の日高地方Uターンフェアは5日、御坊市民文化会館で開き、地元に本社や支店がある企業を中心に過去最多の35社が参加。来春卒業予定の大学生や一般の求職者ら57人(男32・女25)が訪れ、企業担当者から話を聞いた。

 永井慶一・県経営者協会専務理事は「アベノミクス効果が言われるが、地方ではなかなか効果は出ていない。大卒の内定率は7割を超えているといい、採用難で人がなかなかとりづらい状況が続いている。日高地方の良さ、住みやすさ、企業の魅力をPRし、一人でも多くの若者が地元に残ってくれるよう期待したい」とあいさつ。
 例年うら盆の14日に開いていたが、企業側が参加しやすいように5日に前倒しした。企業の人材難もあり、過去最多の35社が参加し、求人数は昨年より10人多い141人。これに対して参加者は57人で昨年より3人少なかった。参加者の内訳は来春大学卒業予定者23人、既卒者(大学卒業後3年以内)4人、一般30人。平成23年までは100人を超えていたが、その後は年々減少している。
 参加者は受け付けを済ませ、面接カードに必要事項を書き、順番に希望する企業ブースに入り、担当者と面談し、企業側は業務内容や待遇面などを説明。複数のブースを回り、積極的に質問する人もあり、後日の面接日などを決めた。昨年に続いて会場にキャリアカフェを設置し、お茶を飲みながら同協議会メンバーや企業担当者と情報交換する人もいた。


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