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第4回日の岬・アメリカ村再生協議会で基本・整備計画案承認、実施設計へ 〈2017年8月30日〉

2017年08月30日 08時30分00秒 | 記事

飲食施設開設を目指す三尾公民館

宿泊施設として整備を計画する遊心庵

カナダミュージアム開設を計画する洋風古民家


 美浜町の地方創生3プロジェクトの一つ、プロジェクトC「日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育」の地元運営団体「日の岬・アメリカ村再生協議会」の第4回は28日、町役場で開き、プロジェクトの基本計画と整備計画の最終案を承認した。プロジェクトは今後、これら計画に基づき、基本設計と実施設計を行う段階に進む。

 去る5月中旬の発足から3カ月半。これまで計4回の協議会の間には「国際交流・移民・語り部」「賑わい・観光開発」の両部会を随時開いて地域住民ら部員が積極的にアイデアを出し合い、視察に出かけたり講師を招いて講演会を開いたりして研修を重ねた。部会からの意見を協議会に諮り計画素案に反映させて練り上げてきた計画案が、いよいよまとまり完成した。
 はじめに、京都外国語大学外国語学部国際教養学科・河上幸子准教授が、去る13日から19日まで行った三尾でのゼミ合宿の内容を発表した。町と大学が「連携協力に関する協定」を交わし、ゼミ生らが同協議会の部会活動に加わるかたちでタウンウォッチングや移民経験者へのインタビュー、町のPR映像の撮影などを行ったことを報告。今後の関わり方と展望も述べた。
 コンサルタントは、最終版の基本計画案と整備計画案の変更カ所を説明した。基本計画については、「シビックプライド」を「まちへの誇りと愛着」と日本語表記に改めるなど表記方法を数カ所変えた程度で大きな変更はなし。(1)三尾公民館の一部を活用した飲食施設(2)遊心庵のゲストハウス(3)洋風古民家でのカナダミュージアム開設-の3事業からなる整備計画は、法令の基準に沿うよう調査検討し▽(1)は施設面積が100平方メートルを下回るようにすること▽(2)は民泊施設として整備すること▽建物はいずれも耐震基準を満たす必要があるが、(2)(3)は文化財指定を目指し改修はできるだけ現状維持を基本とすること-など進める方向性や留意点を確認した。
「国際交流・移民・語り部」「賑わい・観光開発」各部の片山隆部長、左留間豊幸部長は、それぞれに部会での検討事項と最終案、各事業の運営を担う人材の確保目途、課題などを報告。片山部長は、洋風古民家に計画しているカナダミュージアムについて、別館として旧三尾小学校の空き教室を活用する案など示し、展示する移民資料をどう集めるかなどを課題とした。


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