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夏の甲子園 同郷対決で大星(智辯和歌山)泉口(大阪桐蔭)ともに3安打 〈2017年8月19日〉

2017年08月19日 08時30分00秒 | 記事

甲子園に立つ智辯・大星(2塁走者)、
大阪桐蔭・泉口(遊撃手)


 4万7000人の大観衆が見守る聖地・甲子園で実現した同郷対決で、日高地方出身の2選手がともに3安打を放ってみせた。17日に行われた第99回全国高校野球選手権大会の2回戦第2試合、今大会注目の智辯和歌山対大阪桐蔭は、大阪桐蔭が2-1で激戦を制したが、智辯の大星博暉選手=3年、松洋中出身=が3安打を放つと、大阪桐蔭の泉口友汰遊撃手=3年・河南中、日高ボーイズ出身=も負けじと3安打を放って好走塁で決勝の本塁を突くなど、今大会一番の試合と言われた熱戦を2人が演出した。

 小学生時代は、大星が松原少年、泉口が野口少年のエース投手として活躍。中学時代は松洋中(軟式)、日高ボーイズ(硬式)と違う道に分かれたが、6年ぶりの対決は聖地甲子園で実現した。大会注目のカードに甲子園は、第1試合が始まる1時間前に満員通知が出された。大観衆が見守る中で始まった試合は、智辯の先頭打者で打席に入った大星が会心の左前打で口火を切った。
 大阪桐蔭の1点リードで迎えた2回裏、今度は泉口が俊足を生かして遊撃手への内野安打で出塁する。3回表には、2死2塁から大星が再び左前に運び、同点適時打かと思われたが、大阪桐蔭の好守で2塁走者が本塁憤死で追いつけない。4回裏に今度は泉口がの中前打を放って見せた。1-1の同点で迎えた7回表1死1塁から大星がこの日3本目の右前打で好機を広げると、2死2塁となったあと、一塁手がゴロを弾く間に本塁生還を試みるも逆転に一歩届かない。
 日高地方出身の2選手が試合を動かして大熱戦を演出。そんな試合に決着を付けたのは大阪桐蔭・泉口だった。7回裏、先頭の泉口は右翼線に会心の2塁打を放ち、犠打で三進すると2死から智辯投手の暴投で判断よく本塁を突き、1-1の均衡を破る決勝点をもぎ取った。大星、泉口ともに3安打ずつを放つなど走攻守で甲子園をわかせた2人は試合後にがっちりと握手を交わし、4万7000人の大観衆から大きな拍手が送られた。


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