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印南町議選 24年ぶりに無投票で決着 〈2017年8月3日〉

2017年08月03日 08時30分00秒 | 記事

8選を果たし万歳三唱で祝う藤本氏


 任期満了(8月31日)に伴う印南町議選(定数12)は1日に告示、届け出締め切りの午後5時までに立候補したのは現職9人、新人2人、元職1人の定数ちょうどの12人だけで24年ぶりの無投票当選が決まった。新人の古川眞氏(60)=島田=、夏見公久氏(67)=印南原=が初当選を飾り、元職の玄素彰人氏(44)=印南=が返り咲き、現職では藤本良昭氏(74)=古井=が最多の8選を果たした。当選証書交付式は7日午前10時から町役場で行う。

 立候補届け出締め切りの午後5時までに12人のほかに新たな立候補者はなく、平成5年以来、24年ぶりの無投票決着となり、選挙戦は一日だけで終わった。各陣営では無投票確定の午後5時を待って祝勝会を開くなどして当選を祝った。

初心に立ち返って頑張る
最多8選の藤本氏

 午後5時に無投票当選を知らせる町内放送が流れると古井の自宅傍の選挙事務所に集まった支持者から「8回目の当選や」「よかった」との声が上がった。支持者30人と万歳三唱し、祝福の花束を受けた藤本氏は「ありがとう」と感謝しながら8回目の当選をかみしめていた。
 平成5年の無投票も経験している藤本氏は、無投票当選に「自分たちがどうこうとは言えない」としながらも「女性や若い人が手を挙げてもらえるような議会にしていきたい。新人も2人おり、期待したい」と述べた。
 8期目に向けては「人口減に歯止めがかからないが、みんなで知恵を出し合い、執行部と協力して対策を考え、食い止められるよう取り組んでいきたい。初心に立ち返って印南町が良くなるよう精いっぱい努めたい」と張り切る。

若者定住へ産業活性化を
初当選の古川氏

万歳三唱で初当選を祝う古川氏(中央)

 町内放送で無投票の知らせが入ると、島田地内にある古川眞氏(60)の選挙事務所では、支持者らの歓声と拍手が起こった。古川氏は、支持者らに「ありがとうございます」と深々と頭を下げ、万歳三唱で初当選を祝った。
 古川氏は「無投票なのでどれだけの人に支持していただけたかは分からないが、この4年で評価していただけると思う。『あいつがやっているから良くなっている』と言われるよう結果の出る活動をしていく。たくさんの人に協力、支持していただき、ありがたい。感謝しています」。
 抱負に掲げている、災害から命を守ることを実感できる郷土づくり、について「島田地区は、水害で大きな被害を受けるので、河川整備を最優先に取り組んでいきたい」、後継者問題について「若い人が住めるよう、産業を活性化していかなければならない」と述べた。

住民の声を町政に生かす
新人・夏見氏

 

万歳三唱で喜びを分かち合う夏見氏と妻・登志子さん(前列中央)

 夏見陣営では午後5時に無投票当選の知らせが届くと、事務所は祝福ムードに包まれ、街宣から戻った夏見氏は支持者らに拍手で迎えられた。
 祝賀会では夏見氏と妻・登志子さん(68)は選対婦人部の山中あやさん(57)、田中博美さん(70)から花束を受け笑顔満開。日裏勝己町長、坂本登県議は祝福と激励の言葉を送った。支持者を前に夏見氏は「皆さんの力の後光が差し他候補が出てこられなかった」と感謝。「私は新人。住民の皆さんの声を聞かせていただくことが第一の仕事。住民の声を町政に生かし反映させていきたい。何でも構わないので考え方のアドバイスをしてほしい。自分なりの是々非々で検討し取り組んでいく」と決意を述べ、支援者らとともに万歳三唱を繰り返し、喜びを分かち合った。
 課題として高齢化問題、過疎など挙げ、「一段一段積み重ねて目標に近づいていきたい」と意欲を見せた。


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