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県下最大規模の日高川町防災センター、来春の本体完成へ全景が姿現す 〈2017年8月4日〉

2017年08月04日 08時30分00秒 | 記事

地下の備蓄倉庫(建物左下)の完成が近づき、
上部の鉄骨も全景が現れる


 日高川町が、湯浅御坊道路に隣接した小熊公園に建設している町防災センターは工事が順調に進み、地下の備蓄倉庫が完成に近づき、建屋全景の鉄骨も姿を現した。県下でも最大規模の防災施設で、災害時には研修スペースが近隣住民ら約500人収容可能な避難場所となる。平成30年春に本体が完成予定で、周辺整備後の平成31年春に竣工の予定。本体建設費は約5億5000万円。

 同センター建設は、市木久雄前町長が4年前の選挙公約に掲げた施策で、国の社会資本整備総合交付金事業を活用して任期内の着工を目指し、平成27年度に設計委託費を計上。平成28年度の当初予算に本体建築費などを予算化し、今年1月18日に着工した。着工から半年以上が経ち、備蓄倉庫となる地下1階部分は、コンクリート壁の工事が完了するなど完成に近い状態となり、1階の建物基礎工事も完了し、上部鉄骨が組み上がり、全景が姿を現している。
 同施設は、湯浅御坊道路沿いの高台にある小熊公園の約1500平方メートルの敷地を活用し、斜面を利用して地下1階を設けた鉄骨平屋を建設。1階の空間に防災に関する展示コーナー、ものづくり室、イベントスペース、研修室、学習シアターを整備し、通常時の防災研修に活用。平成23年の台風12号災害や東日本大震災の教訓を踏まえ、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震などを想定して町民の防災意識向上を図る。災害時は、防災展示スペースなど全体(約800平方メートル)を避難場所として活用。近隣住民など約500人の一時避難が可能となる。湯浅御坊道路(緊急輸送道路)と側道を挟む隣接した場所にあり、大地震などの大規模災害時には、救援物資の集積や搬送など後方支援の拠点として、広域的な活用も見込まれる。
 施工は三洋建設(株)=本社・有田川町=、設計監理は岡本設計事務所=和歌山市=。


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