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全日本Jr柔道大会で久保井仁菜さん(印南町出身)念願の全国制覇 〈2016年9月14日〉

2016年09月14日 08時30分00秒 | 記事

初の日本一に輝いた久保井仁菜さん


 印南町出身で京都文教高1年、久保井仁菜さん(15)=切目小-松洋中卒=が10日、11日に埼玉県立武道館で開かれたJOCジュニアオリンピック平成28年度全日本ジュニア柔道体重別選手権大会女子44キロ級で優勝を飾った。昨年の全国中学校柔道大会、今年4月の全日本カデ柔道体重別選手権大会ではともに決勝で敗れ涙を飲んでおり、久保井さんは「全国大会で初めて優勝することができてうれしいです」と念願の全国制覇を喜んでいる。

 同大会は全日本柔道連盟主催で、全国10ブロックから選抜された15歳から20歳まで(1996年1月1日~2001年12月31日に生まれた人)の選手が男女16階級で競う。久保井さんが出場の女子44キロ級は19人がトーナメント戦で競った。全中やカデ大会準優勝の成績から第1シードとなった久保井さんは2回戦から出場。初戦の2回戦で中村選手(東京女子体育大3年)を一本背負いと縦四方固めの技あり2本の合わせ技一本勝ちで勢いに乗ると、3回戦の柏葉選手(白鵬女子高2年)には縦四方固め、準決勝の藤崎選手(環太平洋大1年)には崩れ上四方固めと、ともに得意の寝技で一本勝ちを収め、決勝へと駒を進めた。
 決勝は中学3年の伊與久選手と対戦し、肩固めを決め見事な一本勝ちで優勝を決めた。初戦から決勝まですべて一本勝ちでの優勝は、今大会男女16階級で久保井さんだけ。また15歳での優勝は男女通じてこれまでの最年少記録でもあり初優勝に花を添えた。
 久保井さんは「多くの人が応援に来てくれ、そのおかげで最後まで自分の柔道をして勝つことが出来ました。期待に応えることができて本当によかったです」と初優勝を喜ぶとともに「これからは全国のライバルが私の得意な寝技を研究してくるので、勝つのは大変になると思いますが、今以上に精進して夢を実現できるように頑張ります」と意欲を燃やす。応援に会場へ駆けつけた恩師で松洋中教諭の三原史也教諭は「3度目の正直で日本一を勝ち取った。本当によく頑張った。優勝を一つの自信にして48キロ級でも勝てるようさらに上をめざして頑張ってほしい」と話した
 今回の優勝で11月に開催される柔道界で最も権威ある大会とも言われる講道館杯全日本柔道体重別選手権大会への出場がほぼ確定。久保井さんは今回より1階級上となる女子最軽量の48キロ級での出場となる。世界選手権大会の予選を兼ねた大会でもあり活躍を期待したい。


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