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改修後の南山陸上競技場利用、半年で1万人の大台突破 〈2016年9月15日〉

2016年09月15日 08時30分00秒 | 記事

陸上競技やサッカーを中心に半年で1万人以上が利用した
(写真は今春)


 日高川町和佐、南山スポーツ公園陸上競技場の利用者がわずか半年で1万人を超え、リニューアル前の数倍になった。人工芝生化や全天候型舗装などの大規模改修が完了した今年2月下旬から8月末までの半年間で1万1143人が利用。このうち1735人が県外などからの合宿利用者で、合宿を含めて改修前には利用が少なかったサッカーなどを中心に、陸上以外に多種目に広がっている。

 改修完了後、学生の春休みと夏休み中は、関西方面からの合宿利用で連日満杯となり、3月は1462人が利用し、うち569人が合宿。8月も1780人で、合宿は650人の利用で、4割を合宿の利用が占めた。月下旬から夏休みに入った7月の利用者が最も多い2423人で、春休みや大型連休のある4月が2038人、5月も2078人で2000人を突破。月間の利用者数が最も少ない6月でも1147人で1000人を超えている。
 競技別では、陸上競技とサッカーで9割以上を占め、陸上は5040人、サッカーは5172人が利用しており、フィールド内の人工芝生化で、改修前には利用が少なかったサッカーの利用者増加が大きく寄与しているのが分かる。両競技以外では、わかやま国体の競技会場にもなったアーチェリーやグラウンドゴルフなどの利用があった。
 学生の長期休暇などの期間以外の平日は、日高高校陸上部や丹生、大成中など地元学生が利用しているほか、昼間は同公園内に今春開校した和歌山南陵サッカー部の利用。週末には日高地方や県サッカー協会の大会、日高地方陸上競技の大会が開かれたほか、地域総合型の「南山スポーツクラブ」や地元アスリートクラブが週1、2回程度の割合で利用している。
 県内では田辺スポーツパークの陸上競技場が合宿などで人気。施設的には同競技場が優れているが、南山陸上競技場の1日の利用料は半値以下の1万2960円(町内の小中学校は無料、日高地方は半額など)で、利用しやすさも合宿利用の増加につながっていそうだ。すでに来年2月末から春休み期間中にかけて約7割が仮予約で埋まっている状況で、合宿人気は当面続きそうな勢いだ。
 合宿では1団体が平均して3~4日の日程で利用しているほか、普段は地元小中学生などの利用が多く、湯川宗一・町教育長は「スポーツの振興、教育的な面からも効果があると感じる。南山スポーツ公園を拠点に地元小中学生のスポーツ力向上に大いに期待している」と話している。


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