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第5回舞妃蓮フォトコンテスト入賞作品決まる 〈2016年9月25日〉

2016年09月26日 08時30分00秒 | 記事

鍋島さんの「桃色の匂い」

小松さんの「仲良く一緒に咲こうね」

田中さんの「精霊」

阪口さんの「ファミリー」


 御坊市塩屋町の舞妃蓮(まいひれん)保存会(阪本尚生会長)=塩屋文化協会加盟=主催の第5回舞妃蓮フォトコンテストの入賞作品が決まった。日高地方や県内、大阪市、奈良市から34人75点の応募があり、審査会で最優秀賞(市長賞)1点、特別賞(塩屋文化協会長賞)1点、優秀賞2点、入選3点を選んだ。6月に北塩屋中山団地東のハス池(約820平方メートル)で写真撮影会を開き、日本とアメリカ、古代と現代を結ぶ「御坊生まれの舞妃蓮」をアピールした。
 
 平成20年に「御坊生まれの舞妃蓮を育て名所にしよう」と、北塩屋中山団地近くの休耕田にハス池を作り、毎年、池一面に薄ピンク色の華麗な花を咲かせている。今年も6月に写真撮影会、フォトコンテストを行い、舞妃蓮を作った元日高高校教諭の故・阪本祐二氏=御坊市=の長男・阪本会長をはじめ、地元関係者や専門家らがアングルやバランス、舞妃蓮らしさが表現されているかなどを審査した。
 最優秀賞(市長賞)には鍋島尊道さん(68)=奈良市=の「桃色の匂い」が選ばれた。鍋島さんは昨年、NHKの番組で舞妃蓮のことを知り、初応募したが、時期が遅かったこともあり、今年はシーズンにあわせて来坊。虫との共生をイメージして写した写真が選ばれ「良いタイミングで写せた。選んでいただき、とてもうれしい」と話した。
 今年、新設した特別賞(塩屋文化協会長賞)には小松雅也さん(85)=美浜町和田=の「仲良く一緒に咲こうね」が選ばれた。優秀賞は田中嘉宏さん(60)=紀の川市=の「精霊」、阪口成次さん(67)=御坊市湯川町財部=の「ファミリー」の2作品。入選は田中悦子さん(57)=紀の川市=の「夕映えに舞う」、後呂保治さん(85)=有田市=の「太陽の恵み」、上野山順子さん(71)=同=の「心の絆」の3作品が選ばれた。
 10月に市役所で表彰式を行うほか、市役所1階ロビーで入賞作品を展示する。事務局の平井俊哉さんは「今年もたくさんの応募をいただき、ありがとうございました。夕方、夜に咲くめずらしい舞妃蓮の作品もありました。技術が高く、選考するのがとても難しかった。来年も撮影会、フォトコンテストを継続し、御坊生まれの舞妃蓮をさらにアピールしていきたい」と話した。
 舞妃蓮は昭和41年に故・阪本祐二氏が、故・大賀一郎博士が発見した約2000年前の古代ハス「大賀蓮」とアメリカの黄花ハス「王子蓮」を交配して作り、昭和48年に皇太子ご夫妻(現天皇・皇后両陛下)に献上し、皇居で毎年、華麗な花を咲かせている。阪本氏が「舞」と美智子妃殿下の「妃」から「舞妃蓮」と名付けた。


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