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御坊市・サヨナラ議会の焦点は議員定数 1削減案浮上、現状反対派多数 〈2022年11月30日〉

2022年11月30日 08時30分00秒 | 記事


4年前に続き、サヨナラ議会で定数削減案採決へ
(写真は議場)


 来年1月15日告示、22日投開票の御坊市議選(定数14、任期満了1月25日)が迫る中、新たに現職1人が今期限りでの引退を表明。引退は3人に増えたのに対し、新人の名乗りは1人だけと低調。市政史上初の無投票ムードが漂う中、2日に開会する「サヨナラ議会」の焦点は議員定数削減問題。現状は削減反対派が多数を占めているが、賛成派からは1削減案も浮上しており、削減案が本会議に提案される14日の採決が注目される。

 4年前の改選時も告示まで1カ月を切っても立候補予定者が定数ちょうどの14人にとどまり、無投票が現実味を帯びてくる中、12月議会最終日に定数を2削減する条例改正案が議員提案され、採決の結果、賛成5人、反対7人の反対多数で否決された。改選後の臨時議会で議員定数等調査特別委員会が設置され、約2年間、市民アンケート調査を行ったり、委員への個別に聞き取り調査を行うなど議論を重ねた。
 令和2年11月の特別委員会で委員の最終意思を確認した結果、委員長除き5人が2削減に賛成することを表明し、2年前の議会構成改選時に特別委員会は廃止された。賛成派の議員有志は、2日に開会するサヨナラ議会の最終日に削減案を提案する予定。当初は2削減案を予定していたが、議会内は反対派が多数を占め、4年前に続き否決される可能性が高いことから1削減案も検討しており、賛成、反対派双方の駆け引きも含め動向が注目される。
 前回の平成31年は告示直前に新人2人が相次いで立候補を表明し、定数を2人超過の現職12人、新人4人が立候補。27年は4人超過の現職14人、新人4人の計18人が立候補し、5人超過した昭和46年以来の大激戦となった。議員定数をめぐっては平成19年、15年、11年に3期連続で2ずつ削減してきた経緯があり、過去の市議選で無投票は一度もない。

4期の平井議員が引退表明
「家庭の事情で」後継者なし

 新たに今期限りでの引退を表明したのは、当選4回の平井俊哉議員(64)=塩屋町北塩屋=。平成19年に初当選し、副議長1回、各常任委員会・特別委員会委員長など歴任。
 平井議員は28日に「家庭の事情で引退する。初当選時は3期までと思っていたが、前回、代わりの若い人がおらず、もう1期やらせていただいた」と。今回も地元で後継者を探したが、いなかったという。引退に当たり「広報発行やサンデー議会開催など議会の活性化、開かれた議会づくりに取り組んでほしい。執行部にも市勢発展へ一層頑張ってほしい」と話した。
 引退表明は田端卓司議員(73)=当選3回、名田町野島=、西本和明議員(72)=同8回、野口=に続いて3人目。他の現職は1人が来春県議選への転身意向を示し、10人は続投する意向。新人は田端議員の後継として楠本香織さん(41)=塩屋町南塩屋=が出馬表明している。ほかに元国会議員秘書ら数人のうわさが出ている。


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