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日高保護司会前会長の伊東直彦さん(御坊市)に藍綬褒章 〈2022年11月3日〉

2022年11月04日 08時30分00秒 | 記事


伊東直彦さん


 令和4年秋の褒章受章者が決まり、日高地方から藍綬褒章で更生保護活動に尽力している御坊市野口の日高保護司会前会長、伊東直彦さん(77)が選ばれた。19年以上にわたり犯罪をした人の改善、更生の支援や犯罪予防の啓発など各種活動に献身的に取り組んでいる。県内全体で5人が受章。新型コロナウイルス感染拡大防止のため拝謁は行わず、伊東さんには和歌山保護観察所長によって伝達される。

 平成15年3月に保護司に委嘱。以来長きにわたり保護観察をはじめ、生活環境調整、犯罪予防活動などに尽くし、犯罪や非行した人たちの社会復帰を支え続ける。30年4月から今年3月まで日高保護司会会長とともに県保護司会連合会理事を歴任した。
「自分や友人の子ども」――。対象者をそのように考え、一人ひとりに心から寄り添う。保護観察ではこれまで窃盗や器物破損などの罪を犯した少年2人と成年男性1人を担当した。対象者の話に親身になって根気強く耳を傾け励まし立ち直りを支え続ける。社会復帰を果たした人たちの元気な姿を見たり、定職に就いて仕事を頑張っていたり健全な暮らしぶりを知った時、これほどうれしいことはない。帰住予定地の調査や引受人に橋渡しをする生活環境調整でも1人を担当した。保護司会では犯罪・非行の未然防止へ各機関と協力しながらさまざまな啓発活動を展開。会長としてメンバーを引っ張り知識向上・後進育成に努め、在任期間中には地域の保護司の活動拠点となる「更生保護サポートセンター」の立ち上げに力を傾注、犯罪・非行歴がある人を雇う「協力雇用主」に2企業が参画し、立ち直りと社会復帰の道筋を築いた。
 受章に「誠に光栄です。これも保護司会や更生保護女性会など関係各位の皆さまのおかげ。来年3月に定年を迎えますが、これまで同様、対象者の更生と非行・犯罪防止などのお役に立てるよう精進していきます」と話した。


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