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管内6市町の自主防災組織が広域連携で体制強化、意識向上 〈2022年11月27日〉

2022年11月27日 08時30分00秒 | 記事


自主防災組織が広域連携へ
(写真は、6日の市内一斉津波避難訓練で
御坊第一地区が美浜町松原地区高台へ避難)


 御坊市、美浜町、日高町、由良町、日高川町、みなべ町の自主防災組織連絡協議会等が集まり、30日に日高川町防災センターで「日高地方自主防災組織連絡協議会連携等に関する協定」を締結する。大規模災害時は市町の垣根を超えた相互支援が必要不可欠で、平時から各組織の連携、交流をを深め、日高地方全体で防災力、防災意識を高めていく。自主防災組織が広域連携した協定締結は県内では初めての取り組み。

 各市町で自主防災組織の結成が進み、市町ごとに連絡協議会をつくり、横の連携を深めながら自助、共助による防災力強化に取り組んでいる。南海トラフ巨大地震や東海・東南海・南海3連動地震など大規模災害時は市町の垣根を超えた相互連携が不可欠だが、自主防災組織の中から「災害時に隣接市町の避難所には避難しにくい。市町が違っても自宅から近い避難所に行けるように日ごろから自主防災組織の相互連携を深められないか」などの声もあり、広域連携に向けた協議を進め、協定を締結することになった。
 締結式は、30日午後1時30分から日高川町防災センターで行い、御坊市自主防災組織連絡協議会(酒本和彦会長)美浜町自主防災会連絡委員会(村岡茂委員長)日高町自主防災組織連絡協議会(白井秀樹会長)由良町自主防災会協議会(内芝善明会長)日高川町自主防災組織連絡協議会(林保行会長)みなべ町自主防災会連絡協議会(西山博康会長)が協定書を交わす。その後、防災センターを視察し、意見交換する。
 幹事は御坊市、副幹事は日高川町が担当。「災害犠牲者ゼロ」をめざし、相互連携・交流を深めることで日高地方全体の防災体制の充実・強化、防災意識の向上に努める。日高川町を皮切りに年1回程度、各市町の防災施設を視察し、意見交換するほか、災害時の相互支援や防災に関する知識の普及・啓発、関係機関との交流や連絡調整などの取り組みを進める。
 御坊市の酒本会長は「日高地方の自主防災組織が連携して『1本の矢よりも3本の矢』と強いものとすることが日高地方全体の防災力向上につながると思います。連携協定を結ばせていただくことで、お互いの市町の交流による『つながり』『気づき』が生まれ、それを日高地方全体の防災体制の充実、強化に役立ていければと思っています」と話している。


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