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5億4200万円を投入した印南町の切目海岸高潮対策事業が完了 〈2022年11月23日〉

2022年11月24日 08時30分00秒 | 記事


消波ブロック4000個を積み増す(左上部は越波防止柵)


 印南町西ノ地地内の元村区の国道42号沿いに設けている陸閘(りっこう)周辺への越波防止柵設置工事が完了。同工事は町が進めていた切目漁港海岸高潮対策事業の一環で実施。同事業の主工事である切目海岸の越波対策で消波ブロック(テトラポット)を積み増す工事はすでに終えており、防止柵工事完了で令和元年度から5億4200万円を投入し取り組んだ同事業が完成した。

 元村区の切目海岸では、2トンの消波ブロック数千個を設置するなど高潮対策を施していたが、大型の台風が上陸するたびに高波で砂利が打ち上げる被害が出て国道が通行止めとなったことや、海岸付近の家屋に避難勧告が出されたこともあり、追加対策として国道42号の新切目橋付近から川崎モータース付近までの約300メートルの防波堤を1メートルかさ上げ、さらにその上に亜鉛メッキ鉄製の高さ2メートルの越波防止柵を設けたが、平成30年の台風で越波防止柵が12メートルにわたり破損したことから、さらなる対策が必要と消波ブロックを積み増しを計画、令和元年度から事業に着手。
 事業では従来の2倍以上となる5トンの消波ブロック4223個を作り、延長340メートルで防波堤近くへ積み増した。4月にすべての据え置きを終え、引き続き進めていた川崎モータース近くにある高波を防ぐ扉「陸閘」周辺の防波堤に高さ2メートルの越波防止柵設置工事がこのほど完了し全事業が完成した。
 事業完成に元村区長で町議の玉置克彦さんは「台風時など越波が心配だったが、さらなる対策を講じてもらったのでこれまでより安心でき区民も喜んでいる」と話している。
 測量設計、消波ブロックの据え置きと施工、越波防止柵施工の業者は次の通り。
【測量設計】(株)東光コンサルタンツ和歌山営業所=有田川町、伏屋鉄弘所長=。
【消波ブロック据え置き】竹中建設(株)=印南町西ノ地、竹中勝代表=。
【消波ブロック施工】竹中建設▼田之上組=印南町山口、田之上欣睦代表=▼(有)新紀建設=同町古井、竹村寧倶代表=▼(有)山本建設=同町樮川、山本修司代表=▼(株)千代徳組=同町印南、久堀昌義代表=▼(有)杉本組=同町西ノ地、杉本憲昭代表=▼(株)久堀組=同、久堀弘美代表=▼(株)平野建設=同町印南原、平野陽介代表=。
【越波防止柵】(株)キタイ=印南町西ノ地、竹中啓稔代表=。


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