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御坊市が未完成の都市計画道路5路線見直し案提示へ 〈2021年10月3日〉

2021年10月04日 08時30分00秒 | 記事


未着手区間のひとつ道成寺天田橋線(藤井地内)


 御坊市は、令和元年度から3カ年計画で進めている都市計画道路の見直しについて今月末にも見直し案をまとめ、市民からパブリックコメントを募集する。9路線のうち、未完成区間のある5路線を対象に社会情勢の変化、公共事業投資の観点から必要性や実現性を検証。計画幅員(7~16メートル)は路線ごとに決めており、民家が密集しているなど実現性が乏しい区間については廃止を含めて最終調整中。年明けに市と県の審議会に諮った上で今年度末に決定する。

 都市計画道路路線を載せた都市計画マスタープラン(平成15年度策定)が令和5年度におおねむ20年間の計画期間を終えるため、今後、新たなプランづくりに向け、元年度から都市計画道路の見直しに着手。都市計画道路は9路線あり、完成済みの駅前新川橋線(JR御坊駅前~花ご坊前、870メートル)下財部出島線(ロマンシティ御坊店前~野口新橋、2・1キロ)斉前天田橋線(国道42号、3・1キロ)4車線化工事中の湯浅御坊道路(13キロ)を除く5路線が見直しの対象。
 5路線ごとに現状把握や課題等を整理し、交通量調査も行い、将来交通量を推定した上で必要性や有効性、効率性、時代適合性などを検証している。路線自体の廃止はなさそうだが、民家が密集するなど実現性が乏しい区間については廃止やルートの見直しを行っており、現在は最終詰めの段階。今月末にも見直し案をまとめ、市民から意見を募集したあと、来年2月の市都市計画審議会、3月の県都市計画審議会に諮り決定する。
 5路線は吉原道之瀬線(1・9キロ)斉前紀伊御坊天田橋線(2・8キロ)駅前吉原線(5・1キロ)道成寺天田橋線(4・2キロ)大浜通線(960メートル)。吉原道之瀬線は市立体育館から商店街交差点まで整備済みだが、同交差点から日高高校前を通り、18メートル道路に抜ける区間は未着手▽斉前紀伊御坊天田橋線は斉橋交差点付近から北出病院西交差点まで整備済みだが、そこから商店街を南下し、堤防道路に向かう区間は未着手。
 駅前吉原線はJR御坊駅前から18メートル道路を南下し、薗地区津波避難タワーから商店街方向に向かう区間は整備済みだが、茶免橋付近の商店街を横切り、国道42号に抜けて美浜町吉原地内に通じる区間は未着手▽道成寺天田橋線はひまわり団地前から堤防道路と18メートル道路交差点までの区間は事業中だが、野口新橋から藤井地内を通り、道成寺山門前までの区間は未着手▽大浜通線は商店街交差点から島会館前交差点までおおむね整備しており、今後の取り扱いが課題となる。


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