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きのくに文化祭 日高、紀央館高、支援生が書道交流 和歌山の魅力を全国に伝えたい 〈2021年10月23日〉

2021年10月23日 08時30分00秒 | 記事

 30日に開幕する「第36回国民文化祭」「第21回全国障害者芸術・文化祭」に向け、特別支援学校と県立高校書道部の交流が21日に始まった。初日は日高、紀央館高校、たちばな支援学校の生徒が支援学校=広川町=で交流し、生徒22人が合同制作。高校生が力を合わせ作ったカラフルな書で和歌山の魅力を発信し大会を盛りあげる。

 交流に日高7人、紀央館9人、支援学校6人の生徒22人と教員4人の計26人が参加し、紀央館高校3年の小西未矩さん(18)が「和歌山で初開催となる国民文化祭が行われ、全国からたくさんの方々が参加し交流の輪を広げる文化祭となっています。大会のキャッチフレーズ『山青し 海青し 文化は輝く』をテーマにし、きょう制作する作品を完成させることで、和歌山を芸術で盛り上げられたらいいなと思います。きょうは一日、明るく、楽しく、仲よく皆で頑張っていきましょう」とあいさつ。
 この後、3グループに分かれて制作を開始。紙(縦3メートル・横6メートル)に大会キャッチフレーズの一部「海青し」と、高校生たちが考えた「書道が彩る笑顔の虹」「筆が奏でる友情のメロディー」「繋げよう人と人の輪」の文と、魚をかたどった紙に好きな字を書き虹を描いた。
 作品の構成も高校生が考え、グループごとに文章を書き、魚に書いた一文字を貼り太陽も描き入れた。各グループ協力しあい1時間かけて大作が完成。魚に描かれた一字にも趣向を凝らし、3校の交流を深めた。
 交流後、紀央館の小西さんは「良い経験になったと思います。魚で虹を表すところが工夫したところ。全国から来られる方々に和歌山の魅力を少しでも知ってもらえたらとの思いを込め書きました。イメージ通りにできたと思います」。
 支援学校高等部1年の山平葵琉君(16)は「楽しかった。他の高校の生徒たちとふれあえて良かったです。作品の中で太陽が気に入っています。いつも通り練習してきたことを意識し筆を握りました。皆さんにこの作品を見て頂きたい」。日高2年の小前柊君(16)は「魚に好きな字を書けたので面白かったし、皆の個性がいっぱい出ていると思います。魚に書いた一字には『和』『歌』『山』が入ってたりするので探してもらえたら」と話した。
 書道交流には支援学校や県立学校合わせて8校が参加。大会キャッチフレーズを3つに分けて書作品を制作し、11月13、14日に和歌山ビッグホエールで開く「わかやま 食と芸能の祭典」イベント会場で展示される。


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