瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

桜橋~神田川の源流を訪ねて~その19

2019年05月04日 00時31分34秒 | 旅の覚書
前回に続いて神田川を遡り、架かる橋を数えて行きます。
今回紹介するエリアが、神田川上流のハイライトだと思ってる。

●下流から数えて110番目の橋…睦橋 
如何にも最近付け替えたと解る橋名プレート。

 
橋のたもとにプロテスタント系の教会が建ってます。
プロテスタント系の為、目印にするには地味…見た目は普通の住宅にしか見えません。


↑睦橋下流側の眺め。


↑睦橋上流側の眺め、右に流れていた川は、この橋が架かる辺りで、左へ方向転換します。

 
↑散策者の目を楽しませる、睦橋~八幡橋間の桜トンネル。
ソメイヨシノに、枝垂桜や山吹の色が混じる事で、暖か味を感じる風景になっています。

●下流から数えて111番目の橋…八幡橋 
石造りの親柱が建つ側には、春の花咲く小花壇。
橋の南に在る下高井戸浜田山八幡神社が、名前の由来になってるとの事。

 
欄干にはめ込まれたプレート絵は…稲穂?神社の由緒と何か関わりが?と不思議に思って検索してみたら、明治25年に近くの村内に在った稲荷神社を合祀したとの事、ひょっとしたら稲荷の頭を取ってデザインに組み込んだのかもしれない。(ただの想像です)
下高井戸浜田山八幡神社そのものは、江戸城築城で有名な太田道灌の命で、鎌倉の鶴岡八幡宮の神霊を勧請し創建したのだとか。
鶴岡八幡宮と言えば、今も鎌倉に在る源頼朝所縁の神社。
武士で最初に天下統一を成し遂げ幕府を開いた源頼朝に、道灌は江戸幕府の守護を願ったのでしょう。
…でも鎌倉幕府って、統一後すぐに内から北条に乗っ取られてたよね。


↑橋下に小さな堰が設けられています。


↑八幡橋下流側の眺め。


↑八幡橋上流側の眺め、この橋より上流の梢橋までは、主に枝垂桜の並木となります。
神田川に沿って歩いていると、ここだけ濃いピンクに包まれていて、さながら桃源郷の如く幻想的な光景に映る。

☆八幡橋~梢橋間の立ち寄りスポット…藤和緑地
 

 


八幡橋~梢橋間の川沿いに設けられた公園で、春の人気お花見スポット。
両岸に揺れる枝垂桜のカーテンに、公園の緑が合わさって、大変美しい眺めです。
緑地の陰には京都や修善寺を思わせる竹林の小路、小さな公園ながら見所いっぱい。

●下流から数えて112番目の橋…藤和橋 
親柱のデザインは極めてシンプルですが…

 
橋はアール・ヌーヴォー調の独特なデザイン、欄干には名前に合わせ藤のプレート絵がはめ込まれてます。

 
↑藤和橋下流側の眺め、藤和緑地の緑に、枝垂桜のピンクに、大島桜の白、青空に恵まれれば、パステルで描いた風景画の様な景色の完成です。


↑藤和橋上流側の眺め、左岸には枝垂桜の下で休める、庇付きのベンチが設置されています。

☆藤和橋傍の立ち寄りスポット…「とうわCafe(※2019年6月末に閉店予定)」
 
藤和橋の右岸たもとに建つ、紅茶とワッフルが自慢の喫茶店。
枝垂桜を眺めながら飲食出来るテラス席は、11時開店と同時に入店しないと座れないほど人気…でしたが、今年の6月末に惜しまれつつ閉店されるとの事。

 
↑昨年頂いたアイスティー(アールグレイ)と、ソフトクリームが載ったキャラメルワッフル、とっても美味しかったです。
閉店するまで後2カ月位間が有るので、訪れたい方は今の内です。
ただ個人経営の小さなカフェで、店内の席は15席と少ない。
また愛犬同伴OKの店な為、犬が苦手な人にはお勧め出来ません。

 
↑枝垂桜の並木は梢橋手前で途切れ、ソメイヨシノの並木に代わります。
短い間の特別な風景…華麗なソメイヨシノに比べ、枝垂桜は妖艶ですな。

●下流から数えて113番目の橋…梢橋 
水色ペンの様に独特な形をした親柱。

 
橋中央部が膨らんでテラスになってる造り、藤和橋に負けず劣らず個性的なデザインの橋です。


↑梢橋下流側の眺め。


↑梢橋上流側の眺め、この区間の遊歩道は、桜だけでなく緑がいっぱいで、歩いていて本当に気持ちが良いです。

●下流から数えて114番目の橋…鎌倉橋 
橋名の由来は「鎌倉街道」。
橋には車道と歩道を分ける柵が設けられています。

 
鎌倉幕府と他地方を結ぶ為に敷いた道、「鎌倉街道」が橋上を通るとの事で、たもとには「鎌倉街道碑」が建っています。(撮影し忘れました;汗)
しかし一方で、鎌倉に在る鶴岡八幡宮の神霊を勧請して、創建した神社の側に架かる橋との事で、「鎌倉橋」と名付けられたって説も有るそう。(→https://www.city.suginami.tokyo.jp/kyouiku/bunkazai/hyouji/1007954.html)
真実この道が鎌倉へ続く古道であるかは不明ですが、橋を通る道は今も「鎌倉街道」の名で呼ばれています。


↑鎌倉橋下流側の眺め。


↑鎌倉橋上流側の眺め、前方に見事な枝振りの桜並木が観えます。

↓鎌倉橋~塚山橋間の桜並木、短い区間ですが、桜トンネルを形作っていて美しいです。
 

●下流から数えて115番目の橋…塚山橋 
個性的な橋が続くエリアにおいても、一際目立つ重厚な石造りの親柱。

 
橋その物もゴシック建築的なデザインで格好良い。
この橋は上流向いて左岸側に広がる「塚山公園」の施設橋だそう。

☆塚山橋傍の立ち寄りスポット…塚山公園
実際には未だ立ち寄った事無いのですが(汗)、写真を観て橋を渡った先が、塚山公園となります。
この付近から縄文時代の遺跡が出土した事で、遺跡の保存と樹林の保全を目的に公園が造られたのだそう。
園内は5つのコーナーに分けられており、桜が咲く広場も在るのだとか。


↑そして塚山公園の反対側へ橋を渡った先には、滴の形に似た謎のオブジェが…何でしょう、これは??
縄文の遺跡を表現しての物なのか?モノリス??
塚山橋の周りは不思議がいっぱいです。


↑塚山橋下流側の眺め。


↑塚山橋上流側の眺め、途切れては始まる桜並木。

☆塚山橋~堂ノ下橋間の立ち寄りスポット…「杉並区立:堂ノ下児童遊園」
 
2つの橋の間と言うより、殆ど堂ノ下橋の右たもとに在る、小さな公園。
児童が遊ぶ為の遊具の他、大人もゆったり座って寛げる木製の長ベンチが設置されています。
鴨の親子の像と小さな花壇が可憐。
鴨の雛、最初3羽かと思ったら、4羽居るんですね。

コメント
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