瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん14

2011年12月18日 15時00分17秒 | 漫画&アニメ
最近更新が週1ペースなのは裏で色々動いてるからです、いや私ではなくメリーさんが。
今年のクリスマスも間違い無くメリーさんはやって来るでしょう。
いつもいつも予告を裏切ってばかりいるけど今度ばかりは大丈夫、だって更新するのは私ではなくメリーさんだから。
彼女は私と違って約束は破らないのをモットーにしてるのです。
ブログ主としては破って貰っても全然構わないんだけど。
几帳面な人だから…きっとA型だ。(偏見)
先日怪盗キャッツアイの予告状よろしくクリスマスカードが――しゅぴん!と飛んで来て壁に刺さりました。
「2011年12/21~2012年1/1迄、此処のブログ乗っ取りに来まして候」、なんて書いてありましたよ。
何人なんでしょうね?あの人…。
ちなみに開くとオルゴール音が鳴るタイプで、曲は「サンタが町にやって来る」でした。
来ーる♪きっと来る♪きっと来る♪貞子のよーおーにー♪長い髪を振り乱しなーがーらー♪――やだな、そんなの。(汗)
それはさて置き今週も東京MX局絶賛再放送中に合せて、あにめぞんの感想プレビュー前回の続きで御座います。
尚、メリーさんに乗っ取られてる間は、勿論レビュー休止となりまする。

▲第14回「やったね五代くん!響子さんと初デート」 脚本:島田満 コンテ・演出:鈴木行 作画監督:音無竜之介(高橋ナオヒト)

…早いもので響子さんが一刻館にやって来てから1周年。
ほんま早いわ、第14回目で1周年って、1ヶ月に約4回放送と考えても、開始から4ヶ月経ってませんよ。
3/26~放送開始だったから、7月に(作中では)1年が終って、冬を迎えたという。
当時隔週連載だった原作の季節に合せる事で、実際の暦からは大いに外れてしまった。
原作通りにアニメ化しようとして、原作の魅力である季節感を失くしてしまうのは、皮肉と言うしかない。

あにめぞんは監督(CD)が3度交替、その度にコンセプトを切り替えた為、結果的に3部構成なアニメとなったわけっすが、第1部やまざきCD時代の中で、個人的に最も印象深いのがこの回。
原作には登場しない、こずえちゃん坂本君を絡ませ、2人を原作以上にすれ違わせたのは見事。
比較するとかなり改変されてる、批難する向きも有ろうが、上手く膨らませてたと思うよ。
デート代に当て込んでた月謝を手に入れる迄のプロローグ部分も笑えたです。
月謝を払う日を忘れてる相手を前に、どう切り出して良いか解らず、玄関で見詰め合う気まずい間。(笑)
結局言い出せなくて、とぼとぼ帰る道の途中、月謝を渡しに郁子ちゃんが駆けて来る。
大喜びで郁子ちゃんと小躍り(?)する五代君――ここでタイトルコール。
本編が始まり、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、響子さんをデートに誘う五代君。

五代「それじゃあ待合せ場所は『ま・めぞん』で!」
響子「はい!『豆蔵』ですね!」

しかし互いに待合せ場所を聞き間違えた事からすれ違う2人。
前回同様、携帯さえ有れば、瞬時に解決してしまう、旧き良き昔だからこそ成立するドラマ。
かてて加えてアニメでは、違う喫茶で待合わせしていたこずえちゃんの姿を、パチンコ帰りの坂本君が見かけて、それを五代君と響子さんに申告、事態が益々ややこしくなる。

「おい五代、デートの待合わせか?彼女だったらここじゃなく、駅前の喫茶で待ってたぞ、早く行ってやれ!」
「奇遇ですね~管理人さん!五代なら彼女…こずえちゃんって言ったっけか?デートの待合せに飛んで行きましたよ!」

五代は待合せの店を響子さんが勘違いしたと思い(事実だが)、坂本の言う喫茶へ急行。

響子さんはといえば、彼女の1周年を祝う三鷹や住人達と、居酒屋「豆蔵」に居た。
偶然にも住人達の指定した祝いの場も「豆蔵」だったのだ、そこで彼女は心密かに五代を待っていた。
しかし何時まで待っても来ない。

「来ないじゃないか、あんたの待ち人」
「場所はここで間違い無いの?」
「ええ、確かに『豆蔵』と…」
「ひょっとして『ま・めぞん』じゃないのォ?」
「あー!そう言われてみれば確かに似てるね!『豆蔵』と『ま・めぞん』!」

朱美の指摘により、勘違いに気付いた響子さんは『ま・めぞん』に走る。
しかし前述の通りタイミング悪くも五代はこずえちゃんが待ってる喫茶に向った後。
そして響子さんは坂本とばったり出くわし、五代はこずえちゃんと待合わせしてると聞かされる。
腹を立てた響子さんは坂本を誘って豆蔵に戻る、そこへ友人と待合せてたこずえちゃんが入って来て…。

「こずえさんと待合せてない!?だったら、五代さんは――」

全て自分の誤解だった事に気が付いた彼女は、再び『ま・めぞん』へと飛び出す。
折良く夜の街に降る涙雨、道に滑って脱げるパンプス、裸足のシンデレラはずぶ濡れで、ネオン瞬く通りをひた走った。

雨に濡れた響子さんの横顔がとても美しかった。
後年ファンから印象深いシーンに挙げられてたなと。
当時アニメ雑誌でも評論家がこのシーン挙げてレビュー書いてたのを記憶してる。
ラストの傘も含めて、雨の演出が素晴しい効果を上げていた。

ただあまりにドラマティックに演出した為、五代と会えたあと彼に肩を抱かれた響子さんが、「仕方ないわね…自分が遅刻したのが悪いんだもの…」と呟くのが、薄情に感じられなくもないという。(笑)
原作以上に大袈裟に演出した事で、ラブストーリーに余計な笑いを挿入してる様に感じさせるのだな。
それと親友の坂本は五代が響子さんを密かに想ってる事を知っている。
なのにこずえちゃんと付き合ってるからといって、彼女に「五代がこずえちゃんの所に向いました~」と申告するかは疑問。
そこまで彼は無神経な奴じゃない気がするんだわ。

原作を忠実にアニメ化するのは無理な事だと、あにめぞんを観ていてつくづく感じる。
作者の思惑通り作る事が出来るのは作者以外居ない。
脚本家や演出家がちょっと改変した積りでも、次第にずれて歪を溜めてく断層の様に、地形を変える原因になるんですよ。
なら開き直って別作品創る積りで取り組んだ方が全体のクオリティは上るだろう。
後年まで「傑作」と称えられる原作付アニメは、全て原作とは全くの別物になってる事実を考えると、アニメ化になった時点でファンも原作者も「別作品」と捉えるべき。

最近も「らんま」がドラマ化したが、自分は観ずに終りました。
傑作になろうが駄作になろうが関係無い、「らんま」じゃない「らんま」には興味が持てない。
アニメらんまも途中から観なくなったし
逆にあにめぞんを何故観続けたかというと、原作にそこまで執心してなかったから。
うる星も好きだけど、押井版のうる星も好きだったから、観続けられた。
ワンピはワンピで、アニメ版のも結構気に入ってるのかも。
原作一義だとアニメやドラマになった時、楽しめない。
「原作者やファンに楽しんで貰える作品を目指す」なんて平気で言える制作者は信じない事にしている。

(個人的評価) 脚本○ 演出△ 作画○ …最初の頃は幼く可愛らしい顔に設定されてた為、雨に濡れて突如アダルトタッチになる響子さんの衝撃度は高かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする