瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん12

2011年12月01日 17時31分16秒 | 漫画&アニメ
オチで負ける辺りが鷹らしい…。
それはそれとして(いや語りたい事は多いんだけど)前回の続きです。

・第12回「恋のスクランブル!好きって言ったのに…」 脚本:金春智子 コンテ:小島多美子 演出:関田修 作画監督:服部圭子

…こずえちゃん本格登場~。
演出も作画も今回は「凡庸」の一言、×を付ける程悪くはないけど、全体的にパッとしない出来だった。
のっけからキラリンパラリンと無駄に効果音使い捲り、響子さんが出掛けるまで何コマ使ってるんだっつう。
そのせいで狂った演出のテンポを救ったのは声優の頑張り。
こずえちゃん役を演じてる冨永みーなさんは、子供の頃からバリバリ活躍しており、十代後半を迎える時点で既にベテラン声優の域に到達しとったのです。
伝説の欧米ドラマ「大草原の小さな家」に登場する、インガルス一家の三女キャリーの声をあてたのは小学生の時だそうな。
最近だと「サザエさん」のカツオ役とか、大人も子供も少年も少女もヒロインもライバルもナレーションも、何でもこなせる実力派声優。
業界では山寺宏一さんばりに頼られてる声優さんじゃないかと。
「めぞん」内で演じておられる声優さんは全員上手い方ばかり、中でもこのこずえちゃん役の冨永さんと、一の瀬さん役の青木和代さん(ジャイアンの母ちゃん役もこの方)は、特にはまってたなぁと感じた。

冨永さんが声をあてた事で、アニメのこずえちゃんは活きた。
眼鏡からコンタクトに替えた理由は、原作同様五代の気を惹きたいが為と匂わせるのみ、でももしかしたら前の彼氏にふられる切っ掛けがそこに有ったのかなぁと、演技から想像できなくもない。
「眼鏡女には色気を感じない」、なんてな。
彼女が五代に積極的に迫るのも、前の恋では消極的だった為に実らず、彼氏は新しい彼女と手を組み去ってしまった、だから今度こそ手を離さずに居ようと必死なのでは…なんて想像できてしまう。

原作者の留美子先生は、このこずえちゃんの性格が、描いてて掴めんかったらしい。
「(自分とは)血液型が違うんじゃないか」なんて仰ってる。
逆に「響子さんは自分そのもの」と仰っており、だからこそこずえちゃんの思惑は、原作ではっきり描かれてないんだろう。
原作だけだとこずえちゃんの心理はむしろ今一解り難い印象。

他、四谷さんにしろ、朱美さんにしろ、一の瀬さんにしろ、声優さんの力でもって盛上げてる。
四谷さんの「落~ちて行きましょ♪」は千葉さんオリジナルの節回しですな。(笑)
ずばり言って五代君と響子さんだけの物語だったら、自分は「めぞん」に興味持たなかったと思う。
「めぞん」は他人の人生の妨害に徹する脇役有ってこそ面白い。

声優さんばかり褒めてるが、実際今回は殆ど声優さんの演技くらいしか、褒めるとこ無いなぁと。(汗)
「夜霧よ今夜も有難う」とか、演出のセンスが当時からして古臭く感じられた。
作画も、美しかったのはラストの響子さんのアップくらい。
あの絵の美しさは原画マンの響子さんへの愛故ですな。(笑)

(個人的評価) 脚本△ 演出△ 作画△ …響子さんの紛らわしい声の演技も素晴しかった、あれじゃ誤解するのも仕方ない。(笑)


コメント (3)
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