瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

09年冬、ハウステンボスが灯す光3

2009年12月27日 20時12分47秒 | ハウステンボス冬の旅行記
カレンダー見ててふと気付いたんですが、ひょっとして来年の1/1は満月に当たらんでしょうか?
もしもそうなら正月は初日の出だけじゃなく、初満月の出も見られるとか?
天文ファンのHPやブログを探せば、詳しく書いてあるかな~。
といったところで前回の続き、今回はパレス・ハウステンボス編で御座います。



天気予報で晴天に恵まれるのは、最初1日目だけって聞いてたんで、昼の写真は1日目に集中して撮る計画を立ててました。
しかし実際には自分達が着いたと同時に雲が晴れ、2日目は眩しい位の青空が広がったのです。
我ながら天気運良いっつか、こんな事なら2日目に撮影の為の時間を割く手も有ったな、なんて後で思ったという。
それくらい2日目は見事に晴れ上がったのでした。

というのは2日目について書く際に改めて触れるとして。
この時は何時天気が崩れても良いように、1日目に紅葉や花なんかの写真を撮り貯めとく積りだったんすよ。



↑フォレストガーデンより抜け道を潜れば、そこは秘密の花園だった。



↑ローズガーデンの薔薇の見頃は初夏と秋、私らが行った頃は微妙に過ぎてたんすけど、まだ残ってるのも在りました。



初夏に較べて秋の薔薇は慎ましい感じ。
年によって見頃は変化すれど、華やかな初夏の薔薇を観たいなら5月中旬~6月上旬、慎ましい秋の薔薇を観たいなら10月中旬~11月下旬に行くと良いかも。



↑薔薇だけでなく紅葉もまだ残っててラッキーでした♪
パレス・ハウステンボス前庭の紅葉は毎年見事。
芝生の緑と紅に染まった葉のコントラスト、加えて雪でも降ればクリスマスカラーの完成である。
但し一面真っ白にならない位の積り具合で。



↑こっちも微妙に見頃を過ぎてて大分散ってはいたけれど。
場内の小高い所に在るパレス&フォレストガーデンは、紅葉が他の場所より早く進んでたように感じられた。
私らが行った時、最も紅葉が綺麗に残ってたのは、陸の出入国口が在るブルーケレン地区でした。



↑面白いのは同じ前庭でも、左サイドと右サイドじゃ葉の残り具合が違ってた点。



↑ローズガーデン前の右サイドは、こんな風に燃える様な紅の葉が残ってたんすが、ホワイトローズガーデン前の左サイドに並んで立つ木は、既にすっかり剥げ落ちていたのです。
この差は何からだろう?日当り具合の差?ひょっとしたら海側なせいで、その分強い風に吹き飛ばされ易かったのかも。
と不思議に感じるくらい、右と左で差が歴然としてたのです。



↑ところで新しく出来たばかりのホワイトローズガーデンは、秋にはどんな風になっとるのだろうと気になり観に行く。
こっちも咲いてる薔薇が数本在ったけど、初夏に較べて実に寂しい光景が広がってました。
こちらの薔薇園の見頃は初夏オンリーなのだろうか?
それとも数年後、初代薔薇園の様に秋も咲き揃うのだろうか?



↑基本結婚式場を充て込んで造られた場所なんすけど、行った時には白いピクニックベンチ&テーブルが置いてありました。
薔薇が咲く時季に人気を呼びそうな休憩スポットですな。(但し結婚式が行われてない日限定)

写真を取り捲った後、パレス内の美術館でやってた、「日蘭通商400周年記念、ハウステンボス美術館・博物館所蔵ベストセレクション展」を鑑賞しに行きました。
気が付けば母は私を残して、とっくに入館してたという。(汗)
通常パレス美術館の入館料は500円、パスポートを持っていても200円別途に払う必要が有るんだけど、この時はハウステンボスが所蔵するコレクション展を開催してた為か、無料で入る事が出来ました。
ちなみに開催期間は2009年12/19(土)~2010年2/14日(日)…つまりまだ開催していて、来年の2/14迄は(パスポートや年間パスカードを持っていれば)無料で楽しめるのですよ。
私らが行った時はオランダ絵画やオランダの装身具、長崎出島の資料を中心に展示してたです。

目玉になってた展示品は、長崎と姉妹都市関係のミデルブルグ、ゼーランド州の人々243名の手で制作した刺繍絵画。
日蘭通商400年を機に借りて来たそうで、長さ125mにも及ぶ超大作はギネス物だそうな。
49cmの布にオランダの風物を刺繍し、254枚繋げて1枚の反物の如く仕上げてあって、完成するまで2年半かかったらしい。
あまりの長さに1階フロア埋め尽くされてたもん。
(公式サイトの記事より→http://www.huistenbosch.co.jp/event/blog/staff/?itemid=564&catid=6)
中には刺繍とは信じられないほど精緻な絵も有ったり…写真かと思っちゃうような素晴しい物も有りました。
オランダらしく、ヨットや風車をモチーフに選んでる人が多かったです。
チューリップは意外と選ばれておらず、これはゼーランド州では、チューリップの栽培が盛んでない為だそうな。

2階フロアにはオランダ絵画と出島の資料が展示してあった。
予想してた通り、シーボルト出島蘭館、ポルセレインミュージアム、帆船博物館に展示してあった資料が並んでて懐かしかったよ。(笑)
シーボルト先生のロボットとか…動かなかったけど。
次回は陶磁器や硝子芸術品を紹介する予定だそうなんで、ひょっとしたらポルセレインミュージアム、ギヤマンミュージアムで展示されてた作品が並ぶかも。
「ハウステンボス博物館所蔵ベストセレクション展」でもあるものね。(笑)

じっと鑑賞してたらフロアに居たガイドスタッフの方が色々説明して下さった。

当時出島にはオランダ人が15~30人居住していた、とか。
中国人は5千~1万人居て、こちらは長崎の街を自由に往来していた、とか。
それで或る日シーボルトが、どうして彼らは私達オランダ人の様に閉じ込められないのか訊いたらば、長崎の役人は「彼らは身分が低いから」と答えた、とか。
オランダ人は将軍に謁見を許されたけど、中国人は許されてなかったらしい。
高い身分を与える分、自由を与えなかったと…中々ズルイやり口だ。(笑)

その他眼鏡橋についても説明して下さいまして、現存してる物は昔は精々十番目の橋と呼ばれ、眼鏡橋と言う名前じゃなかったんだそうです。(つまり名無しだった)
眼鏡橋は昔、幾つも架かってたって事ですね。
造ったのは中国人で、非常に頑丈な造りの橋は、約27年前に長崎水害に遭うまで完全に流される事は無く、その後崩れた箇所から、片側が昔は階段になっていた事が判り、今では元通りに修復されてるんだとか。

とにかく熱心な方で話は非常に面白かったけど、1時間以上立って聞いてた為に、終いには足が痛くなってしまったという。(汗)
それで申し訳無くも途中で断りを入れて、その場を後にしたんですが…本当、色々勉強させて頂きました。
その節は御免なさい&有難う御座いました、ガイドさん。

美術館を出た後は時代部屋や壁画の間を覗き、後庭を見学しました。
そういえば3つ在った時代部屋の内、1つがオランダ民族衣装の紹介コーナーに化けてたっけ。
気が付けば時代部屋が1つしか残ってないのが寂しい…。

そろそろホテル・アムステルダムにチェックインしようと15時頃パレスを出た所で、丁度赤いバスが前庭に入って来ました。
今は平日の12時~17時台に限り、パレスまでバスが運行するようになったんだっけと、まったりさんの記事を思い出した自分。
これ幸いと母と一緒に乗り込みビネンスタッドまで頼んだものの、実はビネンスタッドに停まらないバスだった事に乗った後で気が付いたのでした。(汗)

しかし運転手さん、親切にもビネンスタッドに到る手前で降ろして下さった。
その途中フォレストヴィラ出入り口手前で、3人の女性が手を挙げてるのを見て、再び親切にも拾ってあげていた。
女性達が乗り込む際、「バス停じゃない所には停まりませんよ~」と注意を飛ばしていたが…こういうマニュアル通りじゃないアバウトさが、ハウステンボスの良さだよな~と感じる。

にしても(平日限定とはいえ)パレスに停まるようになったのは便利、が、ニュースタッドに停まらなくなったり、出国方面行きはビネンスタッドに停まらなくなったのは不便。
馬車ツアーのコースとの兼ね合いも有るのかもしれんけど…そのせいで自転車を借りる頻度が高くなりそうな…もしかしてそれが狙いだろうか?(汗)







追記…国立天文台の天文情報センターで確認したら、来年1/1は満月でしかも部分月食らしい。
(→http://www.nao.ac.jp/koyomi/)
コメント
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