kotoba日記                     小久保圭介

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口笛が聞こえる

2019年12月21日 | 生活
おじいさんはパンを持って
うつむき
バス停を通り過ぎ
北の橋に向かった
うつむいているのは
足元を良く見て歩いているから
それは転んだ人の痛みの教え

草を持ったおばあさんが
東へ向かった
グリーンロードをあとにして

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異国で母国語で話し
笑い声をあげ
いきいきと労働する
青年たち
まだ顔に幼さを残し
笑って
労働するということ

その幸を見て
わたしも幸せ

冬の午後四時
彼らの一人
口笛さえ吹き
それ耳に届き
響き
うれしき口笛
我の胸に宿り

彼らは夕暮れ
螺旋階段を
昇っていった

きれいな青年たちを見ている
その幸福

日本に働きにきて
日本は良かった
辛いこともあったけど
苦しい時があったけど
それでも
日本で楽しい時があった

少しでも
思って
帰国してほしい

和をもって尊しとなる

遠き国からきて
働く人々は
これからも増えるだろう
せめて
わたしだけでも
彼らに優しい思いで
接していたい
切にそう思わせてもらった
彼らの笑の
きれいの力







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