僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

北条水軍、西アジト

2020年08月10日 | ぶらぶらする
朝の沼津駅は
暑さのせいもあってか
コロナのせいもあってか
ガラガラにすいている。

駅前でのっぽパンを見つけて
静岡だなぁ。
うぅぅ暑いぜ。
本日のお目当ては
北条水軍の最西拠点。
伊豆長浜城。

長浜城といえは
秀吉の出世城で知られる
近江長浜城が有名ですが
こちらは
北条水軍の最西端拠点として
武田水軍としのぎを削った
伊豆長浜城。
さっそく上ってみよう。

尾根沿いに登城しつつ
西側の船溜り。
数百年経った今も
変らずマリーナとして機能している。
掘り切り越しの第四郭。
海上に突き出した細い平山城で
見ごたえ十分。
第二郭。
歩きやすく木道で整備されてるが
アップダウンもしっかりある。
第二郭からは櫓を使って
第一郭へと侵入。
郭上からの第二郭。
櫓上からの西伊豆。
本当は富士山が見えるのだそう。
第一郭。
この第一郭と第二郭を連結する櫓は
リフトのような
ループ橋の役割となっており
他の城では見たことがなく
大変ユニーク。
「第一郭」「第二郭」「海上曲輪群」の3要所
ジョイントしつつ
各階層への階段をかねている。
どこへ行くにも
まずここを通らなければならず、
長浜城のという扇状の城の
文字通り「要」となっている。

第一郭から海面へ突き出した
曲輪群を下ってゆく。
尾根を削りつつ
盛り土をして
4層構造になっており
さながら西伊豆に突き出した
巨大な戦艦のよう。
ここから火器を一斉射撃したとしたら
圧巻であったことであろう。
四層曲輪の防衛最前線。
当然のことながらそこはもう海面。
頑張れば水際を伝ってマリーナへ移動することも可能。
頑張らないけど。
来た道を登って
第一郭へ。
海へ突き出た曲輪群はうっそうとしており
不沈艦のような海上要塞をカムフラージュしている。
さて城の南側、
裏手へ回ると
戦国時代の巨船、
安宅船の簡易復元図。
うーん。
でかい。
なかなかの断崖になっているが
当時はこちらがメインポートだったようで
重須湊とよばれたようだ。
必然、
長浜城は
こちらの軍港への侵攻を阻む要塞であったということになる。
こちらから城内へのアクセスは
当時は難しかったんじゃないかな。
場所をうつしやや高台から
長浜城ごしの富士山。