僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

のぼうの城(和田竜)

2012年10月31日 | よむ

Dsc_6097

えぇそうです。

今をときめくベストセラーです。

つい読んじゃったんです。

基本売れた本は好きじゃないのですが、

印象的なイラストだし

長期間平積みされてるし

果ては映画化なんて言われてるし

そりゃ気にするなって方が無理ってものですよ。

と言い訳はここら辺までにして。

歴史ものとしては特に見るべきところのない

凡庸な内容だった。

ただどう考えても戦国時代の設定を借りただけの現代劇だし

歴史小説というより娯楽小説としての評価が必要なのだと思った。

そういう意味ではすごく万人向けの内容で楽しめる本。

映画の配役については

踊れるという意味では野村万斎でありだけど、

もっと漫画的な印象なんだがなぁ。

ワンピの魚人島三男坊みたいな。


浜屋(五反田)

2012年10月26日 | 麺をいただく

Dsc_6096

つけそばを頂く。

五反田からはちょっとはずれたエリアなのに繁盛してる店。

店員さんが挙動不審ななか

店長らしき人がキビキビ指示していて

オープン間もない店なのかな。

エビ辛なんてメニューがあったりして

中野の藤丸を懐かしく思い出す。

久々のキリッとした太麺に

ドロッドロの魚介系スープ。

個人的にはいかにも東京を思わせるつけ麺だ。

〆のスープ割までがっちり頂く。

あーうまいものが豊富でやっぱり東京はいいなぁ。


すがはら(清水)

2012年10月23日 | いろいろいただく

Dsc_6095

みょうな店を発見した。

おむすび「すがはら」

暖簾をくぐると本当におにぎり専門店。

特段高級具材といったわけではなく

100円程度の鮭やら梅やら

何の変哲もないおにぎりを販売している。

それでいて既に売り切れのものもあり驚き。

食してみると見事に普通のおにぎり。

もとは釣り客相手の商売でもしていたのだろうか。

注文すると素早く紙に包んでくれたり、

専門店だったりというところが

なにかこう心に留まり

なんとなくホクホクした気持ちにしてくれるおにぎりでした。


甲斐路で寄り路かい

2012年10月23日 | ぶらぶらする

この日は仕事の都合で山梨県へ。

社会人のスタートが山梨だったので思い出深い土地でもあり、

せっかくなのであの頃いけなかった土地に足を延ばしてみる。

まずは郡内の猿橋。

Dsc_6091

「日本三大奇橋」らしい・・・。

国定忠治のゆかりの地でもあるらしい・・・。

猿が肩車して橋を架けるという逸話から発想を得たものらしい・・・。

らしいづくしで怪しげなることこの上ないのだが、

橋の目下は真っ青な淵になっており

橋よりもこっちの方が見ごたえあったりもする。

桂川のゆったりとした流れにまどろむ魚を眺めていると

実にうっとりしてくる。

次に甲州街道を甲府方面へ国中にはいる。

余談ながら山梨県は御坂峠を境に「郡内」と「国中」に分けることができる。

やってきたのは武田の菩提寺「恵林寺」

Dsc_6093

10年ぶりだよ懐かしいなぁ!

と再訪したつもりが見たこともない寺、

どうやら初めての訪問だったようだ。

写真を撮り忘れたが立派な三門がお出迎え。

三門に掲げられた

「心頭滅却すれば火もまた涼し」

は恵林寺住職、快川和尚の辞世らしい。

他にも

鴬張りやら小川の流れる庭園やら

心洗われる見所がいっぱい。

Dsc_6092

いやあ楽しかった。


とんび(重松清)

2012年10月21日 | よむ

Dsc_6086

なんでこうも重松を読む機会だけはめぐってくるのか・・・。

対して好きではないというか

むしろ嫌いな作家なのに。

やはり売れっ子といったところか。

とはいえNHKのドラマをちょっと見てしまい

気にはなっていた作品。

主演が堤真一と小泉今日子でうまい配役だなぁ

と思っていたが

本を読んで改めて完璧な配役だと思いなおした。

内容もドロドロしたところなく安心して読める。

主人公のヤスが流星ワゴンのチュウさんとかぶってしまい、

ちょと苦笑い。

カシオペアの丘での社長といい、

重松はこの手の頑固おやじが本当に好きなんだな。

これはテレビドラマが原作を上回るという

レアのケースに当てはまるんじゃないかと思う。

貸してくれたT山くんはページをめくるたびに

涙がこぼれたそうな。

事実いたるところが涙の跡でグシュグシュになっており、

まぁ平たく言うと汚かった。