前日が悪天で心配だったけど
10年ぶりの雲取山。
しかも初めての三峰神社ルート。
雲取山は東京都最高峰として知られるが
そのルートは大きく4つあり、
①東京からの石尾根、鴨沢ルート
②山梨からの三条の湯ルート
③埼玉からの三峰神社ルート
④長野からの奥秩父主脈縦走ロングトレイル!
憧れの④は修行が足りず断念するとして
今回は未踏路の三峰ルートを選択。
早朝から西武線に揺られて
0733西武秩父着。
0830秩父発のバスに乗り
0945三峰神社バス停着(1040m)
ここから雲取山山頂(2017m)を目指すのです。
バス駐車場からは石畳の参道を歩く。
ものの5分で神社の鳥居をくぐり
ここからが登山開始。
1050炭焼平。
よく整備された歩きやすい里山が続く。
ありがとう御手洗さん。
この辺りは
炭窯跡なんてもの残り
軽い散策を楽しめる。
すこーしづつ勾配感が出始め
1125地蔵峠。
1135秩父宮レリーフ。
昭和8年の宮さま登山を祈念してのものらしい。
レリーフを越えると霧藻ケ峰山頂休憩所(1523m)。
この霧藻ケ峰という名前も
宮さま登山の時につけられたのだとか。
ルート的にはここまでがピクニックかなー。
そしてここからお清平へ下降を開始...。
そうです。
雲取山へ至るには1,000m上れば済むのではなく
実に300mもの下りを経なければならない
アップ&ダウンな心が折れる里山コースなのです。
このお清平、
かつてはお経平だったのだとか。
さぁ
ここからが本格的な登山開始。
下った分は登り返しましょう!
三頭山方面かしら。
たまに来る里山だと何が何山なのかサッパリ...。
1225雲取まで5.7キロの表示。
三峰ルートはこの標識がずーっと続くので
距離感をつかみやすい。
1245前白岩の肩。
はっきり言って眺望もなく
なんだかなぁ。
1310前白岩山。1776m
ここから再び下り。
上り返し地点に白岩小屋があるが
無人の避難小屋と化している。
ここからわっしょわっしょいと三度目の上り。
1410白岩山到着。1921m。
山頂はルートから少し外れており
見通しも悪くなにもないが
ルート上の休憩ポイントが素晴らしい。
なにがいいって鹿がいる。
かなり人なれしており
ぎりぎりで安全を確保できる絶妙な距離から
ピイーピイーと鼻を鳴らしている。
1430芋の木ドッケ。1946m。
ここの芋の木ドッケと呼ばれる平たん部までは
100%混じりっ気なしの埼玉県だが
ここから東京埼玉の県境を西へ歩く。
時折平たん部も現れるが
ここから基本的にはガンガン下る。
200mを下降する急な下りの上に
稜線の北西部にあたるため
降雪~残雪時は超滑落地帯になるのだそう。
おっかねー。
鞍部近くになると
水平道で距離を稼ぐ
ここでも鹿の親子がピイピイと鼻を鳴らしている。
1510最低鞍部の大ダワへ到着。
標高1704mとあるので
40分で200mで下降した計算になる。
大ダワから雲取小屋へは2本の平行ルートに分かれるが
どちらも大差ないのだそう。
然らばということで
男坂を選択。
下った分は上り返す!
ということで
本日4度目の上り。
ここでも鹿出現。
大ダワを過ぎると
もう下りはない。
あとはひたすら上るだけと思うと
多少は木が楽だ。
1535旧雲取ヒュッテ。
廃屋を過ぎるとテントが現れて
ここまでくると
雲取山荘テン場エリア。
振り返ると越えてきた三峰側の山々。
ゴールデンウイークということで
テン場もご盛況。
開けたテン場ではないので
尾根沿いにズラーッとテントが並ぶ。
それも非常に窮屈に...。
1545サイト到着。1830m。
1615せっかくなので日没を楽しもうと
ビールを片手に山頂を目指す。
1645山頂。2017m。
実に10年ぶりだ―。
雲多く遠くは見えない。
明日通り奥多摩へ至る下山ルート。
防火帯で見晴らしがよく好きな道。
南側は大菩薩嶺越しに
うっすらと富士山。
さっき越えてきた
埼玉側の山を視界の端に収めながら
サイトまで薄暗い樹林帯を下る。
この道も北側斜面のため
長期間凍結したはず。
途中西側の巻き道を使い
鎌仙人こと
富田治三郎翁のレリーフへ寄り道。
雲取山荘は相変わらず立派な小屋であると同時に
テント客には異常なまでに厳しい。
ビールを買おうと
靴を脱いだだけで一喝されるんですもの。
さすがにいかがなものかと思う。
【三峰バス停】0955→1415【白岩山】1425→1545【雲取山荘】