僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

グレートギャツビー(フィッツジェラルド)

2018年12月29日 | よむ

ストーカー。

その言葉が存在する前の物語。

高度成長にわく1920年頃のニューヨークを舞台に

繁栄と

その裏に潜む心の満たされなさ

虚無を描いた

100年前の青春小説。

日本でたとえると

バブル直後にはやった

90年代のキラキラした苦悩に彩られた

青春ドラマをみてるかのよう。

もしかするとあれらは

グレートギャツビーを目指して作られていたのかもしれないな。

中国で観た映画「小時代」もそうだったな。

言葉を尽くして

永遠のキラキラと退廃を描いている。

二人は幸福ではなかった。

さりとて不幸でもなかった。

キラキラ輝こうとして何者にもなれなかったギャツビー。

虚しさに気づいて身を引いたキャラウェイ。

最初から何者でもなかったデイジー。

未だ輝くことのみに身を投じ続けるトム。

虚しさを知りながら現実と渡りをつけたベイカー。

物語から100年。

人類は少しずつ強くなれているのだろうか。


水喜(八重洲)

2018年12月28日 | のむ

恒例のお一人様忘年会も

今回から処変わって東京開催。

記念すべき第一回目は

魚問屋直営という直営っぷりがまぶしい

こちらのお店。

 

階段を下ると正直

えっ・・・

てなるしょぼい厨房がお出迎え。

不安を押し殺し

「少々お待ちください、今テーブル作りますので」

からレジに立ち尽くし耐えること10分。

この時点で膨らみすぎた期待は50%ダウン。

忘年会シーズンだもんね。

待ってる間にクラフトビールのリストを発見し

期待度10%アップ。

早速頼んだ

ブルックリンラガー

名物のサバの粕漬け

肉じゃが

キムチ長芋

名物だし巻き玉子

だし巻き玉子はハーフサイズを希望したが

対応不可とのこと。

あまりに杓子定規な対応に

期待度はもはや氷点下スレスレ。

っていうか魚問屋を標榜する割に

魚料理少なすぎやせんかい?

そしてさっそくブルックリンラガー登場!

・・・

・・・

えっ?!

グラスのサイズが

写真と剥離しすぎやろっ!

これはさすがに言葉を失うレベル。

ここからは料理がでてくる度に

期待どころか

ひたすらお皿を空けてゆくという

お寒い消化作業に徹する。

期待度はもはや絶対零度。

だし巻き玉子なんて

案の定巨大すぎるし

このサイズを美味しそうに頂いてるお一人さま見たことあります?

と料理長に問うてみたいが

おそらく響かない類の店なのであろうと

年の瀬に賑わう東京駅を後にする。


シディーク(八重洲)

2018年12月27日 | カレーをいただく

チキンカレーを頂く。

それはもう長年気になっていたインドカレー。

だっていい場所にあるし

なんといっても遅い時間までランチしてるし。

ものすごく使い勝手のいい店のはずなのに

どこか地雷感が漂うため

10年間素通りを繰り返していた。

勇気を振り絞って

八重洲店の階段を下ってみたが

下りきった瞬間やはり感じた。

あぁやはり地雷だな・・・

と。

入った瞬間

やめときゃよかったと思わせるような

漂う重たい空気。

無個性なカレー。

平凡なナン。

あ、ナンの大きさだけはあるので

その点だけは多少評価するべきかも。


万台そば(新潟)

2018年12月22日 | カレーをいただく

カレーライス大盛を頂く。

うわやべえ。

これは久々本気の大盛だ。

あわてて周りを見回すと

ほぼミニカレーライス。

しまった~笑!

けど

場所もまたいいじゃないですか。

バスセンターって。

バスターミナルじゃなくて

バスセンター。

出会いと別れが日々交差する場所で頂くのは

とにかく黄色の

『ザ・カレーライス』

給食カレーの辛口といえばいいのだろうか。

日本人なら誰でも好きなやつ。

なんでかっていうと

給食の一番人気は何でしたか?

はい、正解。

カレーライスです。

あの大好きなカレーライスを食べて大きくなった

すべてのあなたに食べてもらいたい。


えびす鯛(新潟)

2018年12月21日 | いろいろいただく

新潟駅前で目をつけていた居酒屋

「いかの墨」に振られてしまい

やむなく系列店の当店へ。

高級感のある純和風の造りで

たたきを上がって

1席空いていたカウンターへお邪魔する。

瓶は残念ながらプレモルのみ。

メニューは地酒からつまみまで

とにかく土地のものが豊富で

観光客から軽い接待、

宴会など使い勝手を選ばない感じ。

こういう店は貴重だな。

のど黒焼き霜造り。

甘い脂がのっており

そしてやや粘っこい。

なんだろ。

何かに似てるけど初めての味。

とりあえず旨い。

のっぺ。

なんでも入りのだし冷汁。

イカ墨の塩辛。

先ほど振られた店名の「いか」が頭からはなれず発注したが

これは大失敗。

イカ墨が濃すぎる。

けど深みがないから中途半端にくどくなる。

せいぜい刺身醤油皿一杯分くらいがいいとこと思う。

ふのりそば。

水分含有率がすばらしい。

のどごしが半端ない。

っていうかお通しがでた瞬間に感づいていたが

ここって先週のよね蔵@燕三条と同じ店じゃん!