僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

警官の条件(佐々木譲)

2014年09月27日 | よむ

警官の血の続編。

前作が壮大で素晴らしすぎたため

ややガックシ感は否めないが

それでも面白かった。

前作のが戦後からを舞台とした

大河+警察だったのに比べ

今作の舞台は平成のまさに現代で

純粋な警察ものとして楽しめる。

海老蔵とかのりピーとか

そのへんのテイスト満載。

加賀谷よかったなぁ。

さらに続きそうな余韻を残す終わり方だけどどうなんだろ。

余韻を残すといえばハゲタカの第4部グリードも読んでないなぁ。

早く文庫化しないかなぁ。


諏訪の浮城(諏訪)

2014年09月25日 | ぶらぶらする

諏訪湖には何度も来ているのだが

目立たない立地のせいもあって

視界の端に一瞬とらえる程度しか縁のなかった

諏訪の浮城

こと高島城。

諏訪市役所の無料駐車場に車を停めて

堀沿いに歩き

角を曲がると 

 天守がお目見え。

木目調の板張りでなんだかとっても素朴。

大手門はなかなかの貫録。

天守は残念ながら復元天守で

内部は資料館になっている。

天守から諏訪湖方面の眺め。

諏訪の浮城の二つ名は伊達ではなく

昔は本当に湖の中に建つ水城だったそうだが

今では干拓されこのありさま。

東側の杖突峠への眺め。

この峠から武田軍の侵攻をうけ

あえなく落城したわけですな。

しかし復元天守なのはわかるけど

この窓はいかがなものかと思う。

おもしろいのが本丸石垣のこの部分。

普通は石垣上にピッタリと壁を建てるものだが

この城は犬走りと呼ばれる隙間を設けている。

防御的にはデメリットしかないので

平和の時代の城下町官庁としてのお城な気がするんだがどうなんでしょ。

かつて湖に接していた西側からの眺め。

こっち側にも駐車場があって便利。

さらに北側からの眺め。

かつて諏訪湖に浮いていたころは維持費が大変だったろうな。

やはり北東からの眺めが一番映える。

晩飯は上諏訪駅近くの蕎麦屋

徳八で諏訪名物

というか諏訪町おこしの

「味噌天丼」を頂く。

もちろん「上」味噌天丼で!

諏訪湖のわかさぎ、川エビに

信州みそをかけるのだそうだ。

うん、想像通りの味(笑)!

小鉢もつけてくれたし

信州そばも楽しめたし

とってもよかった。

こういう地元食材をいかした町おこしって

昔は歴史のなさが嫌いで受け付けなかったけど

最近はなんだかいいなぁ。

とニコニコで楽しめるようになった。


れくいえむ(郷静子)

2014年09月14日 | よむ

生まれる間に書かれた本を読むのは何年振りだろう。

し、しかし暗い。

ひたすら暗い。

ある程度の文化知識がないとわかりくい比喩も多く。

読みやすい反面、

引用は難しい。

(海ゆかば、チボー家の人々など)

書かれた時の時代背景を感じる。

まさにレクイエムというか

人の命の消えてゆく様をただただ残酷なまでに

写実的に描いてゆく

蝋燭の消える瞬間を活字化したような本。

突拍子もなく時系列を飛び回る手法が

しだいに死に足を踏み出している節子の

混沌としてゆく思考を描いているようで

その世界に引きづり混まれてゆく。

時系列の飛び回りを繰り返しているうちに

こちらも夢と現の境がなくなってきて、

死の世界に取り込まれてゆく。

「国のため、天皇陛下のため

前線も銃後もなく国民は生命がけで戦ったのだが

戦争に負けても国も天皇もなくなりはしなかった。

いったい戦争とはなんだったのか」

この一文にすべては凝縮されている気がした。


4度目の日本一!(富士山)

2014年09月13日 | ぶらぶらする

10年ぶりにやってきました。

5度目の富士登山。

1回はリタイアのため登頂は4度目。

過去4回は須走口からだったけど

今回は初の富士宮口。

5:30の日の出に合わせて22:00に富士宮口を出発。

須走口は樹林帯スタートだけど

富士宮は最初から最後まで岩稜帯のみなのね。

9合目着2:00まで順調に進み

1時間ほどサバイバルシートにくるまって仮眠。

ガッチガチに寒い・・・。

ありがとうサバイバルシート!

予定通り5時山頂。

反時計回りに東側のご来光スポットへ。

ご来光を見て下山の予定が

同行者君たってのリクエストによりお鉢巡りをすることに。

反時計回りに吉田下山口を経て

一度火口へ降り

西側へ上り返すと影富士がお出迎え。

荒涼とした大地の彼方に浮かぶ月。

まったく

砂漠の惑星タトゥイーンを散歩している気分だ。

西側から見る富士山火口はこんな感じ。

写真では見えないが

日陰には無数の氷柱がぶら下がっている。

火口付近の日陰には万年雪も見える。

ようやく日も高くなり体も温まってきた。

ご来光スポットから歩くこと1時間。

やってきました真の日本一ポイント、

富士山測候所跡。

この富士測候所が文字通り日本一の高度を誇る

正真正銘の富士山頂、剣ヶ峰。

閉山した9月中旬でも

記念撮影に15分ほど並ぶしまつ・・・。

山頂で1時間半ほどお鉢巡りで遊んだあとは

天気が崩れる前にさぁ下山。

須走とは違い砂走のような名物ルートもなく。

淡々と同じ道が続く。

10時富士宮口へ無事下山。

同行者君再びたっての希望で

御朱印ゲットのため富士山本宮浅間大社へ。

駐車場が30分無料なのでやや駆け足。

同行者君はここで奥宮の御朱印もほしかったそうだが

奥宮の御朱印は山開き中の山頂でしかゲットできないとのこと。

御朱印コレクターの方はご注意を!

同行者三たびたってのリクエストで

昼飯は富士宮焼きそばの名店うるおいていへ。

うるおい焼きそばとお好み焼きを頂く。

どちらもしっとりした味でおいしいのだが

値段もさることながら

とにかく突っ込みどころが多く

店のシステムや

親父システムへの好き嫌いは相当に分かれそうだ。


にしかわ(静岡)

2014年09月05日 | 麺をいただく

ラーメンを頂く。

席はカウンターのみ。

券売機は狭い通路の一番奥。

店員は兄ちゃん一人のみ。

いいね!

こういう愚直な店が静岡にもあったとは!

ぱっとみ天一のあれ。

固形スープ笑。

麺は平打ちのリングイネスタイル。

これはありだわ。

ここでしか食せない一杯。

今のところ静岡で一番うまい無骨なラーメンと思う。