旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

林百貨店~台南に残る日本の面影

2019-02-19 11:00:00 | 台湾

台南の繁華街に、周囲と違うレトロで整った建物が残されている↓

日本領となった台湾には本土と同じように百貨店が建設されていった。
この林百貨店は1932年(昭和七年)だから、日本橋三越が開店するより一年早くオープンしたことになる。
同じ年台北には菊元百貨店、少し遅れて1941年(昭和十六年)高雄に吉井百貨店が開業している。
この二つはもうかつての姿を留めていないなかで、林百貨店だけが「そのまま」で残った。
↓建築様式としてはおとなしいアールデコといった感じ。

↓ホテルにチェックインしてから徒歩で訪れた。実はここに歩いていく事を想定してホテルの場所を選んだのだ(^.^)

建物は「そのまま」に見えるが、ずっと百貨店だったわけではない。戦後に工場、事務所、派出所などにつかわれていた。その時代には看板をはじめ外観は相応に改修されていたことだろう。
しかし、1980年には空き家になっていたそうだ(※ウィキペディアより)この時期に取り壊されなくてほんとうによかった。
1998年に歴史遺跡に認定され、委託された業者が再び百貨店としてオープンしたのはつい2014年のことである。
つまり、観光施設として再オープンした百貨店なのだが、これが馬鹿にしたものではない。
観光客心をつかむスタンプ↓

↓漢方薬の包みを模したキャンディ↓

これ、ひとつひとつ効用がちがうのです↓

中身の味がどれほど違えてあるのかまでは確認できておりません~


↓これは栞?


旧内装を上手に生かしてあるデザイン

五階建ての最上階には簡単なレストランもある↓

**
いちばんの見所は屋上ではないかしらん↓五階から階段で上がる

↓壊れてしまった鳥居の神社がある。開店から半年たった1933年五月に「末広社」として披露されたが一般公開はされてなかった↓

鳥居は戦争中にアメリカ軍の空襲を受けて破壊されたもの。
↓銃弾の後も残されている↓





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