ヴィラ・アドリアーナをたっぷり見学して、お昼にはティボリ旧市街に入った。
この旅で出発前に「ここで食べよう」と唯一決めていた、古代神殿があるレストラン。期待をうらぎらないすごい場所だった↓ 現地に詳しい手配会社に教えてもらって知った。こういう場所はグルメ検索だけではなかなか見つけられない。お勧めいただいたK氏に感謝いたします↓
はるか下にアニエネ川を見下ろす崖の上、共に紀元前二世紀頃のふたつの神殿
解説版を読んでいたら、今立っている場所そのものが人造の地面なのだと知った。
遠景から撮った写真を確認すると・・・おお、たしかにこの下にアーチ構造が見える↓※赤い「SIBILLA」と書かれた建物がそれ↓
上の写真、左手前の旧市街も、同じように古代に人造で補強されts地面であることがわかる↑
さらに、下の写真↓手前の橋の影が写っている部分に見える滝も、中世に法皇がつくらせた地下水道からの人工の滝であった↓
神殿、近寄って見るととても保存状態が良い↓
●ティブル(ティボリの古代名)のシヴィラ(巫女)の神殿は円形をしている。18本のうち10本の柱が見事に残っている↓
天井部分の装飾も一部見える→フリーズの装飾は牛の骨と聖杯と植物↓その下に、「L.GELLIO.L.P」の文字。これは紀元前72年の執政官(コンスル)だったルキウス・ジェリオ・プブリコラが刻ませたと推察されているが、どのような理由でこの神殿に名前が刻まれたのかは不明↓
逆の方から見ると、内部構造は古代のコンクリートをつかっていたと分かる↓
古代の建物がこれだけよく残っているのは、中世にキリスト教の教会(サンタ・マリア・ロトンダ(円形の))として使われていたから。
もうひとつの長方形の神殿↓こちらもまた「サン・ジョルジョ教会」だったのでよく残っている。
街の創設者とされる伝説の●ティブルヌスに捧げられた神殿、もしくはヘラクレス神殿。建設はこちらの方が前者より半世紀ほど早い紀元前150年。
ふたつの復元図がこちら↓
・・・さて、お食事(^^) 今日11月1日は「全聖人の日」でイタリアは休日。秋晴れの気持ち良い午後、屋外のテーブルもすぐにいっぱいになった。 ゆっくり時間がないとこういう場所は楽しめない。まずは、こんな「突出」が登場!
「山の前菜」と「海の前菜」どちらにしよう・・・どっちも食べよう(笑)こちらは海の前菜↓右上の肉に見えるのもカジキマグロのグリル↓
「山の前菜」を三人前注文したら、こんなふうに一緒に盛られて出てきた↓全員同じメニューを食べるのはむずかしいけれど、その方が良い。全部食べたら、次のリゾットもメインのお肉も食べられなくなってしまいますから↓
午後一時半、お店のスタッフはとても忙しそう。待たされてもよいスケジュールでなければこういう店での食事は楽しめない。一時間でスリーコースと決められるより、楽しめる食事とはこういうもの。
エビときのこのリゾット。おいしくないわけがない⇒食べ始めてからはっと気づいて撮影⇒
メインは肉のグリル盛り合わせ。お店の入口で炭火焼していたのを見て、「これが食べたい!」と思ったメンバーも多かったのです(^^)
牛と豚と羊とソーセージと、炭火で焦げたところがまたおいしいんです。甘いつけあわせのお芋も。
長くなっって来たので、ティボリの街歩き、次のページにて載せることにします。