旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

小豆島下見~中山地区、「こまめ食堂」、農村歌舞伎

2021-11-12 12:45:29 | 国内
三百年続く農村歌舞伎の舞台を、狛犬たちが見ている


小豆島のほぼ中央に位置する中山地区は千枚田で有名。


今日は景観を楽しむというよりも、今や中山地区の要となっている「こまめ食堂」にやってきた。


※2010年の瀬戸内芸術祭契機にはじめられたお店。こちらのページから心意気が伝わります(^^)


そうめんにおにぎりもついてくる定食

たしかに、定食の主役になっても遜色ないそうめん↑
鶴醤(つるびしお)も小豆島名産↑揚げた魚はこの地方で「グチ」というそうな。がぶっといくと骨が刺さるので気をつけて。
調べてみるとつり上げた時に浮袋で「ぐちぐち」と鳴くような音を出すのでからそう名付けられたのだそうな。関東での名は「イシモチ」。内耳にある石が大きかったから。地方によって名前が違うのは海の国日本らしい。

↑「のっぺい汁」は芋のとろっとした食感の具沢山の汁。田舎料理らしいおいしさ。
こちらの揚げた魚はカレイ。身離れはよいがこちらも骨に気をつけて。
小ぶりの早生みかんがめっぽうおいしい。

食べ終えたころ、小さな食堂は大忙しになっていたのでお話を伺いに午後もどってくることにする。
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寒霞渓のロープウェイ乗り場まで四十分ほど↓今日は乗らないけれど(^^)

小さな島だが変化に富んだ景観が楽しめる。

海が遠望できる高台がたくさんある。

紅葉はもうはじまっていた。
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午後三時、閉店してからも仕込みの忙しい「こまめ食堂」でお話を伺えた。
※食堂だけでなく、Dream islandのここまでの「歩み」はこちらのページを読んでいただく方がよいです
なにかを実現したくて資本力のない小さな会社を興し・人との縁を大切にし・工夫を重ねてここまで続けておられることが、なんだか小松の・「こま通信」の二十年と重なって感じられた。 小豆島という土地と人の力を我がものとしている彼女に、2022年春の《手造の旅》で語ってもらえるタイミングをつくりたいと思った。

「小豆島のオリーブは有名ですが、ヨーロッパで知ったオリーブとはずいぶんちがうように思うのですが」
と質問すると、すぐに塩漬け最中のオリーブを出してきてくださった。
「お漬物だとおもいます。ヨーロッパのものとは違って」
試食させてもらうと、スペインや南イタリアで馴染んできたオリーブとは別の味わいとして認識した方が良い。
植物というのは・食というのは、常にテロワール(土地の個性)を反映してゆくものなのだと、あらためて舌で納得させられた。

干し柿をもたせてくださった。
果物を干して保存するやりかたも世界中にあるけれど、あぁ、これは日本の味だ。
エジプトや中東あたりでディーツ(ナツメヤシ)を干したものがデザートによく出され、それを食べると「柿のようだ」と思っていたが、こうして比べてみると当然ながら別のモノだ。

↑この早生(とは呼べないほど甘い)小ぶりのみかん、このあと三日間ぞんぶんに楽しませてもらった。

↑直島のホテルテラスにて(^^)

大阪の母にも味わってもらうのに、ホテルでもつるしていました(^^)
「こまめ食堂」のメニューで気になったオリーブ牛バーガーも味わうことができた

ただのハンバーガーのようだがお肉へのこだわりが生きている。
★オリーブ牛とは、七世紀から飼育されてきたという讃岐牛に、オリーブ油を搾ったあとを乾燥させてた飼料をたべさせてできたモノだそうな。

ハンバーグになってもちゃんと肉の味がした。
***
中山地区の農村歌舞伎、近くの「肥土山(ひとやま)」でもやっていて、こちらの方が規模が大きいときいて行ってみたら

屋根の葺き替え真っ最中。

手間とお金のかかる作業をちゃんとされている。

こちらも江戸前期の貞享三年(1688)に最初に演じられ↑蔵には寛政五年(1793)以来の衣装が六百点以上も収められていると解説されていた↑秋の虫干し、見てみたいです(^^)

神様がいちばん良い席を占めておられます(^^)

この手洗い場の木↑が曲げられたのはいったいいつごろなのかしらん。
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