旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

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2012-10-05 22:50:15 | トルコ
朝、チャナッカレを出発しラプセキでヨーロッパ側へ渡るフェリーを待っている。真新しいペガサスの像がある。今のトルコはこういうキッチュなものを作るのが好きらしいなぁペガサスはギリシャ神話において、メドゥーサの切られた首から産まれたとされ、ベレロフォンの乗る動物である。ベレロフォンは怪獣キメラを倒した英雄。キメラが住んでいたのがこの地方ということで置かれているのかしらん。
詳細は知れず、車ごとフェリーに乗る。
イスタンブルまで150キロ程のところ、マルマラ海沿いにテキルダという古い街がある。オスマン・トルコの首都がエディルネだった時代にここが重要港だった。

近年、イスタンブルの港が手狭になり、再びテキルダの港が脚光を浴びているのだそうだ。混み合った港を前に何日も待たされるような状況があるならば、手前の港で接岸して陸路イスタンブルへ運ぶほうが良い品物、あるでしょうね。逆に積み出す物もまた。

昼食は途中のドライブインで。野菜が多くて嬉しい。これだけ豪華にバッフェの昼食が食べられるのです。


海沿いにイスタンブルの城壁。向こう側に見えるのは初日に訪れたビザンチン時代からの「小アヤソフィアモスク」こちらにその時の話を書きました。

ブルーモスクが見えてくる。ここはビザンチン=東ローマ帝国時代の宮殿があった場所。その遺跡の柱がこうして残されている。
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トプカプ宮殿のあった場所も、ビザンチン=東ローマ帝国時代には神殿や宮殿があった。アヤソフィアからその入口へ向かう途上には「アギヤ(聖なる)・イリニ(平和)」と名付けられた元教会が残されている。ここは当初アヤソフィアとつながっていたと言われている。アヤソフィアと違い、モスクに改装されずに現代までオリジナルのかたちをよく留めているといわれ、六世紀当時の黄金の十字架モザイクがあるのだそうだ。だから内部を是非見たかったのだが、今は催し物会場になっていて、博物館として入場することが出来ない。

今日はトルコにおけるオペラ歌手のオーディション大会が行われていた。入口にかかげられた名前レイラ・ゲンジェルはミラノで活躍したトルコ人のソプラノ歌手。2008年に亡くなって、本人の希望で火葬され、遺灰はボスポラス海峡に撒かれたとか。
今晩はその名前を冠して後進を発掘するこうしたコンサートが行われる。イスラム圏であってもイタリアオペラ界で活躍する人材を排出するトルコという国は異例ですね。


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トプカプ宮殿へ入る。
第一の中庭のところに、大きな石の台がありメッカの方向を示すミヒラブがついていた。これさえあれば、おの屋外空間もモスクと呼ばれる場所になるのだそうだ。古代神殿の柱もごろごろしている。
ハーレムはさらに追加料金が必要だが、一見の価値がある。特にそのタイル装飾は素晴らしい。
建築家シナンのつくったモスクによくみられる定番の美しいタイル模様。これと同じものをエディルネのセリミエモスクのミンバルで見た
天井の寄木細工?はアルハンブラ宮殿を思い出させる。
トプカプのいちばん奥の内廷からは海峡が美しく見晴らせる。ここでスルタンたちはゆっくり過ごしたのかしらん。

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ざくろのジュースを売っていた。チュランパレスの朝食で飲んでみたが、そんなに「おいしい!」ってものではなかったなぁ。
アヤソフィアは明日じっくり見学しよう。

美しいタイルを見ると、そういった文様の飾皿にも興味がわいてくる。これは夜光塗料を一部に使った絵皿。次の写真で電気を消す前と後が見られます。ほほう、こんなふうになるんだ。


ブルーモスクも見学。ここはシナンの弟子がつくったもの。巨大な空間に「象の足」と呼ばれる太い柱が四本立っている。セリミエモスクを見た目には、この柱は空間を分断する邪魔な存在に思えてしまう。

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ホテルへ戻ってから夕食へ出ようと思っていたが、ドルマバフチェ宮殿手前で異常なほどの交通渋滞に出くわした。
動けなくなった場所からはタクシム広場へあがる地下ケーブルカー乗り場が近かったのでそれに乗る。こういう赤いトークンを切符がわりに買うのである。一回三トルコリラ。
タクシム広場はいつも大勢の人でごったがえしている。
老舗レストラン「ハッジ・ババ」にて夕食の後22時頃にホテルへ到着。部屋のテラスからはライトアップした第一ボスポラス大橋が見えた。
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