《手造の旅》カルカソンヌからバルセロナへ8日間、最後の滞在都市バルセロナを観光する日。
訪れるたびにその進捗状況が気になるのが聖家族教会(サグラダ・ファミリア)
現在建っている使徒の塔のさらに上にキリストの塔が建つのが早く見たいもの。
およそ百年前のガウディが手掛けた部分はやはり他に比べて異彩を放っていると言っていいだろう
今回、小松がはじめて目にしたのは誕生の門の入り口に取り付けられた緑色の葉
まさに森に入っていくイメージなのだ。
まだ全く完成していない「栄光の門」を入ったところから正面祭壇を見て、天井方向へパノラマ撮影
最終的に正面玄関になる予定の「栄光の門」の外は現在ばんばん車が走る道路になっている。現在の予定では、三メートルの高低差を利用してその道路をまたぐブリッジをつくる事になっている。
これがその模型
少々わかりにくいが下が現在のその道路の様子。教会側の壁はまだコンクリートの打ちっぱなしそのまま。
また、ブリッジが出来たらぶち当たることになる右側の家はまだ立ち退いていない。
新しくつくられた柱は石ではなく、コンクリートに石を張ったモノ
★塔の上に上るエレベーターは、一般のツアーではなかなか含まれていない。が、もちろんその価値がある。
誕生の塔を内側から見ると
塔の上の果実を間近に
工事主任だったスビラックス氏(なんと今年2014年春に亡くなったのだそうだ)の彫刻を後ろから
工事人の家族の子供たちのためにガウディが建てた学校の屋根がおもしろい。
そして、有名な巻貝そっくりのらせん階段を下りる
見上げると
どこにでも落書きする人はいるのね
地下の博物館も展示が変わるから見ておかなくては。
今回、信頼するガイドさんに教えていただいたのは、ガウディがデザインした鐘。
この細長い鐘は建物の形にあわせてデザインされたものだろう。
しかし、実際に設置されることはなかったのだそうだ。
****
●サン・パウ病院
同時代の建築家で、ガウディの師のひとりでもあったルイス・ドメニク・モンタネリが手掛けた。今でも現役の病院で、世界遺産にも登録されている。net百科事典には「老朽化で閉鎖された」などと書いてあるが、実際は敷地内の別のモンタネリが設計した建物で診療が行われている。なにせ9区画全部をつかった広大な敷地になっているのだ。この主要ビルだけは病院機能が除かれているが、申し込めば見学できる。
正面玄関には出資者のパウ・ジル氏の像が置かれている
モンタネリはガウディより二歳年長でしかないが、資産家の家に生まれ、建築家としての活躍も早かった。
1888年の万博では、こんなレストランも建設している
代表作は世界遺産となったカタロニア音楽堂だろう。
*****
●グエル公園
今年、入城有料になってからはじめて訪れた。
だが、公園全体が有料化されたわけではなく、主要ヶ所だけを「モニュメント・ゾーン」としていた。
ここから
市場の為の屋根
正面階段
バスの駐車場へは外壁にそって坂をのぼる
ここは無料エリア
******
●カサミラ
2014年11月現在、カサミラの外観はこんな様子
修復が終わった横の部分だけちらり
内部は普通いオープンしているので見学できる。もちろん有料だが。
カサミラの斜め向かい、グラシア大通りを挟んで日本人建築家の建物がある
仙台メディアテークを手掛けた伊藤豊雄氏ももちろんガウディに敬意を表しているのだ。
*******
★昼食はピンチョスのお店で好きなものを食べよう。人数が少ない《手造の旅》だからこんな店にも入って好き勝手出来る。
お昼時にはカウンターの作り置きだけでなく、温かいものをどんどん出してくれる。厨房から出てくるときにチーンと大きな音をさせて知らせて、席をまわってくれるなんだか飲茶みたいで楽しい(^^)
そして美味しい!
お勘定はピンチョス(つまようじ)の数×1ユーロ+飲み物代金。実にリーズナブルで簡単。※でも、会計には結構時間がかかっておりました。
次回の手造りもここで食べたいなぁ(笑)
*******さぁ、いよいよカタロニア美術館へ向かう。もと闘牛場のショッピングセンターがあるスペイン広場をすぎると、丘の上に宮殿のような建物が見えてきたここが、ロマネスク壁画のコレクションでは世界唯一無二のコレクションを収蔵するカタロニア美術館=通称MNACである。
ピレネー山脈の村にのこされた小さな教会にはたくさんのロマネスク彫刻がある。二十世紀初頭にはほとんど顧みられず、ぼろぼろになっていた壁画をはがして一堂に集めているのだ。展示方法はもともとどのような場所に・高さにあったのかを再現するかたちでされているのが良心的。下のような展示スペースがたくさんあるのだ。
一点一点が大きいので、ここまでにするにはたいへんな労力がかかっただろう。小松は博物館が修復される前に訪れて以来だったので、ずいぶんまた進歩したと感じた。
おなじみのロマネスク柱頭彫刻も豊富
まったく日本の仏像彫刻にそっくりのものも 迫力のグリフォン。縦一メートルぐらいあります きのう訪れたカルドナの教会入口のフレスコを発見なにもなくなってしまった現状をみた後だと、「どうして元の場所に置いておいてくれなかったの?」と思ってしまうが、剥がす決断をした当時はそれだけひどい現状だったのだろう。
カタロニア美術館のドームの下はこんなふうになっている↓
現在、前述のロマネスクだけでなく、ゴシック部門も、ルネサンスやバロックの部門も、ピカソなどの現代美術の部門も設置されて、一日ではとても見切れない。※必見はここにしかないロマネスク壁画ですが。
*******
ひとやすみして、18時から今回の旅で最後の夕食へ。
18時はスペインの夕食時間ではまったくないが、20時半からではあまりにも辛い方が多いので、この時間でもオープンしていて、かつ、ぜったいおいしい料理を提供してくれる老舗を選んだ。
●ロス・カラコーリェス
いりぐちはほんとに小さい、わかりにくいが、中は迷路のように入り組んでたくさんの部屋がある。
「かたつむり」の名前通り店内には各所にかたつむりナプキンもこんなそして、料理にもカタツムリこれはしかし、フランスのエスカルゴとは全く違う料理法と味。身よりもソースがおいしい。
季節のキノコも 数年前北スペインの旅で知って大好きになったピミエンテ・デ・パドロンもあった!
これは、辛いものが時々あるのだが、どれがそうかは見た目では分からない。
冬になるほど辛いものに当たる確率がたかいようだ。今回小松は2/5で当たりました。
もちろん焼いたピミエンテもバカリャオ(塩漬けタラを水もどし)のサラダ
そして、パエリア三種類をメインにしましたデザートはクレメ・カタラナいわゆるクレメ・ブリュレと同じ。他にチーズとはちみつというシンプルなのもおいしかった。
《手造の旅》最後の食事もおいしくいただけて満足(^^)
食事を終えてもまだ20時半というのも、体が楽(^^)
いかに「郷に入っては郷に従え」というものの、おいしく食べるためには体調を考えた方がよいですね。
訪れるたびにその進捗状況が気になるのが聖家族教会(サグラダ・ファミリア)
現在建っている使徒の塔のさらに上にキリストの塔が建つのが早く見たいもの。
およそ百年前のガウディが手掛けた部分はやはり他に比べて異彩を放っていると言っていいだろう
今回、小松がはじめて目にしたのは誕生の門の入り口に取り付けられた緑色の葉
まさに森に入っていくイメージなのだ。
まだ全く完成していない「栄光の門」を入ったところから正面祭壇を見て、天井方向へパノラマ撮影
最終的に正面玄関になる予定の「栄光の門」の外は現在ばんばん車が走る道路になっている。現在の予定では、三メートルの高低差を利用してその道路をまたぐブリッジをつくる事になっている。
これがその模型
少々わかりにくいが下が現在のその道路の様子。教会側の壁はまだコンクリートの打ちっぱなしそのまま。
また、ブリッジが出来たらぶち当たることになる右側の家はまだ立ち退いていない。
新しくつくられた柱は石ではなく、コンクリートに石を張ったモノ
★塔の上に上るエレベーターは、一般のツアーではなかなか含まれていない。が、もちろんその価値がある。
誕生の塔を内側から見ると
塔の上の果実を間近に
工事主任だったスビラックス氏(なんと今年2014年春に亡くなったのだそうだ)の彫刻を後ろから
工事人の家族の子供たちのためにガウディが建てた学校の屋根がおもしろい。
そして、有名な巻貝そっくりのらせん階段を下りる
見上げると
どこにでも落書きする人はいるのね
地下の博物館も展示が変わるから見ておかなくては。
今回、信頼するガイドさんに教えていただいたのは、ガウディがデザインした鐘。
この細長い鐘は建物の形にあわせてデザインされたものだろう。
しかし、実際に設置されることはなかったのだそうだ。
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●サン・パウ病院
同時代の建築家で、ガウディの師のひとりでもあったルイス・ドメニク・モンタネリが手掛けた。今でも現役の病院で、世界遺産にも登録されている。net百科事典には「老朽化で閉鎖された」などと書いてあるが、実際は敷地内の別のモンタネリが設計した建物で診療が行われている。なにせ9区画全部をつかった広大な敷地になっているのだ。この主要ビルだけは病院機能が除かれているが、申し込めば見学できる。
正面玄関には出資者のパウ・ジル氏の像が置かれている
モンタネリはガウディより二歳年長でしかないが、資産家の家に生まれ、建築家としての活躍も早かった。
1888年の万博では、こんなレストランも建設している
代表作は世界遺産となったカタロニア音楽堂だろう。
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●グエル公園
今年、入城有料になってからはじめて訪れた。
だが、公園全体が有料化されたわけではなく、主要ヶ所だけを「モニュメント・ゾーン」としていた。
ここから
市場の為の屋根
正面階段
バスの駐車場へは外壁にそって坂をのぼる
ここは無料エリア
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●カサミラ
2014年11月現在、カサミラの外観はこんな様子
修復が終わった横の部分だけちらり
内部は普通いオープンしているので見学できる。もちろん有料だが。
カサミラの斜め向かい、グラシア大通りを挟んで日本人建築家の建物がある
仙台メディアテークを手掛けた伊藤豊雄氏ももちろんガウディに敬意を表しているのだ。
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★昼食はピンチョスのお店で好きなものを食べよう。人数が少ない《手造の旅》だからこんな店にも入って好き勝手出来る。
お昼時にはカウンターの作り置きだけでなく、温かいものをどんどん出してくれる。厨房から出てくるときにチーンと大きな音をさせて知らせて、席をまわってくれるなんだか飲茶みたいで楽しい(^^)
そして美味しい!
お勘定はピンチョス(つまようじ)の数×1ユーロ+飲み物代金。実にリーズナブルで簡単。※でも、会計には結構時間がかかっておりました。
次回の手造りもここで食べたいなぁ(笑)
*******さぁ、いよいよカタロニア美術館へ向かう。もと闘牛場のショッピングセンターがあるスペイン広場をすぎると、丘の上に宮殿のような建物が見えてきたここが、ロマネスク壁画のコレクションでは世界唯一無二のコレクションを収蔵するカタロニア美術館=通称MNACである。
ピレネー山脈の村にのこされた小さな教会にはたくさんのロマネスク彫刻がある。二十世紀初頭にはほとんど顧みられず、ぼろぼろになっていた壁画をはがして一堂に集めているのだ。展示方法はもともとどのような場所に・高さにあったのかを再現するかたちでされているのが良心的。下のような展示スペースがたくさんあるのだ。
一点一点が大きいので、ここまでにするにはたいへんな労力がかかっただろう。小松は博物館が修復される前に訪れて以来だったので、ずいぶんまた進歩したと感じた。
おなじみのロマネスク柱頭彫刻も豊富
まったく日本の仏像彫刻にそっくりのものも 迫力のグリフォン。縦一メートルぐらいあります きのう訪れたカルドナの教会入口のフレスコを発見なにもなくなってしまった現状をみた後だと、「どうして元の場所に置いておいてくれなかったの?」と思ってしまうが、剥がす決断をした当時はそれだけひどい現状だったのだろう。
カタロニア美術館のドームの下はこんなふうになっている↓
現在、前述のロマネスクだけでなく、ゴシック部門も、ルネサンスやバロックの部門も、ピカソなどの現代美術の部門も設置されて、一日ではとても見切れない。※必見はここにしかないロマネスク壁画ですが。
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ひとやすみして、18時から今回の旅で最後の夕食へ。
18時はスペインの夕食時間ではまったくないが、20時半からではあまりにも辛い方が多いので、この時間でもオープンしていて、かつ、ぜったいおいしい料理を提供してくれる老舗を選んだ。
●ロス・カラコーリェス
いりぐちはほんとに小さい、わかりにくいが、中は迷路のように入り組んでたくさんの部屋がある。
「かたつむり」の名前通り店内には各所にかたつむりナプキンもこんなそして、料理にもカタツムリこれはしかし、フランスのエスカルゴとは全く違う料理法と味。身よりもソースがおいしい。
季節のキノコも 数年前北スペインの旅で知って大好きになったピミエンテ・デ・パドロンもあった!
これは、辛いものが時々あるのだが、どれがそうかは見た目では分からない。
冬になるほど辛いものに当たる確率がたかいようだ。今回小松は2/5で当たりました。
もちろん焼いたピミエンテもバカリャオ(塩漬けタラを水もどし)のサラダ
そして、パエリア三種類をメインにしましたデザートはクレメ・カタラナいわゆるクレメ・ブリュレと同じ。他にチーズとはちみつというシンプルなのもおいしかった。
《手造の旅》最後の食事もおいしくいただけて満足(^^)
食事を終えてもまだ20時半というのも、体が楽(^^)
いかに「郷に入っては郷に従え」というものの、おいしく食べるためには体調を考えた方がよいですね。