午前中はルーブルを含むパリ観光、午後ヴェルサイユ観光の一日。
朝9時にホテルを出た時には本降りの雨、凱旋門前も街灯が道路に写っている。
雨の日は美術館が混雑する事は予想していた、しかし、これほどまでとは・・・入場券を買うはるか手前の安全検査に並ぶ行列が、地下鉄の駅の方向まで長々と続いている。行列の先にルーブルの逆さピラミッドが小さく見える。こりゃ入場券を買うまで一時間待ちか?夏休みの混雑もここ数年はとんでもないことになってきている。
訳あって一度美術館から出た小松が、この行列に並ばずに(グループ引率しているバッジをつけて)再入場しようとした時の係員とのやりとりは、ちょっと考えさせられるものだった。⇒別のところに書きます。
ルーブル美術館の見学を終えて外へ出てみると、幸い雨は止んできた。バスで四十分走って郊外の宮殿へ到着する頃には青空が見えてきた。ヴェルサイユの庭も青空の下さらに美しい。
ヴェルサイユ宮殿の入場にもまた行列はあった。しかし、グループ予約してあるのでさっとは入れる。内部はやはり混雑していた。ルイ16世とマリー・アントワネットも結婚式を挙げた教会、写真を撮ろうと思ってもビデオやカメラを持った人の手がどうしても入ってしまうほど。
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ベルシー地区にあるホテルへ戻ったのは18時頃。ご希望の方とセーヌ川の遊覧船へ行く事にした。乗換のリヨン駅でバスを待っていると、さっきまでの青空が突然曇りだし、すさまじい驟雨がおそってきた。ガード下のバス停からずっと後ずさっていなくてはいけないほど。
セーヌの遊覧船乗り場へ向かうバスは、歩道が洪水になるほどの水を跳ね飛ばしながら走り出す。道行く人々にばしゃああん!とかかってもバスの運転手さん、気にする様子もない。
「到着するまでに止むといいなぁ」と思っていると、あら不思議、ノートルダムが見えてくる頃に豪雨はぴたっと止み、虹まで見えてきた。
19時20分の遊覧船に乗る頃には、ほら、こんな青空がもどってきていた。パリでいちばん美しい橋といわれる「アレクサンドル三世橋」。
20時半すぎにボートを降り、そろそろ夕食時である。どのレストランも混み合う時間なので席があるか心配したが、電話してみるとオペラ座近くの老舗海鮮レストランに席がとれた。21時からの予約は、パリでは普通の夕食時間である。
夏場で牡蠣はやせているけれど、味はとても良い。海老蟹類も、海鮮モノにうるさい日本人にも充分「おいしい!」といってもらえるだけのもの。やっぱりパリはおいしいのです。