《手造の旅》イタリア三都市めぐり6日目。小松が信頼する達人ガイドさんとともにローマを歩く一日。
午前九時に開館するトラステベレ地区のファルネジーナ荘へ。念願の初訪問が叶った。ここはラファエロの代表作のひとつ「ガラテアの勝利」があることで知られている。下の写真、右側のフレスコ画。フレスコ画なのでここへ来なければ見られない。
二階の「遠近法の間」は本当に緑色の角柱や赤大理石の円柱のテラスがあるような気分になる。
★このファルネジーナ荘については、また別のところに書きます。小さな館だけれど、ルネッサンスの宝箱とでも表現したい場所。
シスト橋でテベレ川を渡り、同じくシスト四世が巡礼用に通したペッティナリ通りを通りファルネーゼ宮殿(現フランス大使館)、カンポ・デ・フィオーリ、ボロミーニの遠近法を駆使した回廊のあるスパーダ宮殿、ナボナ広場、パンテオン、カラヴァッジォの「聖マタイのお召し」のあるサン・ルイ・フランチェージ教会、そして、午後一時少し前。どこで昼食にしようか迷った末に行ったモッツァレラ・チーズの専門レストラン。
この五種類すべてがモッツァレッラ。それぞれにすばらしく美味しい。これまで食べてきたのは何だったのだろうと思わせる。
さらに、夏にふさわしいトマトの冷たいスープ。
香ばしく少し焦がしたパンと新鮮なモッツァレッラを入れて食べる冷たいトマトペーストのスープ。こんなのどこでも食べた事ありません。
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夕食は軽く、滞在ホテルのルーフレストランへ行く事にした。
明日は帰国便に乗る。最後の夕焼けがローマの町へ沈んでいった。