「サドルの表皮貼り替え(3)型紙を作ろう」の続きと言うよりは、「サドルの表皮貼り替え(2)古い表皮を剥がそう」の続きです。
「サドルの表皮貼り替え(2)古い表皮を剥がそう」で、お風呂の目地などに使うシーラーでスポンジの破れた部分を補修すると言う、安直な対処をしたンですけど、安直なだけにやはり失敗。
カッターで形を整えようとすると、ペロ~ンとシーラーが剥がれてしまいました。
それ以前に、シーラーとスポンジの硬さが全然違って補修の意味を成してません。楽しようとすると失敗するコトもあります。と言うより、ちょっと考えれば成り立たないことが分かった筈。いや、なんとなく「ダメだろうなぁ~」と思ってはいたンですけど。
と言うコトで、キチンとゴムスポンジを使って補修することにします。
先ずは、ゴムスポンジが貼りやすくなるように、ギザギザに破れたスポンジをカッターで切り抜きます。
同じく反対側も切り抜き。
実は、コレが新たな失敗の始まりになってしまったのです。失敗とは分かっているのですが、このまま続けます。
後ろのスポンジが千切れた角も、ゴムスポンジが貼れるように平らにします。右側の白っぽい三角部分が、その切り口です。これはOK。正解です。
スポンジを切り抜いた部分にマスキングテープを貼り、スポンジの切り口に合わせて切り取り、型紙代わりにします。
このマスキングテープをゴムスポンジに貼り付け、テープの切り口に合わせてスポンジを切り抜きます。
切り抜いたゴムスポンジとサドル貼り付け部分にGボンドを塗り、ヘラで薄く延ばします。そして、半乾きになった状態でスポンジをサドルに貼り付けます。
このように圧着させた状態で、丸一日置いて接着剤を乾かします。
後ろ側の補修部分も、同様にスポンジを接着し乾かします。
補修用ゴムスポンジを貼り付けた状態は、こんな感じ。
上面の穴が空いちゃった部分にも、ゴムスポンジを詰め込んで接着してます。
丸一日置いて接着剤が乾いたら、カッターと鋏で補修スポンジの形を大雑把に整えます。
後は、#240程度の粗いサンドペーパーで水を着けず削って、形を整えます。オリジナルのウレタンスポンジと面一(ツライチ)になるよう、ゴムスポンジを削ります。
ここで失敗に気が付きます。スポンジを削ってる時からヤな感じはしてたンですけど。
問題は、オリジナルのウレタンスポンジと、補修に使ったゴムスポンジの硬さが異なることです。この硬さの差異は許容範囲内なのですが、失敗の元はウレタンスポンジをキッチリ真直ぐなラインで切り抜いてしまったコトです。これではウレタン、ゴムスポンジを面一にしても、表皮を貼り付けた時の圧力によって、タイトなスラックスを履いた時のパンティーラインのように、ウレタンを切り抜いたラインが表面に現れてしまうのです。
正解は、破れたウレタンはギザギザのままにしておき、その上からオリジナルウレタンにラップさせるようにゴムスポンジを貼り付けます。この時、ゴムスポンジがウレタンスポンジの間に入り込むように、ギュウギュウに圧着します。
そして、ウレタン、ゴムスポンジのラップ部分にゴムスポンジを残すように形を整えます。ゴムスポンジを残す厚みは、ウレタンのギザギザが表皮表面に現れない程度。指でスポンジを押した感触で見極めます。
やってしまったモノはしょうがない。リカバリーを図ります。
側面のスポンジ補修部分を覆うようにゴムスポンジを貼り付け、ウレタン切り抜きラインが出ない程度に削るコトにします。
左右対象にしないとオカシイので、左右に貼り付けるスポンジを同形状に切り抜きます。
スポンジを貼り付けるとこんな感じ。丸一日接着剤を乾かします。
ちなみに、後ろと上面の補修は当初のやり方でOK。成功です。
接着剤が乾いたらスポンジを削って形を整えます。
ウレタンとゴムの境目は曲面の接線で繋がるように滑らかに、ゴムスポンジを残す厚みは、ウレタンの切り抜きラインがが表皮表面に現れない程度にします。厚みは指でスポンジを押した感触で見極めます。
補修部分のアップは、こんな感じ。
後ろの補修は、こんな感じです。
「サドルの表皮貼り替え(2)古い表皮を剥がそう」で、お風呂の目地などに使うシーラーでスポンジの破れた部分を補修すると言う、安直な対処をしたンですけど、安直なだけにやはり失敗。

それ以前に、シーラーとスポンジの硬さが全然違って補修の意味を成してません。楽しようとすると失敗するコトもあります。と言うより、ちょっと考えれば成り立たないことが分かった筈。いや、なんとなく「ダメだろうなぁ~」と思ってはいたンですけど。

先ずは、ゴムスポンジが貼りやすくなるように、ギザギザに破れたスポンジをカッターで切り抜きます。

実は、コレが新たな失敗の始まりになってしまったのです。失敗とは分かっているのですが、このまま続けます。







上面の穴が空いちゃった部分にも、ゴムスポンジを詰め込んで接着してます。


ここで失敗に気が付きます。スポンジを削ってる時からヤな感じはしてたンですけど。
問題は、オリジナルのウレタンスポンジと、補修に使ったゴムスポンジの硬さが異なることです。この硬さの差異は許容範囲内なのですが、失敗の元はウレタンスポンジをキッチリ真直ぐなラインで切り抜いてしまったコトです。これではウレタン、ゴムスポンジを面一にしても、表皮を貼り付けた時の圧力によって、タイトなスラックスを履いた時のパンティーラインのように、ウレタンを切り抜いたラインが表面に現れてしまうのです。
正解は、破れたウレタンはギザギザのままにしておき、その上からオリジナルウレタンにラップさせるようにゴムスポンジを貼り付けます。この時、ゴムスポンジがウレタンスポンジの間に入り込むように、ギュウギュウに圧着します。
そして、ウレタン、ゴムスポンジのラップ部分にゴムスポンジを残すように形を整えます。ゴムスポンジを残す厚みは、ウレタンのギザギザが表皮表面に現れない程度。指でスポンジを押した感触で見極めます。

側面のスポンジ補修部分を覆うようにゴムスポンジを貼り付け、ウレタン切り抜きラインが出ない程度に削るコトにします。
左右対象にしないとオカシイので、左右に貼り付けるスポンジを同形状に切り抜きます。

ちなみに、後ろと上面の補修は当初のやり方でOK。成功です。

ウレタンとゴムの境目は曲面の接線で繋がるように滑らかに、ゴムスポンジを残す厚みは、ウレタンの切り抜きラインがが表皮表面に現れない程度にします。厚みは指でスポンジを押した感触で見極めます。

