前回の続きです。森林限界まで登って来ました。
なんて嘘です。足尾精錬所から少し登ったところにある足尾砂防えん堤、通称足尾ダムからの眺めです。 標高700m程度。
かつては足尾精錬所から排出された亜硫酸ガスでハゲ山でしたが、治山事業のお陰でここまで回復しました。十年ほど前は、テレビで観たチベット高原のような、ある意味広大な風景が広がってました。
奥に黒く見えるのは、かつて廃棄されたスラグですね。
下流から眺めた足尾ダム全景です。緑化途中のハゲ山と相まって、涼し気な眺めです。
実際、近づくと水煙で涼しいです。
足尾ダムと精錬所の間に、愛宕下社宅跡があります。
そこの塀が真っ黒なので大火事でもあったのかな?とも思ったのですが、むらなく一様に黒く、目地は白いので、焦げた訳ではなさそう。
帰ってきてから調べて見ると、防火壁として造られたスラグ製の煉瓦だそうです。珍しいモノが見れました。
精錬所まで戻って舟石峠を超え銀山平に来ました。
こんな所で出会うと思わなかったタコ公園があります。この遊具を見るのは子供のとき以来です。懐かしい。
ここには、明治10年から昭和29年まで稼働していた小滝抗跡があります。
大正15年に架設された小滝橋。 古河橋より新しいのに早くに放棄された為かボロボロです。
なかなか雰囲気のあるロケーションの浴場跡。
精錬所の煉瓦跡。
建物は何も残ってませんが、人が暮らしていた形跡がそこかしこに見られます。
小さな庚申ダムを横目に見ながら帰途につきます。
途中でGPSのログが途絶えてしまいましたが、ざっくり走行距離130km、獲得標高1450m。
毒々しい簀子橋堆積場のまわりをぐるっと一周した形になります。御前楯山に登れば堆積場が見えるのかな?