昨日の記事で書いた、自転車屋さんじゃないとできない作業の一つ。
レイン2の変形したチェーンリングの修正です。この写真の通り歯を曲げてしまいました。何故曲がっちゃたかというと・・・。
[やってはいけないこと(その1)]
ペダルにトルクを掛けながらのシフトチェンジ。
例えば、登り坂に入ってから、「あっ、ギア重すぎた。シフトダウンしなきゃ。」 カチッ。ガチガチガチ! 「ええい!落ちろぉ!」 グイ!グイ!(とペダルを無理漕ぎ。) ガチャン!「おお、落ちた落ちた」 クルクルクル・・・。
はい。やっちゃいました。コレで歯が曲がっちゃたンですね。シフトミスをした時は、素直に止まってギアを落としましょう。
ちなみに、チェーンを掃除しながら確認したところ、チェーンの捩れ等の異常はありませんでした。普通チェーンが先に逝ちゃうと思うンだけど。
何故この作業、自転車屋さんじゃないと出来ないかと言うと、レイン2に付いているレースフェィスのクランクってガンガン叩かないと外れないンですよね。アパートでガンガンやる訳にはいかないし。
もう一つの理由は、自転車屋さんに万力があるから。チェーンリングを万力に固定して、プライヤーで歯を挟んで修正します。この写真を見ればお分かりですね。失敗です。折っちゃいました。
[やってはいけないこと(その2)]
力任せの変形部品の修正
変形した部品の修正は慎重にやりましょう。特にアルミのような脆い部品はね。いや、慎重にはやってたんですけど、なかなか曲がらないもので。ググググゥゥゥ~・・・・「えいっ!」 ポキッ!って折れちゃったんですよね。アルミですよアルミ。無理ッス。慎重にやっても折れるモンは折れるんです。はい。コレが折れた歯。また生えてくるように屋根の上に投げておきましょう。
やってしまったコトはしょうがない。交換しましょう。丁度
サーリーに使ったクランクに付いていたXTのチェーンリングが余っています。XTのチェーンリングはアパートに置いてあるので、とりあえず昨日はこんな状態でキャリアに積んで帰ってきました。
チェーンリングの修正ではなくて、交換の記事になってしまいました。交換なんて記事にすることないんですけど。
先ずは折角バラしたので、いつものようにお掃除。食器用洗剤で洗っちゃいます。ついでに「サリーちゃん」用に持ってきたDMRのチェーンも洗います。
私の場合、この「ついでにお掃除」が多いから作業が先に進まないンだろうなぁ。しょうがないです。性分ですから。
ボルト類にグリスを塗ってチェーンリングをクランクのスパイダーに固定します。シマノの場合、写真のドライバーが指しているチェーンリングの凸部がクランクの裏側に来るように組みます。こうすることによってシマノの狙い通りのシフト性能が得られます。
ところで、何故ボルトにグリスを塗るかというと。
①各ボルトネジ部の摺動抵抗のバラツキを少なくして(各ボルトの「滑りやすさ」≒「締めやすさ」を同じに近づける。)、各ボルトの軸力のバラツキを小さくする。
②ネジ部の摺動抵抗を小さくして(「滑りやすさ」≒「締めやすさ」を小さくして)、ボルトの軸力を出しやすくする。
と言う目的があります。(と、私は理解しています。)
それから、「軸力」という言葉を他の記事でも使ってきましたけど、全然説明してませんでした。ボルトの「軸力」とは、「ボルトとナット(ネジの雄雌)が部品を締め付ける力」(正確には、その反力としてボルトに入力される力)と理解してもらえれば、おおよそ合っていると思います。
ボルトの締め付け力(「締め付けトルク」と言います。)は、私の場合手検討です。規定の締め付けトルク値は、各部品の取説に書いてあるかと思います。規定値通りに締め付けるにはトルクレンチという工具を使います。フツー持っていないと思いますので、レンチを握る位置×レンチを締める力で検討をつけたら良いかと思います。ここら辺のことはメンテ本に書いてあるので、詳しくはそちらを参照して下さい。(無責任にも説明エネルギー切れ。)
ここで疑問。取説に書いてある締め付けトルク値はグリスを塗った状態なんですかねぇ?グリス有無では軸力が全然違ってきちゃうンですけど。まあ、ネジを壊さないでネジが緩まなければイイんですけど。
話しが逸れましたね。「
MTB初心者の方にも読んで頂けるようなブログ」であることを時々思い出して、唐突に説明を入れたりしてます。自己満足になっちゃってるかな?
で、これが表側の写真。別に外観上ナンの変化もありません。キレイになったので撮っちゃっただけ。
また、「ついでにお掃除」病です。クランクが付いていると手が入り難い部分を掃除します。ついでのついでに、泥が取れやすいようにWAXまで掛けちゃいました。
はい。出来あがり。シフトのキレは明らかに良くなりました。流石シマノというべきか。
最後に床の掃除。泥だらけになっちゃいましたからね。なんか侘しい写真。