やっと組み上がったオレンジP7のシェイクダウンです。サスのインプレらしきものは昨日の記事に書いたので、今日はそれ以外のP7本体、及びパーツについてインプレらしきものを書きます。
ところで、今日は雨。今日はいつものローカルトレールに持ち込むつもりでしたが、残念ながら走れませんでした。昨日走っておいてよかった。
シェイクダウンは近所の裏山でやりました。自宅から自走で行けるので、街乗り、舗装の登りアプローチ、トレールの登り下りと一通りの評価が出来ます。
P7の完成重量は11.4kg。2.01kgの
クロモリフレームとしては軽く仕上がったのではと思っています。ちなみにフレームサイズは15インチ。
タイヤは、
MAXXISのイグナーター26×1.95。いつも使っているタイヤより大分細いので、パンク防止とリム保護の為、空気圧は240kpaとかなり高めにしました。(クロカンの人は、もっと高めで使うのでしょうけど。)
[街乗り]
私が現在持っている、ママチャリにも抜かれるような他のバイク(全て下り系)等とは全然違い、ビュンビュン走ってくれます。クロカン系バイクですから当たり前ですね。他のバイクはスピードが出ないので歩道を走っていましたが、これなら歩道より安全な車道を走れます。
[舗装登り]
これも当たり前ですが、クルクル楽チンに登れます。Fフォークをロックアウトすればダンシングでもロスなしです。
しかし、
表皮を貼り替えたフライトは滑り易く、ペダリングの時、腰が落ち付きません。段々と前に出てきてしまうのです。
サーリー1×1もこれと同じサドルを使っていますが、登りはずっとダンシングなので問題ありませんでした。
けれどもこれは、ロード&ノーマルフライトで通勤していたころも出ていた現象。私のペダリングテクニックの無さに起因するモノでしょう。腰を落ち付けるテクニックを身に付けましょう。
やはり、フライトの形状は私に尻に合っているようで、お尻や股間が痛くなるような兆候は無し。脚も多段ギアのお陰で余裕があります。しかし、息が続きません。草津のレースの時にも痛感しましたが、心肺機能がボロボロのようです。やはり禁煙か・・・?失敗した時の心的ダメージがデカイのよねぇ~。まあ、おいおい考えましょう。
[トレール登り]
昨日の記事にも書きましたが、素晴らしいのがブラック・プラチナのIT機構。乗車したままで、
下りポジションから
登りポジションにグイッと変わってくれます。この機構がのお陰で、このバイクが生きてきます。登り下りを一気に走れるのは、やっぱり気持ちいい。
前に乗っていた
レイン(このバイク、見掛けによらずかなり登るンです。)には、パイクのU-Turnがついていましたが、これは乗車したままでのストローク変更は殆ど無理(出来ない事はないけど面倒)。ストローク最長のまま登りに入ると、体を伏せきってもフロントが浮いて登れないこともありましたが、P7の登りポジションなら軽く体を伏せるだけで、楽々登ることができます。
トランクションの掛かり具合は、
チタニシモよりはイイかなぁ~?って程度。タイヤも路面も異なるので、明確な差異が分かる程のものではありません。
もちろん、驚異のフルサス、マエストロのレインには負けます。リジットなのでそれなりにペダリングに気を使ってやる必要はあります。
[トレール下り]
さて、いよいよメインの下りです。私にとっては、やはり下りがメイン。クロカン系フレームでも、やっぱり下りが楽しくなくっちゃねぇ。
その前にブレーキです。Vブレーキを使うのは久しぶり。XTにクールストップのシューの組み合わせです。タイヤが細いので制動力は十分なのですが、やはりコントロールがディスクブレーキに比べると、0、1のデジタル的。
でも、馴れてくればコントロールは可能です。感じとしては、
ヘイズのHFXキャリパーとシマノのディオーレ・レバーを組み合わせた感じに似ています。スピードコントロールできる領域が狭いンですね。Vブレーキ使いの人には当たり前のことでしょうけど。
で、リア三角はかなり柔らかな印象。サーリー1×1に似ています。チタニシモはバンバン跳ねられましたけど、そんなことはありません。
これに対し、ヘッド廻りはしっかりしています。チタニシモではグニャグニャして怖かった(初期型です。古いフレームですからね。)ですけど、全く不安感はありません。
ブラック・プラチナの120mmストロークとあいまって、ウォッシュボード状の路面でもバイクまかせで突っ込んでいけます。
サスを120mmにすると、殆どBB下がりがゼロになるのですが、腰高な印象は受けませんでした。
コーナリングは安定志向で、穏やか。細いタイヤにもかかわらず安心して倒し込めます。しかし、タイトな切り返しでは、チョットだるい。
しかし、サスストロークを90mmにすると、性格が一変します。タイトな切り返しでも遅れず、ギュンギュン曲がります。これは面白い。ヘッドアングルも立ち、BBが低くなるお陰でしょう。
[総括]
クロモリらしい尖がったところのない、柔かく弾力があり、扱い易いフレームです。現在では、このフレームより軽いクロモリフレームはありますが、この値段では適正な重さでしょう。
オレンジが推奨するサスストローク130mmという設定から、以外と頑丈に作ってあるのかもしれません。少し頑丈なリムに太目の軽いタイヤを履かせ、ディスクブレーキを使うと、下りもガンガン走れ、これ1台で山サイから、エンデューロ、街乗り通勤まで、ナンでもこなせるバイクになるかと思います。
私にとっては、非常に面白いフレームです。