きた産業のスローなブログ

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イタリア ワイン醸造・資材機器展 訪問記2015

2015年12月21日 13時18分54秒 | Weblog

ワイナリー訪問記から少し間が空きましたが、今回の出張の目的の一つ、醸造機器展の情報をすこしご案内いたします。ワイン産業に携わる方の間では有名な展示会SIMEI編です。


まずは、イタリアDiemme社から。これは展示会のニューテクノロジー賞をもらっていた連続式プレス機。現在日本ではあまり見ることがありませんが、搾り圧力やポンプの改良でリバイバル。





フランスBucher社。カゴを揺らして除梗するタイプや、カメラで一粒ずつ選果する機械など多彩なラインナップ。これは従来の除梗機の下に、果粒と取り残した茎を選別する特殊コンベアをセットにしたタイプ。コストと人手をかけずに品質を上げるためには良いとおもいます。



フランスOeno Concept社。シャンパンの滓下げをするジロパレットで有名なメーカー。壜の大きさが変わってもケージ(壜を入れる箱)がアジャストできる小型モデルを発表。少量多品種の生産に向いています。



イタリアOfficine Pesce社。主に小型の充填機やコルク打栓機を作っています。これは手動のシャンパンのコルカーとワイヤリング機。現在イタリアは日本と同様にクラフトビールブームで、ビールの方の仕事が増えているそう。



イタリアRazzini社。モロミや液体をソフトに送ることの出来るチューブポンプ。メーカー担当者から、他社で同様のポンプを作るところが増えたが、ポンプ寿命や信頼性において、自社に勝るところはないと自信満々の説明。日本でもご採用のワイナリーが増えましたね。



樽に入れたワインは定期的にかき混ぜるそうですが、これは樽自体を回転させるラック。スペースが必要ですが作業は楽になります。



ベルギーNomacork社。合成コルク世界No.1、現在スティルワインの約15%に使用されているそうです。これはサンプルをもらったシャンパンコルクZESTと言う商品。植物由来の原料で製造しており、ゼロカーボンフットプリント、TCAフリーがセールスポイント。



おまけ。展示会で見つけた、シャンパンコルクの形をした、カワイイ椅子。



展示会を回ってみて、金属キャップのメーカーが増えており元気な印象をうけました。弊社の本業は金属キャップの製造ですが、国内で新規参入すると言う話しは最近聞いたことがありません。ワインの分野では、日本でもステルヴァンと呼ばれるスカート部分が長い金属キャップを採用するところが増えていますね。また新しい情報もって全国のワイナリー様に訪問致しますので、よろしくお願い致します。


東京営業部 今井孝


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