「野郎どもと女たち(Guys and Dolls)」1956年4月公開
原作は、短編小説作家デーモン・ラニョンの「サラ・ブラウン嬢の挿話」です。ジョー・スワーリングとエイブ・バロウズはこれをミュージカル・プレイとし、1950年ブロードウェイで盛んに上演されました。映画はこのスワーリングとバロウズの台本を、巨匠ジョセフ・L・マンキーウィッツが脚色・監督したものです。
率直な感想を言えば、それほど面白い作品ではありません。ただ、若きマーロン・ブランドとジーン・シモンズ、そしてフランク・シナトラが出演しているので興味が惹かれます。
ストーリーのおおよそは、以下のとおり。
タイムス・スクエア近くの街頭で、救世軍の女軍曹サラ・ブラウン(ジーン・シモンズ)が、「魂を救うにはわが許に来たれ」と熱弁を振るっています。
かたや、お調子屋のジョンスン(スタッビー・ケイ)と南街のベニイ(ジョニー・シルヴァ)の2人は、ハリー(シェルドン・レオナード)と出逢いました。彼らの会話を聞いていると、どうやらハリーは、ネイザン・デトロイド(フランク・シナトラ)の賽ころ博奕の賭場を探しているようです。ネイザンは実は、警察の目を逃れながら、あちこち場所を変えて賭博を行っていました。
ネイザンは、落ち込んでいました。賭博の場所(車庫)を貸してやろうと言うジョイは、前金1000ドルが条件です。ネイザンは、このことで、婚約状態が14年も続いている恋人アデレイド(ヴィヴィアン・ブレイン)に誕生日のプレゼントすらできません。
彼は、町に大博奕打ちのスカイ・マスタスン(マーロン・ブランド)が来ていると知り、彼に1000ドルの賭をしないかと提案します。おりしも彼らの前に救世軍の楽隊が見えました。一計を案じたネイザンは先頭のサラを指し、彼女をハバナへ連れて行けるかどうか1000ドルの賭をしようと言い、スカイはこれを受けます。
救世軍の事務所での場面。サラの伝道はさっぱり効果がなく、責任をとり辞職してボストンに帰ろうと考えていました。そこへスカイが入って来て、深夜大集会に罪人12人を連れて来ると約束します。サラはそれができると集会を盛会させることができると思い、この約束を承知します。
スカイはサラをハバナ(キューバ)に連れ出し、そこで彼女の純真さと愛を知ります。夜遅くニューヨークに帰った二人。伝道所に戻ると、そこに警察の車が来ていて、博奕屋どもを逮捕していました。サラはスカイも一味だったのかと嫌疑をかけますが、楽隊員のアヴィド(R・トーミィ)はスカイがその一味と関係がないと伝えます。
かねてのジョンスンとスカイが秘密の賭場に行くと、ビッグ・ジュールのインチキ賽でネイザンがカネをぼられていました。スカイは12人の罪人の話をもちだしても、誰も応じません。しかし、一転、夜半に博奕屋たちが、カートライト将軍とサラの前に、ぞろぞろと現われました。さて、この顛末は・・・。
スタッフ監督 ジョセフ・L・マンキーウィッツ
脚色 ジョセフ・L・マンキーウィッツ
原作 デーモン・ラニョン
原作戯曲 ジョー・スワーリング 、 エイブ・バロウズ
製作 サミュエル・ゴールドウィン
舞台版製作 サイ・フュアー 、 アーネスト・H・マーティン
撮影 ハリー・ストラドリング
音楽監修 ジェイ・ブラックトン
作詞 フランク・ローサー
作曲 フランク・ローサー
指揮 ジェイ・ブラックトン
振り付け マイケル・キッド
◆キャスト
Sky_Masterson マーロン・ブランド
Sarah_Brown ジーン・シモンズ
Nathan_Detroit フランク・シナトラ
Miss_Adelaide ヴィヴィアン・ブレイン
Lt._Brannigan ロバート・キース
Nicely-Nicely_Johnson スタッビー・ケイ
Big_Jule B・S・プリイ
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