【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

CATS (キャノン・キャッツ・シアター) 横浜みなとみらい

2011-06-27 00:02:39 | 演劇/バレエ/ミュージカル

               
 わたしはCATSを観たことがない珍しい人(?)だったので、一度は観ておこうと、キャノン・キャッツ・シアター(横浜みなとみらい)に足を運びました。歌と踊りはすばらしいですし、このミュージカルは奥が深そうです。何度も観たいという人がたくさんいるようですが、なんとなく理由がわかります。

 キャツシアターに入ると、変わった空間が・・・。舞台にはがらくたのが大道具で転がっています。冷蔵庫、やかん、グローブなどなど。ものすごい量のそれらがひしめくように積み重なっています。


 ドラマチックな展開ではありませんが、次のような物語です。

  街の片隅のゴミ捨て場。人間に飼いならされることを拒否し、逆境にめげずしたたたかに生きる猫たち24匹が集合。

 満月の夜、年に一度の特別な日、ジェリクル舞踏会が始まります。ここで、長老猫オールドディエトロノミーが、もっとも純粋なジェルクル猫、新しい命によみがえる一匹の猫を選ぶのです。

 個性的な猫たちは、誇りたかく歌い、踊ります。しかし、そこに仲間に入れない2匹の猫。それは年老いた娼婦猫のグリザベラと、誰にも恐れられている犯罪王のマキャヴィティ。
 
 ジェリクル猫に選ばれるのは、どの猫か? ヒントは「救済」がテーマのひとつにあるということです。

 舞台でのエネルギッシュな踊りとコーラスは圧巻です。最初のところで大きな靴がドーンと上から落ちてきます。びっくりしますが、それは狙い目。この靴は人間のもので、これで猫のサイズがわかろういうもの。観ているお客も猫のサイズになります。

 猫たちはスライディングをしたり、客席におりてきたり、工夫がいろいろです。彼らがもっていた小道具が集合すると機関車になり、やかんから汽笛がおおげさになります。

 CATSは詩人T.S.エリオットの詩集「おとぼけおじさんの猫行状記(The Old Possam's Book of Practical Cats)」にアンドリュー・ロイド=ウェーバーが曲をつけたもの(一部の曲は演出家トレヴァー・ナンらが作詞)。原作はなく一冊の詩集がベースです。

 キャッツを観たことがない人も、メモリーの曲は知っているはずです。メモリーは本当に心にしみとおるメロディーです。歌い手がすばらしいこともあるのでしょが、心の琴線をふるわせ、さらに涙腺をゆるませます。

 トレヴァー・ナンの演出で1981年5月11日にロンドンウエストエンドの劇場で初演されました。アメリカのニューヨーク、ブロードウェイでは、2006年1月に「オペラ座の怪人」に抜かれるまでのロングランの記録をもっていました。

 日本では劇団四季が1983年からこのテーマを扱い、場所は新宿のキャッツ・シター(仮設)です。公演数は7000回超え(本場のブロードウェイを超えました)、観客動員数は750万人を数えます。

 登場する猫たちは一匹一匹個性的なので、名前を覚えて性格までわかると、より舞台が愉しめるようです。

 グリザベラ、ジェリーロラム、ディミータ、シラバブ・・・・・・

              


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