【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

劇団民藝「闇にさらわれて(Taken at Midnight)」(高島屋サザンシアター)

2019-06-27 12:45:54 | 演劇/バレエ/ミュージカル
劇団民藝が「闇にさらわれて(Taken at Midnight)」を公演中です。イギリスのマーク・ヘイハーストの作品です。

 1931年のベルリン。弁護士ハンス・リッテンはかつてある殺人事件の証人として法廷にヒトラーを召喚し、3時間におよぶ尋問を行った経験をもち、反ナチズムの旗手としてその名をとどろかせます。しかし、ヒトラー率いるナチスはその後、勢力を強め、ファシズム内閣が成立。ハンスは国会議事堂放火事件に混乱のなかで、逮捕、拉致され、強制収容所へ。ハンスの母、イルガムントは行方がわからなくなった息子を救出するため、奔走します。

 ハンスを演じているのは神敏将さん、イルガムントを演じているのは日色ともゑさん。篠田三郎さんがクリストファー・アレン役を演じています。

 骨太のしっかりした構成の、歴史的重みを感じさせる脚本、そして演技でした。この演劇は、演劇評論家の「みなもとごろうさん」が民藝に持ち込んだとのこと。このテーマながら民藝と、思ったそうです。イギリスでは、2014年に初演され、イルガムント役を演じたペネロープ・ウィルトンはローレンス・オリビエ主演女優賞を受賞しています。

 舞台では、拷問、銃殺、自殺などの場面があり、緊張感が漂いますが、強大な暴力的な権力の恐ろしさを告発するとともに、敢然とこれと闘かった人間の生き方が演じられています。
 


いかさま政権が舵をとる日本「丸」。「令和」「令和」で浮かれている世相、群れたがり不和雷同をよしとする風潮、これらプラス政治的無関心層が、この政権の存在を許している。この国の危うさ!

西洋の古い格言を思い出す。地獄への道は善意で敷つめられている、と。

そのようなことを想いながらの観劇体験でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿